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Category : Hな出会い体験談
隣に住む大学生が、女を部屋に連れ込んでいるのを見てしまいました。
今年30になろうとしている童貞の僕は、その後のことを想像するとたまらない気持ちになりました。
あんな若いカップルが、しかも色白で大人しそうなあの女の子が・・・。
僕は部屋に戻り、壁にそっと耳をあてました。
しばらくは内容は詳しく聞き取れませんでしたが、楽しそうに談笑している声が聞こえていました。
あんなに可愛くて大人しそうな女の子だもんな。
カップルだからといってそう簡単にセックスなんてする筈がない。
それどころか、まだ処女なのではないだろうか・・・。
そんなふうに考えると、なんだかほっとした気分になりました。
緊張して女性と会話すらうまく出来ない僕。
当然この歳まで彼女などいる筈もなく、ましてや女性の裸など雑誌やビデオ、それにネットでしか見たことがない僕。
もちろん女性に興味がない訳はなく、この歳まで童貞であるが故に未だ経験したことのないセックスに激しい憧れを抱いていました。
そんな僕の隣の部屋で、カップルが仲良く談笑している・・・僕にとっては異性と楽しいおしゃべりをすることですら、夢のようなシチュエーションなのです。
たった壁一枚隔てた向こう側で、それ以上の幸せがそんなに容易く営まれるなんて、僕には想像も出来ないことでした。
しかし、僕の考えはその後たちまち否定されました。
壁の向こうから、甘い喘ぎ声が聞こえてきたのです。
その瞬間、僕の全身は熱くなり、全神経は壁に押し当てている耳に集中されました。
壁のすぐ向こうがベッドなのでしょうか。
喘ぎ声はすぐ近くで聞こえます。
今までアダルトビデオでしか聴いたことがない喘ぎ声が、壁を隔てて1メートル離れているかいないかの所から聞こえて来るのです。
「あ・・・そこ・・・うん、気持ちいいよ・・・」だんだん大きくなっていく喘ぎ声の間に、甘くかわいい声もはっきりと聞こえて来ます。
いつしか僕の股間は、今までにどんないやらしいアダルトビデオを見た時よりも熱くなり、ズボンの前ははち切れそうなほど膨らんでいました。
この歳になるまで、狂おしいほど憧れて来たセックス・・・僕なんかには遠い夢のような存在であるセックスを、隣の若い大学生カップルがいとも簡単に、当たり前のことのように始めたのです・・・僕は耳を壁にぎゅっと押し当てたまま、ズボンとパンツを一気に脱ぎ捨てました。
29年生きてきて、まだ一度も女性の膣に包まれたことがないペニスを勃起させながら、若いカップルが幸せな性行為をしている様子を盗み聴きしているのです・・・そのカップルはまるで誰かに自分たちの幸せぶりをわざと周囲に聴かせているかのように、激しい喘ぎ声と、お互いの身体を吸ったり舐めたりしている音を漏らしていました。
まさか隣に住む30近くになる僕が、実は童貞だとは夢にも思っていないに違いない・・・大人なら当然、誰でもしている行為だから、多少声が漏れていても恥ずかしいことなんて一つもない・・・すでに壁から耳を離してもはっきりと聞こえるその喘ぎ声を聴いていると、若いカップルが無理に声を抑えない理由がそこにあることがはっきりと伝わって来て、童貞である僕は、自分の部屋なのにここに居れる身分ではないような激しい劣等感に襲われていました。
周囲の部屋に少しも遠慮せずいやらしい声や音を出し続けているそのカップルは、隣の部屋には
セックスなんて腐るほど経験している大人しか住んでいないと思っている筈です。
今まで僕の部屋からセックスの声が聞こえてこなかったことを不思議にさえ思っているかも知れません。
そんなことを想像しながらカップルが愛し合う声や音を聞いていると、いたたまれない気持ちになり、そのことが激しい興奮を導いて来るのでした。
「来て・・・入れて・・・」女性の声が聞こえました。
あの大人しくてかわいい子がこんな大胆なことを・・・と思った瞬間、今までより一段と高く、大きな喘ぎ声が聞こえて来ました。
ついに、壁のすぐ向こう側で、カップルが一つに繋がったのです。
艶めかしい喘ぎ声をこんなに間近で聞いていても、童貞の僕にはリアルなセックスシーンはなかなか想像出来ませんでした。
しかしこの薄い壁の向こうでは、今この瞬間に間違いなく、セックスが行われているのです。
どんなに気持ちいいんだろう・・・。
どんなに充実した気分だろう・・・。
僕は充血したペニスをしっかりと握ったまま、夢にまで見たそのいやらしい行為を想像しながら悶えていました。
しかし、こんなに近くで営まれているセックス・・・そんなシチュエーションに童貞の僕のペニスがいつまでも我慢出来る筈がありませんでした。
僕の頭はすぐに真っ白になり、ティッシュの箱に手を伸ばすのも間に合わず、ペニスから大量の精液を床の上に放出してしまいました。
壁の向こうでは、まだまだ激しい性交の声が聞こえています。
僕のペニスは、互いの性器を交えている若い二人よりもずっと早く、手で扱く快感すら我慢出来ずに射精してしまったのです。
延々と続く幸せそうな快楽の声を聴いていると、その劣等感でまたたまらなく興奮してしまい、セックスの声が聞こえなくなるまで、壁に耳を当てたまま何度も何度も哀れなオナニーを続けました。
しばらくして、隣の玄関のドアが開く音がしました。
僕は内心ドキドキしながらも、僕には手が届かない至福の行為をついさきほどまでしていたカップルの顔がどうしても見たかったので、たまたま同じタイミングで外出するふりを装って出ていきました。
隣の部屋から出て来たのは女の子だけでした。
彼女は僕のほうをちらりと見ただけで特に何も気にする様子はなく、エレベータの前まで歩いて行きました。
僕はドキドキしながら、同じエレベータにたまたま乗るふりをしながら彼女の横に並びました。
あれだけ大きな喘ぎ声をあげていた女の子は、隣の部屋から僕が出て来て横に並んでいても、全然気にする様子はありません。
やはり、彼女にとってセックスなんて大人なら誰でもやっている日常的な行為に過ぎないのでしょう。
恥じるような様子は少しもありませんでした。
年上の僕はもっと経験している筈なのだから、お互い様・・・まるでそう言っているかのように、澄ました顔でエレベータを待っている彼女を見ていると、童貞という存在が完全否定されたようないたたまれない気持ちになり、股間がすごく熱くなってきました。
エレベータが来ました。
僕はどきどきしながら、彼女の後について乗り込みました。
エレベータが降下を始めます。
狭いエレベータの中、ついさっきまで延々とセックスを楽しんでいた20歳前後であろうかわいい女の子と、童貞の30歳近い僕と二人きりです。
きっと他人から見れば、僕のほうがはるかに大人に見えるに違いありません。
実際年齢は10歳近くも僕のほうが上なのですから。
しかし性体験に関しては、この若い女の子のほうが僕よりはるかに大人なのです。
きっと経験は一人だけじゃないのでしょう。
すでに何人も、男を知っているのでしょう。
まだ一度もセックスをしたことがない僕なんかと比べると、このおとなしそうでかわいい年下の女の子のほうが、実はずっと大人なのです。
そんな屈辱感や劣等感で、僕の身体は信じられないくらいに熱くなっていました。
体中から汗が滲んでいます。
この可愛い服の中の、眩しいほどに美しいであろう全裸が、ついさっきまで男に好きなように触れられ、舐られていたのです。
そして、セックスの快感で透きとおるような白い肌を震わせていたのです。
すぐ側でその声を盗み聞いていた筈なのに、この可愛らしい容姿を見ていると、それが信じられなくなります。
でもあの艶めかしい声は、夢でも何でもない、現実なのです。
狭いエレベータの中、つい彼女の身体をちらちらと見てしまいました。
エレベータが1階に到着すると、彼女は澄ました顔で外に歩いていきました。
内気な僕には、もちろん声をかけることなど出来る筈もなく、ただ、彼女の後ろ姿をぼんやりと見送ることしか出来ませんでした。
それからも、隣の大学生の部屋からは、週に2回ペースでいやらしい喘ぎ声が聞こえて来ました。
そのたびに僕は、眠れない時を過ごしていました。
いまだに性体験が無い僕の部屋のすぐ隣で、大学生カップルがいとも簡単に、身体を重ね合わせている声が漏れて来ます。
そして、僕は激しい劣等感に悶えながらも、息をひそめて、壁に耳を当て、その羨ましい一部始終を聞いているのです。
「あぁぁん・・・気持ちいぃ・・幸せ・・・」
「今度は後ろからしてね・・」女の子の卑猥で幸せそうな言葉が聞こえると、僕の劣等感は最高潮に達します。
そして劣等感を味わえば味わうほど、僕の興奮は増していきます。
マゾの気があることは自分でも分かっていましたが、性体験の無い僕が、他人の幸せな性体験への憧れと自分とを対比させたときの劣等感でこれほどまでに興奮するとは思っていませんでした。
隣の部屋からセックスの声が聞こえるようになってから、僕の自慰の回数はますます増えました。
たまに、一週間以上セックスの声が聞こえて来ない時もありましたが、ラブホテルでしているのだろうか、旅行にでも行って沢山しているのだろうかと、冷めるどころか想像してますます興奮していました。
平日なのに朝まで激しい声が聞こえ、悶々として一睡もできないまま会社に行くこともしばしばでした。
自由な時間をたくさん持っている大学生カップルに比べ、年上なのに童貞の僕は、睡眠不足のまま足をひきずるようにして会社に向かい、夜通しセックスを楽しんだ若い二人が心地良い眠りについている頃、猛烈な眠気と戦いながらあくせくと働いていたのでした。
しかし、このあと僕はさらに屈辱的な思いをすることになるのでした。
僕は、アダルトビデオを頻繁にレンタルするようになっていました。
(あんな可愛い顔しているのに、こんなすごい体位でしてるのかな・・・)ビデオを見ながら、隣のセックスをあれこれ想像せずにはいられなくなっていたのです。
店でビデオを探す時も、タイトルに「童貞」という文字が入っていると目を奪われてしまい、つい借りてしまうのでした。
その日も、童貞物のビデオタイトルばかりを借りて、家に帰ろうとしていました。
隣の大学生の部屋の前まで来て、つい足を止めてドアのほうを見ました。
(今日も彼女来てるのかな・・・またいっぱいセックスするのかな・・・)一瞬、そんなことを想像していると・・・突然、ドアが勢いよく開き、その場に突っ立っていた僕にぶつかりました。
僕はその衝撃で、手にしていたレンタルビデオ店の袋を落としてしまいました。
「素人OL童貞狩り」
「ザ・童貞喪失」
「ナースの夜のお仕事~童貞編」・・・借りて来たビデオが袋から飛び出し、ばらまかれてしまいました。
「!!」
「あ!すみません!気がつかなくて」ドアから顔を出した大学生は、僕の顔を見るとすごく申し訳なさそうにしていました。
「あ・・あ・・・」僕は慌てて足下にばらまかれたビデオを拾おうとしました。
「俺拾いますから!」そう言って視線を下に落とした大学生は、それらを見てギョッとした目になりました。
「い、いいから・・・」僕は顔を真っ赤にしながら、足下にばらまかれたビデオテープを慌てて拾い集め、大学生の顔を見ないようにしながら自分の部屋に駆け込みました。
ドアを閉じ、深く一回呼吸をしました。
まだ心臓はどきどきしています。
あれだけ多くの童貞物アダルトビデオを見られてしまったのです。
(気づかれただろうか・・・僕が・・・ずっと年上であるこの僕が童貞だということに・・・)
その日からしばらくは、隣の大学生とは顔を合わさずに済みました。
外出するときも、隣のドアの前は足早に通り過ぎるようにしていました。
童貞だということに気づかれたかもしれないというだけで、こんなにコソコソとしている自分が情けなくなります。
そんなある日、決定的な時が突然訪れたのです。
休日を部屋で過ごしていると、隣のドアが閉まる音が聞こえて来ました。
かすかに女性の声が聞こえて来ます。
あの可愛い彼女が、また隣の彼氏の部屋を訪ねて来たのです。
もう僕は無意識のうちに、壁際まで行き耳を押し当てていました。
彼氏と彼女の、他愛もない会話がはっきりと聞こえて来ました。
今日もきっと、いやらしいセックスをいっぱい楽しむのだろう。
30歳目前の童貞男のすぐ隣で・・・。
胸がどきどきして、感情が高ぶって来たのが分かります。
「そういえばさ、隣に住んでる人童貞みたいだぞ」突然聞こえてきたその一言に、僕は呼吸が止まりました。
「ウソ!だって隣の男の人30くらいじゃない?」大袈裟に驚いた彼女の声が、全身を硬直させている僕の身体を突き刺します。
まるでこの歳まで童貞であることがいけないことのような彼女の言い方に、僕はたまらない気持ちになりました。
「間違いないって。
俺見たんだよ・・・」ビデオをばらまいてしまった時の事を、彼氏が彼女に説明しています。
やはり、気付かれていたのです。
「あの歳でドーテイ?なんか笑える!」その一言で、僕は崖から突き落とされたような気分になりました。
いま僕は、あの可愛い年下の女の子に童貞だということを知られ、はっきりと馬鹿にされ、笑われたのです。
全身、汗でびっしょりです。
心臓の鼓動が異様に早くなっているのが分かります。
「俺らのエッチ聞きながら、しごいてたかもな!」
「えー気持ちわるーい」彼氏と彼女は笑いながら、僕を馬鹿にし続けていました。
「今日も居るはずだよ。
隣から物音聞こえてたから」
「えー、やっぱり聞かれてるんじゃない?」
「そういえばおまえが来てから急に物音しなくなったな。
たぶん間違いないぞ」
「あはは。
ドーテイ君、聞こえますかー?」僕は息をひそめながら、彼女の口から発せられる屈辱的な言葉に打ちのめされ続けていました。
「なあ、隣の童貞お兄さんに俺たちのスケベ声聞かせてやろうよ」
「それ感じちゃうかも~!」隣の二人は、わざと壁際に寄って話しているようです。
いつもよりかなり近くで、二人の声が聞こえて来るのです。
まるで壁が存在しないかのように、はっきりと屈辱的な言葉が聞こえて来ます。
しかしそこには、確かに壁が存在しているのです。
薄っぺらい物理的な壁が存在しているのはもちろんですが、それ以上に、経験者と童貞というあまりにも厚すぎる壁が存在しているのです。
壁を挟んで1メートルも離れていない所にいる大学生カップルは、セックスの快感、楽しさ、ノウハウといったものを、全て体得しています。
それに比べ僕は、それらのことを全く知らない未経験者なのです。
そしていま、全く経験が無い僕の存在そのものが、豊富な経験をしている大学生カップルの楽しいセックスを、より楽しく演出する為だけに使われようとしているのです。
(あああ・・・)そんな屈辱的な状況であるにもかかわらず、僕の肉棒はいまにも射精してしまいそうなほど硬く勃起していました。
僕は、自分のマゾ性を改めて思い知らされていました。
そして、幸せなカップルがセックスをより楽しくする為の演出材料という存在でしかない情けない自分に、これまでに無いほど激しく興奮しているのでした。
二人は童貞の僕に聞かせようと、壁のすぐ側で抱き合っているようです。
「舞の身体、相変わらず綺麗だよ」
「直樹も素敵」もう裸になっているのでしょうか。
僕に聞こえるように、いつもより大きな声で二人はお互いの身体を褒めています。
まだ見たことがない生の女性の裸が、いまこの瞬間に1メートルと離れていない所にあるのです。
彼氏は、そんな彼女の裸に自由に触れることが出来るのです。
僕には想像することしか出来ないのに・・・。
「胸も大きいし、色白の肌にピンク色の乳首が可愛いよな・・・」彼氏は、童貞の僕にわざと聞かせているのです。
僕はその言葉に、ますます想像を掻き立てられ興奮するのでした。
「ん・・・はああ~ん・・・ああ・・・」艶めかしい声が、途切れることなく聞こえて来ます。
僕は間近でそれを聞きながら、未だ性交に使用したことのないペニスを硬直させていました。
隣のカップルは、今までに何回セックスを経験したのでしょうか。
初めて声を聞いたあの日から約3ヶ月で、およそ20回くらい彼女が隣の部屋に来ている筈です。
そして、彼女が来る度に2~3回は、セックスの声が聞こえて来ています。
つまり、29歳の僕が生涯で経験ゼロであるにもかかわらず、隣の大学生カップルは、ほんの数ヶ月で50回くらいはセックスをしたのです。
仮に、初めて声を聞いた日がカップルの初体験の日であったとしても、僕は既に50回も遅れをとっているのです。
しかも初めて声を聞いた日のセックスでさえ、二人にとっては当たり前のことのようでした。
つまり、僕が初めて声を聞いた時点で既に、二人は何度もセックスを重ねていたということになります。
しかもこの数ヶ月間、隣の部屋だけで会っていた訳でもなさそうです。
きっと、彼女の部屋やホテルなどでもしていたのでしょう。
しかも二人とも、過去に何人も経験があるに違いない・・・。
そう考えていくと、隣のカップルの途方もない性体験に比べて、はるかに子供である自分の存在にいたたまれない気持ちがこみ上げて来ます。
さらに、童貞の僕には信じがたいことですが、隣のカップルのようなセックスライフは、特別なことでも何でもなくこの世の中ではごく普通なことなのです。
僕の周りで澄ました顔して日常生活を送っている女の子達。
会社のOLの子。
街ですれ違う子。
電車で隣に座っていた子。
みんな、僕が知らない所でどんどん経験を重ね、大人に磨きをかけているのです。
僕だけが、取り残されているのです。
僕だけが、子供のままなのです。
「ああっ・・・あうんんっ・・・あはぁ・・・」そして、今日も僕は子供のまま取り残されていこうとしていました。
その時、隣の喘ぎ声が突然止まりました。
何かひそひそ声で話し合っています。
僕はどうしたんだろうとどきどきしながら、固唾を飲んでいました。
隣のドアが開く音がして、続けて僕の部屋のチャイムが鳴りました。
(!?)僕は訳がわからぬまま、慌てて服を着てドアを開けました。
そこには、隣の大学生・・・直樹が立っていました。
今まで僕と顔を会わせると、彼はいつも歳下らしく振る舞っていたのに今日は違いました。
明らかに、年上の僕を見下した目をしていました。
「聞いてたんだろ?」言葉遣いも今までの敬語とは違い、目下の者に対する言い方です。
「・・・」否定しなければいけないと頭の中では思っているのに、何故か出来ませんでした。
直樹はニヤリと笑い、「来いよ」と言うと自分の部屋へと戻って行きました。
「来いよ」・・・どういうことだろう・・・。
もしかしたら、あまりにも可哀想な童貞の僕に、彼女と初体験をさせてやるというのだろうか。
憧れの、初体験を・・・。
夢にまで見たセックスを・・・。
僕も、ついに大人になることが出来るのだろうか。
そうに違いない。
きっと、そうに違いない。
(したい・・・初体験、したい・・・)僕はズボンを膨らませたまま、はやる気持ちを抑えながら隣のドアを開けました。
この時の僕は、自分でも信じられないほどの行動力でした。
憧れの初体験のチャンスなのです。
このチャンスを逃すと、もう一生出来ないという焦りがあったのです。
三十路間近の僕には、恥を恐れる余裕すら無かったのです。
ドアを開けると、室内には生暖かい男女の臭いが充満していました。
その臭いに、僕の興奮はますます掻き立てられます。
「あがってこいよ」奥から声が聞こえました。
「失礼・・します・・」ベッドの上では、直樹と、直樹の彼女である舞がこちらを見ていました。
直樹はパンツ一枚の姿になっていて、舞は大きいバスタオルで全身を隠し、直樹に寄りかかっています。
このバスタオルの下は・・・そう考えるだけでたまらない気持ちになります。
以前エレベータの中で見た時よりも、さらに美しく見えます。
「あ・・あの・・・」僕は声を出そうとしましたが、あまりの緊張になかなか声が出ません。
「待ってたよ。
童貞君」直樹がそう言うと、舞がクスクスと笑いました。
僕は耳の先まで真っ赤になっていくのが自分でも分かりました。
「舞と、したいんだろ?」顔を真っ赤にしている僕は、俯き加減のままコクンとうなずきました。
そんな僕の姿を見ていた舞が、またクスクスと笑いました。
どう考えても、僕のほうが年上だとは思えない状況です。
でも、この恥ずかしさを我慢すれば憧れの初体験はもうすぐなのです。
「脱げよ」直樹にそう言われた瞬間、僕は顔を上げました。
「えっ?」
「脱がないとセックス出来ないだろ?」直樹は、舞と共にクスクス笑いながら言いました。
「あ・・・」確かに言われるとおりです。
「童貞君はそんなことも分からないのかい?」この一言で、舞はついに笑いを堪えきれずに吹きだしてしまいました。
僕は恥ずかしすぎて顔から火が出そうです。
直樹は僕の初体験を見ているつもりでしょうか。
下手くそなセックスを見られてしまうのはとても恥ずかしいことですが、こんなチャンスを与えてもらった以上、文句を言う訳にはいきません。
僕は覚悟を決め、若いカップルが見ている前で、着ていたものを一枚ずつ脱いでいき、ついに素っ裸になりました。
硬く勃起している童貞ペニスが、若いカップルの前に晒されています。
僕の情けない姿に、直樹だけでなく舞までもが大笑いしています。
どうして童貞というだけで、こんな恥ずかしい目に合わないといけないんだろう・・・。
恥ずかしくて、情けなくて涙が出そうになっていました。
でも仕方ありません。
主導権は若いカップル二人が握っているのですから。
「そのちんぽ、まだ未使用なんだよな?」
「・・はい・・・」
「いったい何年間新品のままなんだ?」
「も・・もうすぐ30年です・・・」僕が返答するたびに、ベッドの上にいる二人は大笑いします。
そして僕は、いつの間にか自分が敬語を使っていることに気付きました。
それは、僕とカップルの立場の違いが、僕の心の中で明確になって来たことを表していました。
今年30になろうとしている童貞の僕は、その後のことを想像するとたまらない気持ちになりました。
あんな若いカップルが、しかも色白で大人しそうなあの女の子が・・・。
僕は部屋に戻り、壁にそっと耳をあてました。
しばらくは内容は詳しく聞き取れませんでしたが、楽しそうに談笑している声が聞こえていました。
あんなに可愛くて大人しそうな女の子だもんな。
カップルだからといってそう簡単にセックスなんてする筈がない。
それどころか、まだ処女なのではないだろうか・・・。
そんなふうに考えると、なんだかほっとした気分になりました。
緊張して女性と会話すらうまく出来ない僕。
当然この歳まで彼女などいる筈もなく、ましてや女性の裸など雑誌やビデオ、それにネットでしか見たことがない僕。
もちろん女性に興味がない訳はなく、この歳まで童貞であるが故に未だ経験したことのないセックスに激しい憧れを抱いていました。
そんな僕の隣の部屋で、カップルが仲良く談笑している・・・僕にとっては異性と楽しいおしゃべりをすることですら、夢のようなシチュエーションなのです。
たった壁一枚隔てた向こう側で、それ以上の幸せがそんなに容易く営まれるなんて、僕には想像も出来ないことでした。
しかし、僕の考えはその後たちまち否定されました。
壁の向こうから、甘い喘ぎ声が聞こえてきたのです。
その瞬間、僕の全身は熱くなり、全神経は壁に押し当てている耳に集中されました。
壁のすぐ向こうがベッドなのでしょうか。
喘ぎ声はすぐ近くで聞こえます。
今までアダルトビデオでしか聴いたことがない喘ぎ声が、壁を隔てて1メートル離れているかいないかの所から聞こえて来るのです。
「あ・・・そこ・・・うん、気持ちいいよ・・・」だんだん大きくなっていく喘ぎ声の間に、甘くかわいい声もはっきりと聞こえて来ます。
いつしか僕の股間は、今までにどんないやらしいアダルトビデオを見た時よりも熱くなり、ズボンの前ははち切れそうなほど膨らんでいました。
この歳になるまで、狂おしいほど憧れて来たセックス・・・僕なんかには遠い夢のような存在であるセックスを、隣の若い大学生カップルがいとも簡単に、当たり前のことのように始めたのです・・・僕は耳を壁にぎゅっと押し当てたまま、ズボンとパンツを一気に脱ぎ捨てました。
29年生きてきて、まだ一度も女性の膣に包まれたことがないペニスを勃起させながら、若いカップルが幸せな性行為をしている様子を盗み聴きしているのです・・・そのカップルはまるで誰かに自分たちの幸せぶりをわざと周囲に聴かせているかのように、激しい喘ぎ声と、お互いの身体を吸ったり舐めたりしている音を漏らしていました。
まさか隣に住む30近くになる僕が、実は童貞だとは夢にも思っていないに違いない・・・大人なら当然、誰でもしている行為だから、多少声が漏れていても恥ずかしいことなんて一つもない・・・すでに壁から耳を離してもはっきりと聞こえるその喘ぎ声を聴いていると、若いカップルが無理に声を抑えない理由がそこにあることがはっきりと伝わって来て、童貞である僕は、自分の部屋なのにここに居れる身分ではないような激しい劣等感に襲われていました。
周囲の部屋に少しも遠慮せずいやらしい声や音を出し続けているそのカップルは、隣の部屋には
セックスなんて腐るほど経験している大人しか住んでいないと思っている筈です。
今まで僕の部屋からセックスの声が聞こえてこなかったことを不思議にさえ思っているかも知れません。
そんなことを想像しながらカップルが愛し合う声や音を聞いていると、いたたまれない気持ちになり、そのことが激しい興奮を導いて来るのでした。
「来て・・・入れて・・・」女性の声が聞こえました。
あの大人しくてかわいい子がこんな大胆なことを・・・と思った瞬間、今までより一段と高く、大きな喘ぎ声が聞こえて来ました。
ついに、壁のすぐ向こう側で、カップルが一つに繋がったのです。
艶めかしい喘ぎ声をこんなに間近で聞いていても、童貞の僕にはリアルなセックスシーンはなかなか想像出来ませんでした。
しかしこの薄い壁の向こうでは、今この瞬間に間違いなく、セックスが行われているのです。
どんなに気持ちいいんだろう・・・。
どんなに充実した気分だろう・・・。
僕は充血したペニスをしっかりと握ったまま、夢にまで見たそのいやらしい行為を想像しながら悶えていました。
しかし、こんなに近くで営まれているセックス・・・そんなシチュエーションに童貞の僕のペニスがいつまでも我慢出来る筈がありませんでした。
僕の頭はすぐに真っ白になり、ティッシュの箱に手を伸ばすのも間に合わず、ペニスから大量の精液を床の上に放出してしまいました。
壁の向こうでは、まだまだ激しい性交の声が聞こえています。
僕のペニスは、互いの性器を交えている若い二人よりもずっと早く、手で扱く快感すら我慢出来ずに射精してしまったのです。
延々と続く幸せそうな快楽の声を聴いていると、その劣等感でまたたまらなく興奮してしまい、セックスの声が聞こえなくなるまで、壁に耳を当てたまま何度も何度も哀れなオナニーを続けました。
しばらくして、隣の玄関のドアが開く音がしました。
僕は内心ドキドキしながらも、僕には手が届かない至福の行為をついさきほどまでしていたカップルの顔がどうしても見たかったので、たまたま同じタイミングで外出するふりを装って出ていきました。
隣の部屋から出て来たのは女の子だけでした。
彼女は僕のほうをちらりと見ただけで特に何も気にする様子はなく、エレベータの前まで歩いて行きました。
僕はドキドキしながら、同じエレベータにたまたま乗るふりをしながら彼女の横に並びました。
あれだけ大きな喘ぎ声をあげていた女の子は、隣の部屋から僕が出て来て横に並んでいても、全然気にする様子はありません。
やはり、彼女にとってセックスなんて大人なら誰でもやっている日常的な行為に過ぎないのでしょう。
恥じるような様子は少しもありませんでした。
年上の僕はもっと経験している筈なのだから、お互い様・・・まるでそう言っているかのように、澄ました顔でエレベータを待っている彼女を見ていると、童貞という存在が完全否定されたようないたたまれない気持ちになり、股間がすごく熱くなってきました。
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しかし性体験に関しては、この若い女の子のほうが僕よりはるかに大人なのです。
きっと経験は一人だけじゃないのでしょう。
すでに何人も、男を知っているのでしょう。
まだ一度もセックスをしたことがない僕なんかと比べると、このおとなしそうでかわいい年下の女の子のほうが、実はずっと大人なのです。
そんな屈辱感や劣等感で、僕の身体は信じられないくらいに熱くなっていました。
体中から汗が滲んでいます。
この可愛い服の中の、眩しいほどに美しいであろう全裸が、ついさっきまで男に好きなように触れられ、舐られていたのです。
そして、セックスの快感で透きとおるような白い肌を震わせていたのです。
すぐ側でその声を盗み聞いていた筈なのに、この可愛らしい容姿を見ていると、それが信じられなくなります。
でもあの艶めかしい声は、夢でも何でもない、現実なのです。
狭いエレベータの中、つい彼女の身体をちらちらと見てしまいました。
エレベータが1階に到着すると、彼女は澄ました顔で外に歩いていきました。
内気な僕には、もちろん声をかけることなど出来る筈もなく、ただ、彼女の後ろ姿をぼんやりと見送ることしか出来ませんでした。
それからも、隣の大学生の部屋からは、週に2回ペースでいやらしい喘ぎ声が聞こえて来ました。
そのたびに僕は、眠れない時を過ごしていました。
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そして、僕は激しい劣等感に悶えながらも、息をひそめて、壁に耳を当て、その羨ましい一部始終を聞いているのです。
「あぁぁん・・・気持ちいぃ・・幸せ・・・」
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そして劣等感を味わえば味わうほど、僕の興奮は増していきます。
マゾの気があることは自分でも分かっていましたが、性体験の無い僕が、他人の幸せな性体験への憧れと自分とを対比させたときの劣等感でこれほどまでに興奮するとは思っていませんでした。
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しかし、このあと僕はさらに屈辱的な思いをすることになるのでした。
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その日も、童貞物のビデオタイトルばかりを借りて、家に帰ろうとしていました。
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(今日も彼女来てるのかな・・・またいっぱいセックスするのかな・・・)一瞬、そんなことを想像していると・・・突然、ドアが勢いよく開き、その場に突っ立っていた僕にぶつかりました。
僕はその衝撃で、手にしていたレンタルビデオ店の袋を落としてしまいました。
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「!!」
「あ!すみません!気がつかなくて」ドアから顔を出した大学生は、僕の顔を見るとすごく申し訳なさそうにしていました。
「あ・・あ・・・」僕は慌てて足下にばらまかれたビデオを拾おうとしました。
「俺拾いますから!」そう言って視線を下に落とした大学生は、それらを見てギョッとした目になりました。
「い、いいから・・・」僕は顔を真っ赤にしながら、足下にばらまかれたビデオテープを慌てて拾い集め、大学生の顔を見ないようにしながら自分の部屋に駆け込みました。
ドアを閉じ、深く一回呼吸をしました。
まだ心臓はどきどきしています。
あれだけ多くの童貞物アダルトビデオを見られてしまったのです。
(気づかれただろうか・・・僕が・・・ずっと年上であるこの僕が童貞だということに・・・)
その日からしばらくは、隣の大学生とは顔を合わさずに済みました。
外出するときも、隣のドアの前は足早に通り過ぎるようにしていました。
童貞だということに気づかれたかもしれないというだけで、こんなにコソコソとしている自分が情けなくなります。
そんなある日、決定的な時が突然訪れたのです。
休日を部屋で過ごしていると、隣のドアが閉まる音が聞こえて来ました。
かすかに女性の声が聞こえて来ます。
あの可愛い彼女が、また隣の彼氏の部屋を訪ねて来たのです。
もう僕は無意識のうちに、壁際まで行き耳を押し当てていました。
彼氏と彼女の、他愛もない会話がはっきりと聞こえて来ました。
今日もきっと、いやらしいセックスをいっぱい楽しむのだろう。
30歳目前の童貞男のすぐ隣で・・・。
胸がどきどきして、感情が高ぶって来たのが分かります。
「そういえばさ、隣に住んでる人童貞みたいだぞ」突然聞こえてきたその一言に、僕は呼吸が止まりました。
「ウソ!だって隣の男の人30くらいじゃない?」大袈裟に驚いた彼女の声が、全身を硬直させている僕の身体を突き刺します。
まるでこの歳まで童貞であることがいけないことのような彼女の言い方に、僕はたまらない気持ちになりました。
「間違いないって。
俺見たんだよ・・・」ビデオをばらまいてしまった時の事を、彼氏が彼女に説明しています。
やはり、気付かれていたのです。
「あの歳でドーテイ?なんか笑える!」その一言で、僕は崖から突き落とされたような気分になりました。
いま僕は、あの可愛い年下の女の子に童貞だということを知られ、はっきりと馬鹿にされ、笑われたのです。
全身、汗でびっしょりです。
心臓の鼓動が異様に早くなっているのが分かります。
「俺らのエッチ聞きながら、しごいてたかもな!」
「えー気持ちわるーい」彼氏と彼女は笑いながら、僕を馬鹿にし続けていました。
「今日も居るはずだよ。
隣から物音聞こえてたから」
「えー、やっぱり聞かれてるんじゃない?」
「そういえばおまえが来てから急に物音しなくなったな。
たぶん間違いないぞ」
「あはは。
ドーテイ君、聞こえますかー?」僕は息をひそめながら、彼女の口から発せられる屈辱的な言葉に打ちのめされ続けていました。
「なあ、隣の童貞お兄さんに俺たちのスケベ声聞かせてやろうよ」
「それ感じちゃうかも~!」隣の二人は、わざと壁際に寄って話しているようです。
いつもよりかなり近くで、二人の声が聞こえて来るのです。
まるで壁が存在しないかのように、はっきりと屈辱的な言葉が聞こえて来ます。
しかしそこには、確かに壁が存在しているのです。
薄っぺらい物理的な壁が存在しているのはもちろんですが、それ以上に、経験者と童貞というあまりにも厚すぎる壁が存在しているのです。
壁を挟んで1メートルも離れていない所にいる大学生カップルは、セックスの快感、楽しさ、ノウハウといったものを、全て体得しています。
それに比べ僕は、それらのことを全く知らない未経験者なのです。
そしていま、全く経験が無い僕の存在そのものが、豊富な経験をしている大学生カップルの楽しいセックスを、より楽しく演出する為だけに使われようとしているのです。
(あああ・・・)そんな屈辱的な状況であるにもかかわらず、僕の肉棒はいまにも射精してしまいそうなほど硬く勃起していました。
僕は、自分のマゾ性を改めて思い知らされていました。
そして、幸せなカップルがセックスをより楽しくする為の演出材料という存在でしかない情けない自分に、これまでに無いほど激しく興奮しているのでした。
二人は童貞の僕に聞かせようと、壁のすぐ側で抱き合っているようです。
「舞の身体、相変わらず綺麗だよ」
「直樹も素敵」もう裸になっているのでしょうか。
僕に聞こえるように、いつもより大きな声で二人はお互いの身体を褒めています。
まだ見たことがない生の女性の裸が、いまこの瞬間に1メートルと離れていない所にあるのです。
彼氏は、そんな彼女の裸に自由に触れることが出来るのです。
僕には想像することしか出来ないのに・・・。
「胸も大きいし、色白の肌にピンク色の乳首が可愛いよな・・・」彼氏は、童貞の僕にわざと聞かせているのです。
僕はその言葉に、ますます想像を掻き立てられ興奮するのでした。
「ん・・・はああ~ん・・・ああ・・・」艶めかしい声が、途切れることなく聞こえて来ます。
僕は間近でそれを聞きながら、未だ性交に使用したことのないペニスを硬直させていました。
隣のカップルは、今までに何回セックスを経験したのでしょうか。
初めて声を聞いたあの日から約3ヶ月で、およそ20回くらい彼女が隣の部屋に来ている筈です。
そして、彼女が来る度に2~3回は、セックスの声が聞こえて来ています。
つまり、29歳の僕が生涯で経験ゼロであるにもかかわらず、隣の大学生カップルは、ほんの数ヶ月で50回くらいはセックスをしたのです。
仮に、初めて声を聞いた日がカップルの初体験の日であったとしても、僕は既に50回も遅れをとっているのです。
しかも初めて声を聞いた日のセックスでさえ、二人にとっては当たり前のことのようでした。
つまり、僕が初めて声を聞いた時点で既に、二人は何度もセックスを重ねていたということになります。
しかもこの数ヶ月間、隣の部屋だけで会っていた訳でもなさそうです。
きっと、彼女の部屋やホテルなどでもしていたのでしょう。
しかも二人とも、過去に何人も経験があるに違いない・・・。
そう考えていくと、隣のカップルの途方もない性体験に比べて、はるかに子供である自分の存在にいたたまれない気持ちがこみ上げて来ます。
さらに、童貞の僕には信じがたいことですが、隣のカップルのようなセックスライフは、特別なことでも何でもなくこの世の中ではごく普通なことなのです。
僕の周りで澄ました顔して日常生活を送っている女の子達。
会社のOLの子。
街ですれ違う子。
電車で隣に座っていた子。
みんな、僕が知らない所でどんどん経験を重ね、大人に磨きをかけているのです。
僕だけが、取り残されているのです。
僕だけが、子供のままなのです。
「ああっ・・・あうんんっ・・・あはぁ・・・」そして、今日も僕は子供のまま取り残されていこうとしていました。
その時、隣の喘ぎ声が突然止まりました。
何かひそひそ声で話し合っています。
僕はどうしたんだろうとどきどきしながら、固唾を飲んでいました。
隣のドアが開く音がして、続けて僕の部屋のチャイムが鳴りました。
(!?)僕は訳がわからぬまま、慌てて服を着てドアを開けました。
そこには、隣の大学生・・・直樹が立っていました。
今まで僕と顔を会わせると、彼はいつも歳下らしく振る舞っていたのに今日は違いました。
明らかに、年上の僕を見下した目をしていました。
「聞いてたんだろ?」言葉遣いも今までの敬語とは違い、目下の者に対する言い方です。
「・・・」否定しなければいけないと頭の中では思っているのに、何故か出来ませんでした。
直樹はニヤリと笑い、「来いよ」と言うと自分の部屋へと戻って行きました。
「来いよ」・・・どういうことだろう・・・。
もしかしたら、あまりにも可哀想な童貞の僕に、彼女と初体験をさせてやるというのだろうか。
憧れの、初体験を・・・。
夢にまで見たセックスを・・・。
僕も、ついに大人になることが出来るのだろうか。
そうに違いない。
きっと、そうに違いない。
(したい・・・初体験、したい・・・)僕はズボンを膨らませたまま、はやる気持ちを抑えながら隣のドアを開けました。
この時の僕は、自分でも信じられないほどの行動力でした。
憧れの初体験のチャンスなのです。
このチャンスを逃すと、もう一生出来ないという焦りがあったのです。
三十路間近の僕には、恥を恐れる余裕すら無かったのです。
ドアを開けると、室内には生暖かい男女の臭いが充満していました。
その臭いに、僕の興奮はますます掻き立てられます。
「あがってこいよ」奥から声が聞こえました。
「失礼・・します・・」ベッドの上では、直樹と、直樹の彼女である舞がこちらを見ていました。
直樹はパンツ一枚の姿になっていて、舞は大きいバスタオルで全身を隠し、直樹に寄りかかっています。
このバスタオルの下は・・・そう考えるだけでたまらない気持ちになります。
以前エレベータの中で見た時よりも、さらに美しく見えます。
「あ・・あの・・・」僕は声を出そうとしましたが、あまりの緊張になかなか声が出ません。
「待ってたよ。
童貞君」直樹がそう言うと、舞がクスクスと笑いました。
僕は耳の先まで真っ赤になっていくのが自分でも分かりました。
「舞と、したいんだろ?」顔を真っ赤にしている僕は、俯き加減のままコクンとうなずきました。
そんな僕の姿を見ていた舞が、またクスクスと笑いました。
どう考えても、僕のほうが年上だとは思えない状況です。
でも、この恥ずかしさを我慢すれば憧れの初体験はもうすぐなのです。
「脱げよ」直樹にそう言われた瞬間、僕は顔を上げました。
「えっ?」
「脱がないとセックス出来ないだろ?」直樹は、舞と共にクスクス笑いながら言いました。
「あ・・・」確かに言われるとおりです。
「童貞君はそんなことも分からないのかい?」この一言で、舞はついに笑いを堪えきれずに吹きだしてしまいました。
僕は恥ずかしすぎて顔から火が出そうです。
直樹は僕の初体験を見ているつもりでしょうか。
下手くそなセックスを見られてしまうのはとても恥ずかしいことですが、こんなチャンスを与えてもらった以上、文句を言う訳にはいきません。
僕は覚悟を決め、若いカップルが見ている前で、着ていたものを一枚ずつ脱いでいき、ついに素っ裸になりました。
硬く勃起している童貞ペニスが、若いカップルの前に晒されています。
僕の情けない姿に、直樹だけでなく舞までもが大笑いしています。
どうして童貞というだけで、こんな恥ずかしい目に合わないといけないんだろう・・・。
恥ずかしくて、情けなくて涙が出そうになっていました。
でも仕方ありません。
主導権は若いカップル二人が握っているのですから。
「そのちんぽ、まだ未使用なんだよな?」
「・・はい・・・」
「いったい何年間新品のままなんだ?」
「も・・もうすぐ30年です・・・」僕が返答するたびに、ベッドの上にいる二人は大笑いします。
そして僕は、いつの間にか自分が敬語を使っていることに気付きました。
それは、僕とカップルの立場の違いが、僕の心の中で明確になって来たことを表していました。
無意識のうちに敬語を使っていた僕に、直樹も気付いたようです。
「俺たちのほうが、おまえより大人ってことだ」直樹ははっきりと、僕のことを・・・10歳近くも年上の僕のことを「おまえ」と言ったのです。
こんな年下の人間に「おまえ」だなんて呼ばれたことは初めてです。
僕はあまりにも自分が情けなくて、返答すら出来ない状態でした。
「舞もそう思うだろ?」すると、今まで直樹と僕とのやり取りを聞いているだけだった舞が、ついに口を開きました。
「そうねえ。
私たちのこと先輩って呼んでもらおっか?」
可愛い笑顔から発せられたその一言で、僕はさらに屈辱のどん底へ叩き落とされました。
彼女のその一言は、直樹に馬鹿にされるのよりも何倍も強烈なものでした。
経験豊富な若い二人のほうが、童貞の僕に比べて性の先輩だというのです。
「それいいな!おい、分かったか?童貞」もう直樹の僕に対する口調は、以前のものとは全く違っていました。
明らかに僕を見下す表情で、まるで年下の男に使うような言葉を僕に対して平気で使っていました。
「返事は?」僕はこれを乗り越えた時に訪れる初体験の悦びを想像しながら、懸命に耐えました。
「は・・はい・・・。
直樹先輩・・・舞先輩・・・」二人は今まで以上に大声で笑いました。
「さて、そろそろ・・・」直樹・・いえ、直樹先輩が口を開きました。
遂に、待ちに待った瞬間が訪れるのです。
二人の前で素っ裸にされ、散々屈辱的な言葉を浴びせられました。
しかし、じっと我慢して耐えた報いとして、僕はこれから初体験をさせてもらえるのです。
12歳で精通を迎えてから、はや17年。
ついにその時がやって来たのです。
女性の前では緊張して、会話すらろくに出来ない僕。
このまま一生童貞で終わってしまうのではと、不安でした。
そんな不安とも、今日でお別れなのです。
僕はやっと大人になれるのです。
僕はこの日を一生忘れないでしょう。
誕生日なんかよりも、よっぽど価値のある記念日になる筈です。
大袈裟でも何でもありません。
この歳になるまで羨望し続けた事がやっと叶うのですから。
僕が次にする射精は、自慰によるものでは無いのです。
目の前にいる美しい女神によってもたらされるのです。
その瞬間、僕はきっと生涯最高の悦びを味わっていることでしょう。
僕の頭の中は、これから訪れるであろう幸せな瞬間のことでいっぱいでした。
しかし、そんな僕の考えは甘かったのです。
「そこに正座しな」直樹先輩が指さしたのは、ベッドの足側の床でした。
(何のつもりだろう?)意味が分からないまま、はやる気持ちを抑えながらも、僕は言われたとおり枕とは反対側のほうの床に、ベッドのほうに体を向けて正座しました。
バスタオルで全身をすっぽり覆い隠している舞先輩が、目の前のベッドの上に座って僕を見下ろしています。
(ああ・・僕は今から、こんなに可愛い子とセックス出来るんだ・・)恍惚とした表情で舞先輩の姿を眺めていると、突然、その姿が視界から消えてしまいました。
(!?)それは、正座している僕の目の前に、直樹先輩がアルミ製のスタンドミラーを置いて視界を遮ったからでした。
もともと部屋の隅に置かれてあったそれは、僕の身長くらいの高さと、肩幅くらいの幅がある長方形の無機的なデザインのもので、それを目の前に置かれたことによって、正座している僕からは、舞先輩の姿を含めベッド上の大部分が見えなくなりました。
そして、代わりにそのスタンドミラーには、自分の情けない全裸姿が映っていました。
僕にはさっぱり意味が分かりませんでした。
情けない姿を鏡に映して見せられ、また僕を馬鹿にして楽しむつもりなのでしょうか。
もう馬鹿にされるのは十分だ。
早く初体験をさせて欲しい。
懇願するような目で、横に立っている直樹先輩を見上げました。
すると直樹先輩は、ベッドの上にいる舞先輩に向かって言いました。
「さあ舞、セックスの続きしようぜ」(え・・・)僕には何のことか分かりませんでした。
今からセックスをするのは、この僕なのです。
童貞を散々馬鹿にされ、それにじっと耐えたのですから、あとは哀れな僕に初体験をさせてくれる筈なのです。
なのに、セックスの続きとは一体どういうことなのでしょうか。
直樹先輩は、訳が分からないまま呆然としている僕を見て、まるで僕がそういう表情をすることが分かっていたかのように、わざとらしく言いました。
「驚いた顔して、どうしたんだよ?」
「・・・」僕は言葉が出ません。
「初体験させてもらえると思ってたんだよな?」直樹先輩は、愉快でたまらないという表情でそう尋ねて来ました。
「・・違うの・・・ですか・・・?」僕は言葉を詰まらせながらも、何とかそう聞き返しました。
「当たり前だろ。
世の中そんなに甘い話がある訳ないだろ」その一言で、僕は奈落の底へ突き落とされたような気分になりました。
「じゃあ・・・・どうして・・僕を・・・ここに・・・」喉の奥から、必死で声を絞り出しました。
「舞、教えてやれよ」直樹先輩が、ベッドの上に目を向けました。
「うん・・ドーテイ君がいる部屋で直樹とエッチしたら、もっと興奮して気持ちよくなると思ったの」スタンドミラーに遮られてここからは全く見えない舞先輩が、僕にとっては死ぬほど残酷なことを平気で口にしました。
何ということでしょうか・・・。
隣室で聞かせるだけでは物足りずに、この部屋で直接、童貞の僕を幸せなセックスの興奮材料として利用すると言うのです。
今のままでも十分幸せな若いカップルがさらに幸せなセックスを楽しみたいという理由だけで、たった一度のセックスの悦びも知らない惨めな年上童貞を
さらに惨めな気持ちにさせようとしているのです。
僕という人間の存在なんて、目の前の幸福なカップルがエゴイズムを満たす為だけのものなのです。
同じ人間なのに、僕はなんて惨めなのでしょうか。
自分が哀れで仕方ありません。
しかし、驚いたことにペニスは萎えるどころか一層硬く勃起をしていたのです。
(僕は・・・こんな状況でも興奮しているというのか・・・)自分の底なしのマゾぶりに、自分自身で驚いていました。
「教えてやるよ」直樹先輩がニヤニヤしながら言いました。
「おまえを俺の部屋に呼んだ理由は、いま舞が言ったとおりさ。
最初に言い出したのも舞なんだぜ・・可愛い顔してるのに女ってのは何考えてるかわかんないよなあ」
「直樹ったら、意地悪なんだからぁ」舞先輩の甘えた声が聞こえます。
こんな残酷な事を思いついたのも舞先輩だなんて・・・。
その甘えた声からは想像もつかないことでした。
「じゃあ・・・この鏡は・・・」目の前に置かれたスタンドミラーを見ながら、僕は恐る恐る訪ねました。
「子供にエッチしてるとこ見せられないでしょ?」舞先輩が、笑いながらそう答えました。
そうです。
このスタンドミラーは、二人が愛し合っている所を僕にわざと見せなくする為の仕切りなのでした。
「少しでも覗いたら、このマンションに住んでいる他の住人にもおまえが盗み聞きしてたことや、童貞だってことばらすからな。
あとオナニーも俺たちが許可するまでは駄目だ。
分かったな?」
「ああ・・・そんな・・・」
絶望的な気分になりました。
もし盗み聞きのことや童貞のことなどをばらされてしまったら、恥ずかしくてもうこのマンションには住んでいられません。
それどころか、この街に居ることさえ出来なくなるかも知れません。
僕はもう、若いカップルの言いなりになるしかないのです。
つまり、これから二人がセックスをする部屋に連れて来られた童貞の僕は、二人がセックスをしている所を見ることも許されず、自慰をすることすら許されず、いやらしい声を間近で聞かされながら、ずっとここに正座していなければならないのです。
何という残酷なことを考えるのでしょうか。
童貞の僕にとっては、拷問でしかありません。
しかし、僕は言われたとおりにするしかないのです。
三十路に近い童貞男の悔しそうな表情を、目の前のスタンドミラーがやけに鮮明に映し出していました。
「じゃあ、舞。
始めるよ」直樹先輩は、わざと僕から見える所でパンツを脱ぎました。
立派なペニスが露わになりました。
まだ若い直樹先輩のペニスは、臍に着きそうなほど元気に勃起しています。
そんなペニスを、僕に見せつけているようです。
若いのに幾度となく経験を重ねた立派なペニス・・・。
女性の膣に何度も入ったことがあるペニス・・・。
それに比べて、29年間排泄と自慰にしか使ったことがない僕のペニスはあまりにも情けない存在です。
僕は恥ずかしくて自分のペニスを手で隠してしまいました。
そんな時、正座している僕の横に、ベッドから何かが投げ落とされました。
舞先輩が身体を隠していたバスタオルです。
いま、このスタンドミラーの向こう側で、舞先輩が一糸まとわぬ姿になったのです。
「想像してるんでしょ?ドーテイ君」
スタンドミラーのすぐ向こうから、舞先輩の愉快そうな声が聞こえて来ました。
いま、その声を発した舞先輩は全裸なのです。
僕はまだ見たことがない生の全裸の女性が同じ部屋・・しかもすぐ近くにいるという事に、失神してしまいそうなほど興奮していました。
ああ・・あの可愛い色白な舞先輩の裸・・・いったいどんな裸なのだろう。
僕は頭の中で舞先輩の身体がどれほど美しいものかと、想像を巡らせました。
しかしそれは、どれだけ想像力を働かせても、想像の域を超えることは絶対に無いのです。
ほんの少し頭を傾ければ、想像以上であるに違いない舞先輩の裸体を見ることが出来るのに・・・。
でも僕には、ベッドを覗くことは禁じられているのです。
童貞にとって、これ以上辛いことが他にあるでしょうか。
「正常位な」まだ僕から見える所に立っている直樹先輩が、舞先輩に声をかけました。
「うん・・」舞先輩の返事が聞こえたかと思うと、スタンドミラーの両端から白い足が見えて来ました。
この仕切りの向こうで舞先輩が仰向けになり、両足をベッドの幅いっぱいに大きく広げ、正常位で直樹先輩を迎え入れる姿勢を取ったのです。
スタンドミラーにベッド上の大部分の視界を遮られている僕からは、そんな舞先輩の両足の膝から下の部分しか見えません。
しかし、僕の目の前にある厚さ1センチ程度のスタンドミラーの向こうでは、あの可愛い舞先輩が、こちらに向かって全裸で大股を開いているのです。
この薄いスタンドミラーのすぐ向こうに、童貞の僕が憧れて止まない女性の神秘の部分が、もちろんモザイクなど入っていない現実のものとして、露わになっているのです。
きっと生で見るその光景は、もの凄く淫乱なものなのでしょう。
同じ部屋で、しかも仕切りのすぐ向こうに、そんな信じられない光景が現実のものとしてあるのです。
童貞でなくても、同じ状況なら見ずにはいられないことでしょう。
しかし童貞の僕が、それを見る自由を持っていないのです。
いまだかつてこれほど興奮し、悔しい思いをしたことは他にありません。
気が狂いそうでした。
体じゅうが熱くなり、息が荒くなっていました。
その卑猥な裸体を自由に見ることが出来る直樹先輩は、立派なペニスを更に反り返らせながら、僕を更に興奮させます。
「もうベッチョベチョだな、舞・・・興奮してるんだろ?」
「してるよぉ・・この鏡の向こうにドーテイ君がいるって思うと、なんかすごい興奮するの・・」両足を大きく開いたまま、舞先輩は興奮した声でそう答えます。
僕はもう、いてもたってもいられなくなっていました。
「直樹先輩・・・!見せて下さい・・・僕に・・僕に舞先輩の姿を・・・・見せて下さい!お願いします・・!」ペニスを硬直させて正座のまま、年下である直樹先輩に必死のお願いをしました。
「童貞は生の裸も見たことないんだろ?」直樹先輩は僕を見下ろしながら尋ねます。
「は、はい・・」
「見たくて仕方ないんだよな?」
「はい!」
「けどよ、俺たちも良識ある大人だからさ。
未成年に刺激が強いもの見せる訳にはいかないんだよ」直樹先輩はそう言って笑います。
それを聞いていた舞先輩も笑います。
「あああ・・・!」
未成年扱いされた僕は、ますます惨めな気持ちになりました。
「童貞は声聞かせてもらえるだけでも有り難いって思えよな。
得意の妄想で悶々としてろ!」吐き捨てるように言われました。
「舞も、こいつにエッチな声いっぱい聞かせてやりたいんだろ?」
「うん・・直樹来て・・もう我慢出来ないよぉ。
いっぱい感じさせて・・・ドーテイ君の前で!」直樹先輩は僕を見ると、「じゃあしっかり聞いてろよ。
くれぐれも覗かないようにな」そう言い残してベッドの上にあがって行き、直樹先輩の姿も僕からは完全に見えなくなりました。
「舞・・・いくよ・・・」
「うん・・直樹ぃ」スタンドミラーの左右から見えていた舞先輩の足が持ち上げられ、足の裏が見えました。
「あ・・・あ・・ああ~ん!」すぐに舞先輩の艶めかしい喘ぎ声が聞こえてきました。
遂に、直樹先輩のペニスが挿入されたのです。
壁越しに聞いていた喘ぎ声とは、迫力が段違いです。
パンパンと直樹先輩が腰を打ちつけている音や、クチュクチュと互いの性器が交わっている音までスタンドミラーのすぐ向こうからはっきりと聞こえて来ます。
それらのリズミカルな音と共に、ベッドがみしみしと軋む音まで規則よく聞こえて来ます。
(す・・すごい!この迫力・・・!)
童貞の僕は、二人が発するいやらしい声や音の凄さに、ゾクゾクと鳥肌を立てながら興奮していました。
(こんなにすごい声・・・そして音!これがセックスなのか!)声と音だけで圧倒されている29歳童貞をよそ目に、経験豊富な若いカップルは自らの身体を心ゆくまで重ね合わせ、その快感を楽しんでいるのです。
もしスタンドミラーが無く直接見ることが出来ていたなら、僕はあまりの迫力にショックを受けていたかも知れません。
この瞬間、僕は年下の直樹先輩や舞先輩と比べて自分がどれだけ情けない子供であるかを思い知らされたのでした。
「あぁ~ん!はぁはぁ・・あはぁん・・気持ちいぃ!」部屋中に響く舞先輩の喘ぎ声と、性交のいやらしい音。
スタンドミラーの左右から見える舞先輩の足の裏は、すでに汗で湿っていました。
足指は快感と共にきゅっと閉じたり、いやらしく開いたりしています。
直樹先輩が腰を打ちつける音と共に、むわっとした熱気が僕の頬を撫でていきます。
僕のペニスは勃起しっぱなしで、亀頭から我慢汁があふれ出ています。
若い二人が間近で性の悦びを味わい尽くしているというのに、僕は正座させられ、性交シーンを見せて貰うことも出来ないどころか、自慰さえ我慢させられているのです。
いま自分のペニスに指一本でも触れただけでも、大量の精液を射出してしまいそうな状態でした。
(うう、くくく・・・)
必死で射精欲求を我慢している童貞のすぐ側で、若いカップルはお互いの性欲を心ゆくまで、思い通りに発散させているのです。
こんな惨めな僕の存在なんて、いつでも自由にセックスの快感を楽しむことが出来る若いカップルが更に快感を高める為だけのオプションでしか無いのです。
僕が今ここに居なくても、二人はじゅうぶんに満足なセックスを楽しめるのです。
それなのに二人は、年上で童貞の僕をわざわざ部屋に呼び、未経験の僕を悶々と興奮させて屈辱的な気持ちにさせることを楽しんでいるのです。
まるで、童貞は経験者のおもちゃであるかのように・・・。
僕は激しい喘ぎ声を間近で聞き続けながら、解消することの出来ない猛烈な性欲に身体を震わせているのでした。
「あ~んもうイク・・イクイクッ!イっちゃう!!」
「俺もだよ!あ!あああぁ・・・!」声がひときわ大きくなり、二人は同時に絶頂を迎えたようでした。
卑猥な声を思い切り聞かされ、悶絶し苦しんでいる童貞男の間近で、カップルは誰にも遠慮することなく、性交の快楽に浸っているのでした。
二人はしばらく、荒い呼吸を続けていました。
よほど激しいセックスだったのでしょう。
「ふぅぅ・・すごく良かったよ。
舞・・・」
「私もぉ・・・気持ちよすぎておかしくなっちゃいそうだった・・」クチュクチュッと、ディープキスの音が聞こえました。
僕はカップルがセックスを始めてから終わるまでずっと、悶々とした気持ちを抑えつけていたのでした。
「ふぅ」
直樹先輩がベッドから降りて来ました。
ペニスは半立ちになっていて、精液と舞先輩の液とでぬるぬるになっていました。
ああ・・このペニスがほんの今まで、舞先輩の膣に入っていたんだ。
思う存分、性欲を解消したんだ・・・。
僕は直樹先輩のペニスを見ながら、激しい劣等感に襲われていました。
「久しぶりに中出しして、最高だったよ」直樹先輩は僕をわざと羨ましがらせようと、感想を話します。
「突くたびに舞のアソコがキュッキュッて締まるんだよ。
それがまた最高でさー」二人のセックスの最中ずっと自慰を我慢させられ続けていた僕は、もう射精欲が爆発しそうになっていました。
「ちゃんとオナニー我慢してたか?」直樹先輩が僕の爆発寸前のペニスを覗き込みます。
「いま精子出したくてたまらないんだろ?」性欲を満たしきったばかりのペニスをぶらぶらさせながら、直樹先輩が得意げに僕の顔を見下ろします。
「だ・・・・出したい・・・です・・・・」僕は苦しそうな表情で答えました。
「おいこいつのちんぽ見てみろよ。
爆発寸前だぞ」
「えっ、どれどれ?」スタンドミラーの端から、舞先輩が顔だけひょっこりと出して僕のペニスを見下ろします。
セックスを終えたばかりの舞先輩の顔は上気していて、そのセクシーな表情を見ているだけでペニスははち切れそうです。
「おい身体は見せるなよ。
子供には目の毒だからな」
「あはは、わかってるよぉー。
あ、ホントだ。
ボッキしちゃってる」我慢汁でてかてか光っているペニスを、舞先輩に見られているのです。
「ねえドーテイ君。
いまどんな気分?」
「あ・・・・い、いきそうで・・す・・・」
「そうなんだー」舞先輩は目を細め、クスッと笑いました。
「私たちいま、セックスしたばかりなんだよぉ」可愛い声で、爆発寸前の僕をますます苦しめます。
「すっごく気持ちよかったよぉ。
もー最高に幸せ感じちゃった!」
「あ・・・あ・・・・」ペニスが裂けてしまいそうなほど激しく勃起しています。
「もうすぐ30歳なのにドーテイなんて・・・クスクス」舞先輩の一言一言は、直樹先輩のより数倍も強烈に、僕に劣等感を感じさせます。
(こんな可愛い子に、童貞を馬鹿にされている・・・)我慢汁が溢れて止まりません。
「私たちまだ20歳なんだけどさ、もういーっぱいセックスしてきたよ」舞先輩は微笑みながら言います。
ああ・・・いっぱいしたセックス・・・10歳も年下の子が・・・いっぱい・・・・いっぱいした・・・セックス・・・。
あらゆる妄想が頭の中を駆け巡り、意識が遠のいていく感触でした。
「も・・・もう・・駄目・・・で・・す・・・・」
「ふふ・・じゃあ今日はもう許してあげる・・・出していいよ」
舞先輩のその言葉が耳に入った途端、僕は自分のペニスに指一本触れることなく、目の前のスタンドミラーに向け勢いよく射精してしまいました。
「うわ、こいつ自分で触りもせずに射精したぞ!」
「あはは、さすがドーテイ君!」
「29歳で触らずに射精かよ・・・こんな情けない男にはなりたくないよなー」
「見て見て、すっごいいっぱい出しちゃってるよー」
「よっぽどセックスしたくてたまらなかったんだろうな」二人の情け容赦ない言葉に、僕は恥ずかしくて顔を上げることすら出来ませんでした。
理性が戻って来るにつれ、自分のしたことが恐ろしいくらいに恥ずかしく思えて来るのでした。
セックスを終えたばかりのカップルに罵られ、惚気られながら、僕は彼らの目の前で射精してしまったのです。
しかもペニスには指一本触れず、カップルの言葉だけで・・・。
恥ずかしくてその場から逃げ出したい気分でした。
「おい、鏡汚れちゃったじゃないか。
早く拭けよ」直樹先輩が僕にティッシュの箱を投げてよこします。
スタンドミラーには僕が大量に射出した精液が飛び散っていました。
「あ・・・申し訳ありません・・・」僕は自分の精液をティッシュペーパーで拭き取ります。
カップルはそんな僕の情けない姿をニヤニヤしながら眺めています。
直樹先輩の精液は舞先輩の中に直接射出されたのに、僕の精液は無機的なスタンドミラーに無惨に飛び散っているのです。
同じ男なのに、どうしてこんなにも差が出てしまったのでしょうか。
僕のどこがいけなかったのでしょうか。
自分の精液を拭き取りながら、僕は自分のあまりの情けなさにやりきれない思いでした。
僕は結局、舞先輩の裸を少しも見ることが出来ないまま、自分の部屋に帰されました。
壁に耳を付けます。
案の定、二人は僕を話のネタにして笑い転げていました。
「あいつの情けない顔といったらなかったよ!」
「私の裸すっごい見たそうだった~!目で訴えてたもん。
見せて見せてって。
あんな年上の人にあんな風に物欲しそうな目で見られたの初めてだったよ。
笑えちゃう!」
「今も聞き耳立ててるんだぜ。
俺たちのこと」
「きっとそうだよね。
意地悪言われて興奮しちゃってるんでしょ?マゾドーテイく~ん!あはは!」情け容赦ない二人の会話が聞こえて来ています。
(僕は最低のマゾ童貞なんだ・・・)違う意味で、僕にとって一生忘れられない記念日になりました。
その後も、直樹先輩と舞先輩の羨ましいセックスの声が、深夜まで延々と聞こえ続けました。
僕は今日も寝不足のまま出社しました。
直樹先輩と舞先輩のセックスの声が深夜に聞こえなくなるまで、興奮して眠れなかったからです。
昨日、僕はとんでもなく恥ずかしい姿を、20歳の大学生カップルに見られてしまったのです。
そして、カップルのエゴイズムを満たす為に、屈辱的な『童貞おもちゃ』として使われたのです。
しかも、あんな目に遭ったにもかかわらず、僕は今までに無いくらい激しく興奮してしまっていたのです。
(マゾドーテイく~ん!)昨日、舞先輩に言われた言葉が胸の中に響き渡ります。
マゾ童貞・・・何という哀れな言葉でしょう。
救いようが無いという感じがします。
そんな惨めな言葉で、僕は呼ばれてしまったのです。
あの可愛い年下の女の子に・・・。
でも僕は思いました。
舞先輩のような経験豊富な女の子は、実際にはそんなに居ないのでは無いだろうか・・・。
テレビや雑誌などは、世の中の性交に対する風潮がかなり自由であるかのように伝えているが、本当は殆どの女性は結婚まで処女を守り通しているのでは無いだろうか・・・。
いま自分の周りで、性欲の欠片すら表情に見せずに働く後輩の女の子達を眺めていると、そんな自分の考えがまんざら間違いでもないと思うのでした。
異性と性器を交えるなどという卑猥極まりない行為は、少なくともこの真面目な後輩達には無縁のものであるかのように思えたのです。
その日は後輩の淳に誘われ、後輩の女の子達と一緒に飲みに行きました。
淳は他の男性社員達にも声をかけていましたが、皆都合が悪かったのでしょうか、男性は僕と淳の二人だけでした。
僕は酒はあまり得意ではなかったので乗り気ではありませんでしたが、僕を含む男性社員達の憧れの存在である新人の優奈も来るということだったので、思い切って参加することにしたのです。
でも男が、社内一下ネタ好きな淳と、童貞の僕の二人だけというのが些か不安ではありました。
今までも酒の席でそういう話になることはしょっちゅうでしたが、僕は童貞だということを悟られないように振る舞い続けて来ました。
ましてや今日は僕が一番の年配者なのです。
(今日もそんな会話になったら適当に誤魔化しておこう)そう考えていました。
夜になり、僕と淳の男二人と、真紀、恭子、瞳、優奈の女四人で居酒屋の個室に入りました。
酒の席では淳が場を盛り上げ、女の子達も楽しそうにしていました。
最初のうちは、仕事のことや休日のことなどの一般的な話が中心でした。
「優奈ちゃんは休みの日とか何してるの?」淳が軽やかな口調で聞きます。
「買い物に行ったり・・あとはごろごろしてますよぉ」眩しいほどの笑顔で優奈が答えます。
この笑顔を独り占めすることが出来たら、どんなに幸せだろう・・・皆の会話をぼんやりと聞きながら、僕はそんな妄想をしていました。
酒が進むにつれ、皆だんだんと上機嫌に、そして大胆になって来ました。
「いや~それにしてもカワイイ女の子四人に囲まれて、僕は幸せだなぁ!」淳がグラスを片手に、本当に嬉しそうに言います。
「あはは~だいぶ酔ってますねぇ」そう言う恭子も酒で顔を赤くしています。
「酔ってなくても幸せだよ!祐二さんもそう思いますよね?」
「え・・あ、う、うん・・」いきなり話を振られて、僕はしどろもどろしながら答えます。
「祐二さんって彼女いないんですか?」明るくて、女の子達の中心的存在である真紀が、突然聞いて来ました。
「そ・・そうだね・・今はいないなぁ・・」女性と手すら繋いだことがない僕は、そんな恥ずかしい事実を悟られまいと、さも過去には付き合っていた人がいたかのような言い方をしました。
「そういう真紀ちゃんはどうなのさ~」
僕の代わりに淳が聞き返します。
「私?いちおーいますよ!」真紀が答えます。
(あ・・)僕は少し動揺しました。
真紀は25歳です。
やっぱり25歳にもなれば、彼氏くらいいるんだな・・・会社ではそんな素振りすら見せなかったのに・・・。
真紀と同い年の恭子が口を挟みます。
「一応だなんて言っちゃって。
ラブラブのくせにー」
「あはは。
ばらされちゃった!」真紀が笑います。
僕には、後輩の真紀が少しだけ自分からは遠い存在になったかのような感じがしていました。
今日は皆、いつも以上に酒が進んでいるようです。
若手ばかりで、女の子のほうが多いという安心感もあるのでしょう。
それだけに、今までに無いくらいに大胆な話が続きます。
「じゃあ私もばらしちゃうからね!恭子には幼なじみのカレがいまーす!」
「あー!真紀ったらもう!」そうは言うものの、恭子もまんざら悪い気分ではなさそうです。
「恭子もかよ!瞳ちゃんはどうなの?」淳は瞳にも話を振ります。
「私もいますよっ」小柄な瞳はきょとんとした表情のまま、驚くほどあっさりと答えました。
まるで交際相手がいることが当然のようなその言い方に、僕は内心動揺していました。
「瞳はもう二年も遠距離続けてるんですよー」酒が入りすっかりお喋りになっている真紀が言いました。
「もう二ヶ月以上も会って無いんですよ」と言ったあと、瞳はハァと小さく溜息をつきました。
僕から言わせればたったの二ヶ月です。
何しろ僕は、29年間女性に縁が無かったのですから・・・。
「またすぐ会えるさ!明るくいこっ!明るく!」淳が元気づけます。
「じゃあ、優奈ちゃんは?」皆が一斉に優奈を見ます。
「え・・私は・・」優奈は顔を赤らめます。
真紀、恭子、瞳・・・三人の後輩に交際相手がいることがわかり、彼女達のことが次々と遠い存在に感じられるようになった今、残るは優奈だけです。
彼氏がいるかどうかと聞かれただけで顔を赤らめているその純情な優奈のことだ。
きっとまだキスもしたことが無いに違いない・・・。
僕は自分にそう言い聞かせました。
しかし・・・。
「優奈も私にばらされたぁーい?」真紀が楽しそうに優奈を見つめます。
「あー、真紀さんの意地悪ぅ」優奈はますます顔を赤らめます。
「と・・いうことは?」淳は興味津々といった表情です。
「・・いますよぉ」優奈は顔を赤くしたまま、観念したかのように答えました。
僕は一段と動揺していました。
新人の優奈にまでも、異性との交際経験という点で先を越されていたのです。
後輩である彼女達のことが、今までと違ってぐんと大人に見えて来ました。
「優奈ちゃんもかよ!」淳は少し残念そうでした。
「自分もいるくせにー」恭子がすかさず返します。
「あ、バレてた?」淳が笑いながら後頭部を掻く素振りを見せます。
みんながどっと笑います。
僕も瞬時に笑顔を作りましたが、その顔は引きつっていました。
いま居酒屋の個室にいる六人の中で、僕が一番年配者なのです。
なのに、僕以外の全員が異性と交際をしているのです。
「しかも優奈ったらねー、こう見えて年下の男の子と付き合ってるんですよ」真紀が優奈の交際相手のことまで明かしてしまいます。
「えーん、真紀さん意地悪ぅー」優奈は恥ずかしそうな笑顔のまま、両手を顔の前に持って行って泣く仕草をして見せます。
「それはすごいや!どこで知り合ったの?」淳も驚いていました。
「大学の後輩なんです・・」照れながら優奈は答えます。
「じゃあ女の子達みんな、アッチのほうは溜まってないんだね!?」調子に乗った淳が、ついに下ネタを切り出します。
「そう来ると思ってましたよー、淳さん」またもや恭子がすかさず返します。
「ま、そういうコトです」真紀がげらげらと笑いながら答えます。
「私溜まってますよおー!」大胆にそう答えたのは、遠距離恋愛中の瞳でした。
「ははは、そうだった!その様子だとよっぽど溜まってそうだな!」淳はビールをぐいぐいと呷りながら瞳に向かって言います。
「だって二ヶ月半ですよ、二ヶ月半!そんなに我慢出来ないでしょお?」瞳もかなり酔っているようです。
「うん、俺には無理だ」淳があっさりと答えます。
皆が普通にいやらしい話を始めていることに、僕は気持ちが付いていけていませんでした。
会社では真面目に、性欲の欠片も見せずに働いている後輩の女の子達が、自分達に性体験があるのが当然という発言を、平気でしているのです。
この場の空気はもう、性体験が無いという答えをすることは間違いであるかのようなものになっていました。
これがきっと、大人の会話なのです。
そんな大人の会話に、僕は一人だけ取り残されつつあるのでした。
僕の気持ちなど誰一人気付かずに、会話は続いて行きます。
「でもね、実は今週末に会えるんだ~」瞳が一転、嬉しそうに話します。
「エッチしかしないつもりだろ?」すっかり酔っぱらって本能の赴くままに尋ねている淳に、上機嫌の瞳も大胆な答えを返します。
「当然ですよぉ。
一日中ホテルでイチャつきま~す!」(今週末、朝から晩まで何度も何度もセックスするのか・・・)僕は想像するだけで全身が痺れるような感覚を味わっていました。
「瞳ぃ、彼氏こっちに帰って来るの?」真紀が尋ねます。
「そうですよぉ」
「私たちも週末ラブホなのよねえ~。
ばったり会うかもねっ!」
「あはは!それもいいかも!」(瞳だけではなく、真紀までも週末に・・・)
僕はますますいたたまれない気持ちになっていました。
「恭子も週末ラブホ?」
「ううん。
私はカレの部屋にお泊まり」(恭子までもが、週末に彼氏の部屋で・・・)誰も僕がこんな悶々とした気持ちでいることに、少しも気付いていません。
僕はちらりと優奈のほうを見ました。
淳にどんどん酒を勧められ、かなり酔っているようでした。
(まさか優奈も、週末に・・・)僕がそう思いかけた時・・・。
「優奈も溜まってないもんね~?」まるで僕が聞きたかったことが分かっていたかのように、真紀が優奈に尋ねました。
優奈はほんの一瞬躊躇していたようでしたが、この場の雰囲気と酒が手伝ってか、すんなりと口を開きました。
「適度に解消してますからぁ」(あああ・・・)ついに、優奈までもが性交を認める発言をしたのです。
僕は自分が狭い箱の中に押し込められているような、とても窮屈な気持ちになっていました。
しかしそんな気持ちでありながら、僕はそんな状況にまたもや興奮してしまっていることに気付いたのです。
「週末はどこで過ごすのさ?」淳が興味津々といった表情で、優奈に尋ねます。
「ちょっと旅行に・・」
「いっぱいしちゃうんだろお?」
「えー・・誰でもしてることですよぉ」もう先ほどのように恥ずかしさばかりを表情に見せている優奈ではありませんでした。
明らかに、この場の雰囲気と大胆な会話を楽しんでいる表情をしていました。
でも僕には既に、表情にも気持ちにも余裕はありませんでした。
優奈の口から、誰でもしてるだなんて・・・。
きっとこの場にいる全員が経験者だと確信しているからこそ・・・みんな大人なのだから経験していて当然と思っているからこそ・・・そのような発言をした筈です。
それは逆に言えば、未経験者はこの場にいる筈が無いと言っているのと同じことなのです。
とある居酒屋の個室の中、その場にいる六人のうち唯一異性の身体を知らない最年長の僕は、更にいたたまれない気持ちを強めているのでした。
大胆な性の話題はますますエスカレートしていました。
もう皆すっかり酔いが回っていて、いやらしい話を平気でしています。
「後ろからしてもらうのが一番かなっ」
「私はやっぱり正常位がいいなー」
「うんうん、私も正常位!」
「愛されてるって感じしますよねぇ」いつの間にか体位の話になっていました。
真紀が、恭子が、瞳が、そして優奈が・・・。
僕には付いていけない大人の話を、いとも簡単にしています。
そんな彼女達の会話を、スケベな淳はとても満足そうに聞いています。
「じゃあみんな!ちょっとエッチなゲームしようよ!」突然、淳が全員に提案します。
「どんなゲーム?」真紀が聞くより先に、淳は鞄の中から何かを取り出しました。
それは携帯用のヘアスプレー缶と、小さな箱でした。
「きゃー、いつも持ち歩いてるの?」
「さすが。
淳さんらしいですね!」女の子達は、淳が取り出した小さな箱を見ながら次々にそんなことを言っています。
この小さな箱は何だというのだろうか?女の子達は皆、気付いているようだが・・・?「名付けて、ゴム早付け競争!」淳のその一言を聞いて、僕はやっと気付いたのでした。
その小さな箱がコンドームの箱であることに・・・。
ここにいる後輩達の誰よりも遅く、僕はそれに気付いたのでした。
「このスプレー缶にゴム付けるのが一番遅かった人はビール一気飲み!どう?」
「えー、私付けるの遅いですよぉ」
「私も付けてあげるの下手ですー」
女の子達は一斉に自信が無いと言い出します。
しかし、誰一人たりとも、コンドームを付けてあげた事が無いと言う女の子はいませんでした。
ここに、男性でありながらコンドームの実物を初めて見た先輩がいるというのに・・・。
僕はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
童貞にとって全く縁が無いコンドーム・・・。
初めて見ただなんて、とても言える雰囲気ではない・・・。
こんな僕に、上手く装着出来る訳がないじゃないか・・・。
なんてとんでもない事を言い出すんだ。
淳は・・・。
額から冷や汗が出て来ました。
「いいからいいから。
ここはひとつ年齢順にってことでいいですよね?」淳が僕のほうを見ました。
僕に一番にやれと言うのです。
コンドームなんて触ったこともないこの僕に・・・。
「あ・・・ああ・・・」そう返事するしかありませんでした。
下手に嫌がると、僕が童貞だということが皆に知られてしまうような恐怖心があったからです。
しかしそのせいで、童貞の僕が、経験者である後輩達の前で、一番先にコンドーム装着をして見せなければならなくなったのです。
スプレー缶が目の前に置かれます。
心臓が飛び出しそうでした。
女の子達の視線が、僕のほうに集中しています。
箱を開けます。
コンドーム入りの袋が、それぞれの繋ぎ目の部分で折りたたまれて入っていました。
こんな形態でコンドームが売られているということすら、今知ったのです。
手を震わせながら、その一つを取り出します。
「祐二さんなら、きっと余裕ですよね~」真紀のその一言に、僕はびくっと身体を震わせました。
やっぱりそう思われているんだ。
30歳近い僕の年齢なら・・・。
ますますプレッシャーがかかります。
額に汗が滲みます。
とんでもない事になってしまった・・・そう思いました。
淳が自分の腕時計をストップウォッチ代わりにしています。
「じゃあ袋を開ける所からいきますよー。
よーいスタート!」いきなり始まりました。
僕は慌てて、手にしている小さな袋の端を破りました。
中のものを取り出します。
29歳にして初めて実物を見て、それを手にしているのです。
雑誌などでどんな形をしているものかはだいたい知っていましたが、それが濡れているということは、今初めて知りました。
きっと潤滑油か何かが塗られているのでしょう。
頭の隅でそんなことを考えながらも、早くスプレー缶にそのコンドームを被せようと必死でした。
スプレー缶の頭にそれを当て、懸命に被せようとします。
しかし、それは全く被せられません。
時間ばかりが無情にも過ぎて行きます。
(何故だ・・・どうして被せられないんだ・・・!)
焦れば焦るほど、うまくいきません。
冷や汗がだらだらと流れます。
女の子達の視線が突き刺さります。
手にも汗が滲みます。
「あの・・祐二さん・・・」堪りかねたように恭子が口を開きます。
「え・・?」
「それ・・裏表逆だと思うんですけど・・」
「あ・・・」そうです。
僕はコンドームを裏表逆にして被せようとしていたのです。
これでは被せられる筈がありません。
そんな常識的なことさえ、後輩の恭子に言われて初めて気付いたのです。
(しまった・・・!)僕は心の中で叫びました。
しかし、既に遅かったようです。
皆、そのことに気付いたようです。
僕が生まれて初めてコンドームを触っていることに・・・。
裏表をひっくり返すと、ゴムの丸まっていた部分がやっとで伸ばせるようになりました。
しかし、初めてコンドームを触る僕にとって、綺麗に装着出来る筈がありません。
均一に装着出来ず途中何度もゴムを巻き込み、しかもしわくちゃにしながら、ようやくスプレー缶への装着を終えたのです。
僕は、テーブルの上に置いたそのスプレー缶に目を遣っていました。
しわだらけのコンドームが、大きく歪んで装着されていました。
とても後輩達の視線を見ることは出来ませんでした。
この何とも言えない重苦しい空気・・・。
これだけで、僕が童貞だということが皆にばれてしまったことが明白でした。
「祐二さん、1分2秒・・・」淳が僕の成績を発表した途端、女の子の誰かがクスッと笑う声が聞こえました。
それにつられて、皆がクスクスと笑い出しました。
僕の顔は、燃えているかのように熱くなっていました。
「さすがに1分は超えないかなあ」真紀がスプレー缶を手に取ります。
僕は俯いたまま、目だけでその表情を見ていました。
恥ずかしすぎてまだ顔をあげることが出来ません。
真紀はスプレー缶を見て彼氏のペニスでも想像しているのでしょうか。
うっとりとした表情でそれを眺めています。
「次は真紀ちゃんだね。
よーいスタート」淳が時計のストップウォッチを作動させます。
僕は思わず顔を上げてしまいました。
真紀がとても手慣れたようにコンドームを袋から取り出し、スプレー缶に装着し始めたからです。
ゴムの先端の突起のような部分を指で摘みながらスプレー缶に被せ、そのままするするっと簡単そうに装着していました。
「はい、終わり」僕が装着したのとは大違いでした。
コンドームの皺や弛みや歪みは全く無く、完璧な装着でした。
「真紀ちゃん、11秒」しかもこんな短時間で・・・。
完敗でした。
次の恭子も、ゴムの先端の突起部を指で摘みながら慣れた手つきでスプレー缶に被せようとしていました。
「祐二さん、こうやって先っぽを摘んでから被せないと、空気が入って破れちゃうことがあるんですよー」恭子は僕にそう言いながら、手でゴムをするするっとたやすく装着しました。
それを聞いて他の女の子達がまたクスクスと笑い声を漏らしました。
年上であるこの僕が、年下の女の子にコンドームの装着方法を教えてもらったのです。
僕は俯いて顔を真っ赤にしてまま、何も言い返せませんでした。
「恭子ちゃん、19秒」
「あー、祐二さんに付け方教えてあげてたから、遅くなっちゃったぁ」
恭子はなおも僕を小馬鹿にするようにそう付け加えました。
また周囲から声を押し殺したような笑いが聞こえます。
僕はもう帰りたい気持ちでいっぱいでした。
続く瞳も12秒という手早さで、容易くコンドームの装着を終えました。
「さ、あとは優奈ちゃんだけだよ」淳が彼女の前にスプレー缶とコンドームを置きます。
昼間まではひょっとしたら処女かも知れないと思っていた優奈。
でも今では、僕の心の中では彼女の存在は完全に変わっていました。
人間として先輩だという自信は、今はもう全くありません。
異性を知っている優奈のほうが、今では僕よりずっと目上の存在なのです。
この可愛らしい後輩は、仕事上の後輩でしかなく、肝心の人間としての経験からすれば、僕なんかよりも遙かに大人なのです。
セックスの経験の有無は、それくらいに大きなものなのです。
優奈のコンドーム装着には、僕はもちろんのこと、周りの後輩達も目を見張っていました。
淳の合図があったかと思うと、白く細い指であっという間にコンドームの袋を破り、取り出し、瞬きをする暇もないほど素早く装着を終えてしまったのです。
「優奈ちゃん・・・すげえ!7秒!」
「すごーい!優奈ってみかけによらず・・・」皆がその早技に驚いていました。
「たまたまですよぉ」優奈は恥ずかしそうにそう答えていたものの、あの早技が豊富な経験によるものであることは明白でした。
いつもあの眩しいくらいに可愛い表情で、あの白く細い指で、彼氏のグロテスクな肉棒にコンドームを装着しているというのか・・・。
僕には、あのほっそりとした指と、グロテスクな肉棒が実際に触れ合っているという事実がどうしても信じられません。
しかしそれが事実であることは、優奈の早技を見たら誰も疑う余地はありません。
あの手で、あの指で、何度も何度も異性の生殖器に触れているのは事実なのです。
年上であるこの僕が、まだ一度も異性の生殖器に触れるどころか、実際に見たことすら無いというのに・・・。
劣等感とともに、股間が激しく漲るのを感じていました。
その後、僕は罰ゲームのビール一気飲みをさせられました。
しかし、そんなことよりも、みんなに童貞だということがばれたということのほうが僕にとってはよほど大きな屈辱なのでした。
飲み会の帰り。
酔っぱらった後輩の女の子達に、遠慮の無い嘲笑と軽蔑を受けた僕は、大きな屈辱と同時に、じっとしていられないくらいの興奮をしていました。
ペニスは既にズボンの中で激しく勃起していました。
一人になった僕の足は、自然とホテル街に向かっていました。
飲み会の席で、一番の年長者である自分だけが童貞・・・。
後輩の女の子達は全て、豊富な性交の経験者・・・。
僕は、もうすっかり性交未経験者であることの劣等感で興奮してしまう体になってしまっていました。
自分でそれを認めたくなくても、下半身は正直に熱い血を漲らせています。
幸せなカップルが自由にセックスしている現場に立ち会いたい・・・。
そして、それを目の当たりにしながら激しい劣等感で興奮したい・・・。
酔っている僕は、その変態的欲求を抑えきれないまま、ラブホテルが建ち並ぶ狭い通りに歩いて来ていました。
色とりどりのネオンが、各ホテルの入口で妖しい光を放っています。
いや、これを妖しい光と感じてしまうのも、僕が未経験者だからかも知れません。
何度も来ているカップルから見れば、きっと日常のワンシーンに過ぎない光景なのです。
そう考えるだけでも、股間はいっそう熱くなりました。
電柱の影に体を隠し、携帯電話で話をしているふりをして通りのほうを見ました。
時刻は既に深夜。
実に多くのカップルが身体を寄せ合いながら、立ち並ぶラブホテルに出入りしていました。
いま僕が目にしている全てのカップルが、これからセックスをするか、ついさきほどまでセックスをしていたのです。
童貞男が激しい屈辱を感じながら羨ましそうに眺めていることなんて全く知らずに、カップルは幸せな時を過ごしているのです。
異性と生殖器を交える悦びをもう十分に知り尽くしているカップル達が、異性に指一本さえ触れられたことが無い生殖器を持っている僕の横を通って、何十回目、何百回目の性交を楽しむ為にラブホテルに入って行くのです。
しかもそんな僕は、幸せなカップル達に見られないようにと、無意識のうちに電柱の影に体を隠していたのです。
何も悪いことはしていないのに・・・。
幸せなカップル達に、一人者の情けない童貞男の姿を見せることすら申し訳なく思えたのです。
しかし、異性経験が無いというだけでこれほど肩身の狭い思いをしていることに激しく興奮していました。
自分の立場の低さに興奮している間にも、何組もの若いカップルがラブホテルに入る為に・・・セックスをする為に僕の横を通り過ぎていきました。
こそこそと人目を忍んでラブホテルに入っていくカップルは一組もいません。
どのカップルもパートナーとの会話を楽しみながら、極めて自然体で、かつ堂々と、当然のことのようにラブホテルに消えていきます。
それは、レストランに入って行く時のカップルの姿と全く同じでした。
お腹が空いたから食欲を満たす為にレストランに入るのと同じように、セックスがしたくなったから性欲を満たす為にラブホテルに入っていくのです。
そう、彼らにとっては当然の事をしているに過ぎないのです。
僕の感覚では到底信じられないことなのですが、それが現実なのです。
そして、そんなことを考えている間にも、ここに立ち並ぶラブホテルの中では、きっとものすごい数のセックスが行われていることでしょう。
前から、後ろから、思い思いの体位で性器をしっかりと繋ぎ合わせながら、性の悦びと生の喜びを思い切り味わっている筈です。
そんなラブホテル街の一角で、大学生カップルや会社の後輩に見下された29歳の童貞男が密かに悶々としているのです。
凄まじいまでの立場の違いに、股間を痛いほどに勃起させた僕はいてもたってもいられない気持ちで体を震わせているのでした。
僕の横を通り過ぎていくカップルの中に、見覚えのある顔を発見しました。
あどけない感じの可愛い女の子です。
同い年くらいの男と腕を組んで、楽しそうにお喋りしながら通り過ぎていきました。
一瞬どこで見た顔なのか思い出せませんでしたが、すぐに気付きました。
そして、恐ろしいほどに興奮してしまいました。
何故ならその子が、毎朝通勤電車の中で見かける女子中学生だったからです。
一瞬思い出せなかったのは、いつも見慣れている制服姿ではなかったからでしょう。
朝早い電車の中でいつも英単語の暗記をしている真面目な女の子・・・それが、彼女の印象でした。
そんな彼女が、男と腕を組んでラブホテルの門をくぐったのです。
僕はもう、じっとしていられませんでした。
通りの人影が途切れたことを確認してから、同じラブホテルに入って行きます。
一人者の、しかも童貞の僕にはあまりにも敷居が高い感じがします。
しかし思い切って中に入って行きました。
自動ドアを抜けると、赤い絨毯が敷かれた廊下になっていました。
薄暗い照明と、音量を絞ったクラシックのBGMが、大人の世界に足を踏み入れてしまったことへの躊躇を覚えさせます。
ここは童貞が、一人で来るような所じゃない・・・。
大人が大人の時間を過ごす場所なのだ・・・。
女子中学生は平気でこの建物の奥に入っていったのに、30近くになる僕が入口で既に圧倒されそうになっているのです。
そんな自分の情けなさがたまりません。
少し歩くと、壁に各部屋の写真のパネルが掲げられていました。
バックライトで明るく光っている写真と、そうでない写真、それに点滅している写真も一つだけあります。
それぞれの写真の下には、ボタンが付いています。
ざっと見たところ、部屋は各フロアに6室ずつあり、2階から8階まで全部で42室あります。
そのうち9割ほどの部屋のライトは消えていました。
ライトが点灯している部屋が空室でチェックイン出来る部屋だということは、さすがに僕でも理解出来ました。
そして、一部屋だけライトが点滅している7階の702号室。
そこに女子中学生カップルがチェックインしたということでしょう。
横の703号室が空いているようでした。
意を決して、703号室のボタンを押します。
703号室の写真も、点滅を始めました。
次に、廊下の角を曲がったところにあるエレベータに向かいます。
狭いエレベータに乗り込み、7階のボタンを押します。
静かに上昇を始めます。
僕にとっては今までに経験したことがないような雰囲気に、ずっと圧倒されっぱなしです。
7階でドアが開くと、チェックアウトする別のカップルと鉢合わせてしまいました。
カップルは、怪訝な表情で一人者の僕を見ています。
「あ・・・す、すみません」僕は言葉を詰まらせながらそう言い、エレベータをカップルに譲りました。
カップルはゆっくりとエレベータに乗り、1階へと降りていきました。
僕は何も悪いことをしていないにもかかわらず、カップルに思わず謝って、急いでエレベータを譲ったのです。
僕よりずっと若いカップルは僕を怪訝な表情で見ながら、悠然とエレベータに乗り、降りていったのです。
同じホテルの客なのに、その差は歴然としていました。
たった一人で、703号室に入りました。
室内は、普通のビジネスホテルの2倍以上の広さがあります。
そして、ベッドも二人でゆったりと眠れる大きさのものです。
いずれも、単身の僕には広すぎます。
大きいテレビやビデオデッキ、カラオケセットまで備え付けられています。
この歳で初めてラブホテルに入室した僕は、物珍しさにきょろきょろしていました。
きっと、隣の702号室に入室した女子中学生は、そんなことは無いのでしょう。
あんなにあどけない顔をしているのに、あの様子だと、何度も来たことがあるといった感じの雰囲気でした。
目を瞑ってても、室内のどこに何があるか知り尽くしているかもしれません。
初めて入室して、物珍しさできょろきょろしている僕とは大違いです。
702号室に面した壁に、耳を押しつけました。
女子中学生と、男が会話している声は聞こえますが、何を言っているのかまでは聞き取れません。
家にいても、ラブホテルに来ても、いつも一人で同じことをしている僕・・・。
30歳を目の前にして、なんて情けない男なのでしょうか・・・。
突然、部屋に備え付けの電話が鳴り出したので、僕は驚きました。
恐る恐る、受話器を取ります。
「ありがとうございます。
ご休憩ですか?」
「え・・・あ、はい・・・」
「チェックアウトは内線9番までお願いします。
それではごゆっくり」電話の女性は事務的にそう言うと、一方的に電話を切りました。
ラブホテルのシステムを全く知らない僕は、電話が鳴っただけで心臓をどきどきさせているのでした。
本当に、情けない男だ・・・。
つくづく自分のことをそう思いました。
その電話をじっと見つめているうちに、あることを思いつきました。
(もしかしたら、ビジネスホテルのように部屋番号が内線番号になっているのではないか・・・)
受話器を耳に当て、震える指先で「702」とボタンを押します。
もちろん、隣に入室した筈の女子中学生カップルの部屋の番号です。
受話器の向こうで、呼び出し音が鳴り出しました。
しばらく鳴った後、男が電話に出ました。
「はい?」
「あ、あの・・僕は・・・」
「えっ?誰?もしもーし」
「僕・・ど、童貞なんだ・・・。
彼女のエッチな声・・聞きたいんだ」言っている間、心臓が飛び出しそうでした。
「はあ?何言ってんの?」男は訳が分からないといった感じで聞き返します。
僕は必死で説明します。
「僕は・・29歳にもなって、まだ童貞で・・・ラブホテルに一人で入って・・こ、興奮しているんだ・・」男は受話器を顔から離し、彼女・・そう、女子中学生となにやら話しています。
二人の笑い声も聞こえました。
男の声がまた近くなります。
「29歳で童貞?マジ?スゲーよあんた!」さっきまで不機嫌そうだった男でしたが、29歳童貞という僕に興味を持ったのでしょうか。
口調が変わっていました。
「あの・・君らは、いくつ?」
「俺17。
彼女は14」
17歳の彼氏に、14歳の彼女・・・!そんな二人が、ラブホテルに・・・!「あああ・・・すごいよ君たち・・若いのに・・」
「は?今どきフツーっしょ?そんなの」男は呆れた声で笑います。
高校生と中学生が、ラブホテルに来るのが普通だなんて・・・。
「もしもし?」電話の向こうの声は、14歳の女子中学生のものに変わっていました。
全身に電流が走るような感覚でした。
「あ・・・あの・・・」
「本当に、29でドーテイ?」可愛い声で質問して来ます。
「そう・・だよ・・」女の子は思いきり笑い始めました。
「チョーウケルぅ~!」彼女は笑いが止まらないといった感じで、そう言いました。
14歳の少女に笑われながら、僕は股間を熱く硬くしていました。
「私、もういっぱいエッチしたよ?」女の子は、僕を罵るように言います。
あの可愛い14歳の少女が・・いっぱいした・・・。
その言葉だけで射精してしまいそうになっていました。
「すごい・・・すごいよ・・・」僕は息を荒げながら、そう答えました。
「そんなんでコーフンしてんの?笑いとまんないから止めてよー!」そう言うとまた笑い始めました。
僕の人生のおよそ半分しか生きていない女の子が、僕の知らない大人の経験を、沢山しているのです。
頭の中には、電車の中でいつも見かける女の子の顔が鮮明に浮かんでいます。
そして今、電話でその14歳の女の子に笑われているのです。
屈辱に打ち拉がれながらも、僕は片手でズボンとパンツを下ろし、硬く勃起しているペニスを握りました。
「今ちんちん、握っちゃったよ・・僕・・」
「は?マジでー?ヘンターイ!最悪ぅ!」女の子は僕のことを大笑いしながら罵倒し続けます。
「私ねー、これから彼氏とセックスすんのよー、セックス」セックスという単語にアクセントを置いて、女の子は得意気に言います。
「ドーテイおじさーん、セックスってどんなことか知ってますかぁー?」そう言ってまた笑い出しました。
女の子に屈辱的な言葉をかけられる度に、僕は激しく興奮していました。
息がかなり荒くなってきています。
完璧に、馬鹿にされています。
性に関しては電話先の女子中学生のほうが、知識も経験も上です。
しかも、その差は雲泥ほどの開きがあるのです。
「ねえ、セックスってどんなことか本当に知ってるのー?」14歳の女の子は、電話で僕を馬鹿にし続けます。
「そ、それくらいは・・知ってるよ・・・」僕は女子中学生相手にしどろもどろです。
「じゃあ言ってみて。
どーいうことなのか」
「それは・・男のちんちんを・・・女の人のアソコに・・・」
「そーじゃなくてっ!」女の子は笑いながら言います。
「入れた時に、どんな感じなのかってことっ!」
「そ、それは・・・」
「ああ、おじさんドーテイだもんねぇ。
知ってるわけないよねー」また僕のことを、女の子は笑いものにします。
「私14だけど、入れられた時の感じ知ってるんだけどー?」
「あ・・あ・・・」興奮し過ぎて、言葉が出ません。
「29のおじさんなのに、まだ知らないんだよねー?」そう言ってまた笑われます。
「う、うん・・・知らない・・んだ・・」
「学校に29歳の先生がいるけど、もう三人も子供いるよ?」
「さ、三人も・・・」
「それにくらべてさー、同じ29でドーテイって恥ずかしくない?」
「恥ずかしい・・・よ・・」女の子は、もう言いたい放題です。
「今どき高校生でもなかなかいないんじゃない?ドーテイって」
「は、はい・・」
「はいだってー!おじさん情けなさすぎー!」
「す・・すみません・・大人の人には敬語使わないと、失礼だと思って・・」
「チョーウケル!29が14にオトナだってー!」
「ああ・・・」
「でもホントそーだよね。
14の私がオトナで、29の君はコドモ!」
「そのとおり・・です・・!」僕はもう劣等感での興奮を丸出しにしていました。
14歳の彼女のほうが大人で、29歳の僕が子供・・・。
その言葉が頭の中でぐるぐると繰り返されます。
それは、紛れもない事実なのです。
動物的に見て、交尾を経験している個体が大人で、まだ未経験な個体は子供の筈です。
いつも清楚な制服に身を包んでいる14歳の少女のほうが、いつもスーツ姿で働いている29歳の僕よりも大人だということが、この世の現実として存在しているのです。
「先生と同じ年の男に敬語使われるって、なんか気分いいかもー」
「あ、ありがとうございます・・」
「何お礼言ってんの?ホント、ドーテイって情けなーい!」
「す、すみません・・」
「まだおちんちん握ったままなの?」
「は・・はい・・・」
「29でエッチ知らないおちんちんって、スゴイよねー」
「そうです・・天然記念物みたいなちんちんです・・・」
「自分で言ってる!ウケるー!」
「ずっと興奮しています・・!」
「ね、29のドーテイおちんちんにも、カリってあるの?」
「あ、ありますよ・・」
「何のためにカリあんの?意味ないでしょー!?」女の子は笑いっぱなしです。
「あああ・・意味ないです・・・!」14歳の女の子が、カリ首の役割を知っているということだけで異常に興奮してしまっているのです。
精神的にも、彼女のほうが大人であることは間違いありません。
「んぁっ!」突然、女の子が奇妙な声を上げました。
「あ、あの・・・?」一瞬の沈黙の後、女の子が言います。
「いまねぇ、彼氏が私の乳首にキスしたの。
チュッて。
いきなりだから感じちゃったぁー」電話のすぐ向こう・・壁のすぐ向こうで・・・14歳の女の子が乳首にキスをされたのでした。
そして、それだけでセクシーな喘ぎ声をあげたのです。
中学生にして、豊富な性体験で性感帯まで発達しているのでしょう。
僕はたまらない気持ちになりました。
「ドーテイおじさんは、女の子に乳首触られたこともないんでしょ?」
「ありません・・・体に指一本触れられたことすら、ありません・・」
「やっぱりねー・・あふぅ・・・あんっ・・・」ピチャピチャという音と共に、再び女の子は喘ぎ始めました。
彼氏に乳首を舐められているのでしょうか。
「あぁぁ・・んっ!おっぱい、気持ちいいよぉぉ・・・!」何というセクシーな声なのでしょうか。
まだ義務教育を受けている女の子の声とはとても思えません。
僕が14歳の頃のことを思い出していました。
当時、既にオナニーは経験していて、性欲旺盛な時期でしたが、セックスなどというものは具体的にどういうものかということすら満足に知りませんでした。
性についての情報源が、中学生の僕にはあまりにも少なかったのです。
アダルトな本やビデオが見たくて仕方ありませんでしたが、中学生でしかも小心者の僕には、本屋の成人向け書籍コーナーの前を横目で見ながら通過するのがやっとでした。
色鮮やかな無数のアダルト本の表紙を見るだけで、ペニスをカチカチに勃起させていました。
教室で女の子の白いブラ紐がブラウスから透けて見えていただけで射精してしまい、パンツの中を汚したこともありました。
14歳の僕は、そんな男の子でした。
それから15年経った今でさえ、まだ異性経験はゼロなのです。
それに比べて、電話の向こうにいる14歳の女の子は既に異性経験豊富で、今この時間にも、彼氏に乳首を舐められて喘いでいるのです。
僕が未だに性欲の終着点であるセックスを経験出来ていないのに、まだ14歳のあどけない顔をした少女は、もうとっくにセックスの楽しさ、素晴らしさ、気持ちよさを知っているのです。
怖いくらいに興奮してきました。
そして、まだ性交に使ったことのないペニスを激しく擦り続けました。
僕のその行為は、15年前から同じことの繰り返しです。
手の使い方も、ペニスの握り方も、全く変わっていません。
性について15年も前から成長していない僕を尻目に、その1年後にやっと産まれてきた女の子は、あっという間に成長し、セックスを何度も何度も経験し、すっかり大人になったのです。
そして今、僕の精通よりも後に産まれたその女の子に、僕は性の点で馬鹿にされ続けているのです。
本来ならば性の大先輩である筈の、この僕が・・・。
「ねぇ・・チョー気持ちいいよぉ・・ドーテイおじさんはこんなことも経験ないんだよね?」
「な・・ないです・・・羨ましいです!」
「こーんなに気持ちイイのに、経験ないなんて・・あん・・あうっ!」
「すごいです・・!」
「今ねぇ太股の内側、舐められてるんだよ・・・」
「太股の内側・・ということは・・・」
「ドーテイでも一人前に想像ついちゃうんだ?」
「は、はい・・・!」
「じゃあドーテイおじさん・・しっかり聞いててよね!」
「はい!!」
「達也ぁ、おまんこ舐めて・・・」受話器を少し離し、女の子が彼氏にそうお願いしているのが聞こえました。
「あっ!あぁぁ~ん!!」その直後、電話の向こうからと壁の向こうからと同時に、凄い喘ぎ声が聞こえて来ました。
14歳の女の子が、豊富な経験がある性器を彼氏に舌で可愛がられて、大きなよがり声を上げ始めたのでした。
「あぁ~ん!あぁ~ん!あぁ~ん!」艶めかしい声が、受話器から絶え間なく聞こえて来ます。
この震えが来るほどアダルトでセクシーな声を上げているその女性は、信じられないことに、まだ義務教育を受けている可愛らしい中学生なのです。
そんな女の子が、彼氏のクンニリングスで悦びの声をあげているのです。
きっともう何度も何度も経験している筈の、性の悦びの声を・・・。
女子中学生でさえそうなのに、30歳間近の僕ときたら、その悩ましい声だけで打ち負かされそうになっていました。
(女子中学生に電話越しの声だけでここまで興奮させられて、射精寸前になってしまうなんて・・・)
童貞はどれだけ歳を取っても「童貞」という言葉が示すとおり、子供なのだということを思い知らされていました。
外見はもう何年も前から立派な大人と見られていて、社会的な地位も確立しつつある僕なのに、いまだに子供という意味を持つ「童」の文字が付いた単語を背負っていなければならないのです。
それは、女性と経験を持ってこそ男として一人前だという認識があるからこそ、生まれた単語でしょう。
昔の人はうまいことを言うものです。
事実、もうすぐ20代も終わりという年齢の僕が、異性経験豊富な女子中学生に、声だけでここまで興奮をさせられているのですから・・・!
電話からは、遠慮の無い快楽の声が聞こえ続けています。
童貞という単語を背負った惨めな僕とは対照的に、壁一つ向こうの部屋には、心身共に成長した幸せな若い男女がいるのです。
僕は思い切って言いました。
「あの・・・愛しあってるところ・・・見せてくれませんか?」電話の向こうで喘ぎ声が途切れ、彼氏の達也と何か話しています。
そして、僕に言いました。
「何でも言うこと聞くぅ?」
「き、聞きます!」僕はあまりの興奮に、つい言ってしまいました。
「じゃあこっちの部屋に来て」そう言うと、女の子は電話を切りました。
僕はフロントに電話をし、訝しがる受付の女性に必死に説明をし、中高生カップルの部屋にも確認の電話をしてもらって、ようやく僕の部屋と隣の部屋のドアのロックを外してもらいました。
いったん廊下に出て、隣の部屋に入ると、バスローブを着た若い男女がソファに腰掛けていました。
「おい、本当に来た!」ゆったりとソファに座っている中高生カップルの前で、僕だけが緊張していました。
「よ・・よろしくお願いします・・」二人に向かって深く頭を下げます。
「俺は達也。
こっちは彼女の美希」
「はじめまして。
ドーテイおじさん」美希と呼ばれた中学生の女の子は、僕と同じ電車に乗っていたことは気付いていないようです。
普段は制服姿しか見ていないだけに、目の前のバスローブ姿は中学生とは思えないくらいにセクシーです。
「初めまして・・見せてもらえますか?」二人の前で硬直したまま、恐る恐る尋ねます。
「まあまあ、ドーテイおじさん。
焦る気持ちは分かるけどさあ」達也が笑いながら言います。
「俺たちもさあ、せっかく二人きりで愛しあってたのにさあ、頼まれたからってハイ見せますって訳にはいかないよ」
「え・・ということは・・?」
「三つの条件呑んでくれるならOKするよ」
「どんな・・条件ですか・・?」
「まずおじさんの身分証明書見せてよ。
社員証とか、あるんだろ?」
「え・・」
「俺たちも誰だか分からないような人に見せたくないからさあ」この歳にして童貞の僕が、断る筈が無いと思っているのでしょうか。
なかなか切れる高校生のようです。
そうなのです。
今の僕には、もう彼に従うことしか頭にありませんでした。
「分かりました・・」僕は財布から社員証を出して、達也に渡しました。
達也と美希は、社員証と僕の表情を交互に見ています。
「おじさん、こんなコト会社にばれたらまずいんじゃないのお?」美希が面白そうに目を輝かせながら言います。
痛い所ばかりを突いて来ます。
よりによって女子中学生のセックスを見せてもらえるように頼み込んで、その部屋に入って来たことがもし会社に知られたら・・・。
もう二人には決して逆らえないということです。
「ばっちり記憶させてもらったよ。
おじさん」達也が、社員証を投げ返して来ました。
「二つめの条件は、このホテル代をおじさんが持つこと」
「分かりました・・」若い二人がセックスを楽しんだホテル代を、童貞の僕が払わされるのです。
屈辱に興奮してペニスが敏感に反応しているのが分かりました。
「三つめは、許可なく俺たちの身体にはもちろん、自分の身体にも触らないこと」
「分かりました・・」セックスをさせてもらえる訳でもなく、ただ目の前でセックスを見せつけられるのにも拘わらず、若いカップルに都合の良い条件だけを三つも突きつけられたのです。
そして、そこには全てに黙って従う情けない僕がいました。
「おじさん、おまんこ見たことあるの?」美希が僕を挑発するような口調で言いました。
「な、ないです・・」
「やっぱりねー。
そうだよねー。
ドーテイだもんねー」若すぎるくらいに若い美希が、小悪魔のような笑みを見せます。
色白のその頬は、会社にいる20歳前後のOLのそれとは比較にならないほどのきめ細かな美しさを持っています。
その顔は、本当にどこにでもいるような中学生のものでした。
「まずおじさんから裸になってよ」達也が僕にそう言いました。
「分かりました・・」さきほどから高校生の指示に大人しく従うだけの僕・・・。
全てを脱ぎ、興奮で勃起しているペニスを二人の前に晒します。
「大人のくせに、俺のよりちっちぇーじゃん!」
「ホントだぁ・・セックスしたことないから成長しなかったんじゃない?」
「まんこに入れたことないちんぽなんて、マジ中学ん時の修学旅行で同級生の見て以来だよ」
「私なんて初めて・・あ、従弟のオムツ換えてあげる時見たことあるぅ」
「それって赤ちゃんじゃん」
「そう。
こんな大人の人なのに同じレベルってウケるー!」
「だいたい童貞なんて、勃起する意味ねえもんなあ」
「達也のは意味あるよねっ。
私のこと気持ちよくさせてくれるからぁー」一言喋る度に大笑いする二人の前で、僕は顔を紅潮させ俯いていることしか出来ませんでした。
「じゃあ美希、この童貞にたっぷり見せつけながら楽しもうぜ」達也がその場に立ち上がり、バスローブを脱ぎ捨てました。
(!)目の前に現れた高校生のペニスは、まだ全然勃起していないにも拘わらず、僕がいま勃起させているペニスとほぼ同じ長さと太さをしていました。
皮は完全に剥けきっていて、太い亀頭を重そうにぶら下げています。
すっかり大人のペニスです。
一目見ただけで、何度もセックスを経験しているペニスだと分かるような、堂々とした物でした。
僕と達也は、向き合って立っている状態です。
29歳の僕が、二人の言葉だけでペニスを垂直に勃起させているのに、17歳の彼は、その立派なペニスをぴくりと反応させる様子もなく、大きな睾丸とともに堂々とぶら下げているのです。
陰毛でさえ、僕より一回り長いものを豊かに茂らせています。
完敗・・・その言葉が頭を過ぎりました。
そもそも、性体験の有無で僕達の勝敗はとっくに着いている筈ですが、ペニスの比較だけで、これほど経験の有無を思い知らされるとは正直思っていなかったのです。
そういう意味で、完敗なのです・・・。
僕は思わず、達也の足元に跪き、彼が脱ぎ捨てたバスローブを綺麗に折りたたみ始めました。
そんな僕の姿を、美希は大笑いしながら、達也は上から満足そうに、それぞれ見下ろしていました。
一頻り笑い終えると、美希が言いました。
「次は、私の番だよねー」美希が立ち上がり、バスローブの紐を解きました。
僕は、達也が脱ぎ捨てたバスローブを折りたたむ為に、跪いたままです。
美希は、少しも恥じらう様子も無く、スルスルッとバスローブを脱ぎ捨てました。
(!!)目の前に、夢にまで見た生の女性の裸体が露わになったのです。
目の前の裸体は、とても中学生のものとは思えないほど大人っぽいものでした。
豊かに膨らんだ乳房と、斜め上を向いた乳首・・・。
僕よりも深い股間の茂み・・・。
足を閉じているので陰部はまだ見えませんでしたが、中学生にして既にこれほどまでに色気のある身体を目の当たりにした僕は、それだけで限界を感じていました。
「見ろよ!こいつ美希のおっぱいと毛を見ただけでこんなに興奮してる!」あまりの興奮に、そんな達也の声も遠くで聞こえていました。
「じゃあ、こんな格好しちゃったらどうなるの?」美希は跪いている僕の目の前で、再びソファに座り、両足をMの字に開いて見せました。
女子中学生の美しく、そして途方もなく淫乱な性器がついに目の前に現れたのです。
「あははー。
達也見てよ。
ドーテイおじさんの顔!」
「マジで初めて女のまんこ見たんだな!しかも初めて見たまんこが中学生のものなんだぜ!恥ずかしいやつだよな!」そうです。
僕はいま生まれて初めて、女性の性器を目の当たりにしたのです。
しかもそれは、14歳の女子中学生の性器なのです。
貝を連想させる股間の淫らな唇は、左右にうっすらと開いていました。
何度も彼氏の肉棒を受け入れて来たであろう性器が、童貞の僕の目の前にあるのです。
性器の周りには、しなやかでありながら成熟した大人のものと遜色のない陰毛を、豊かに茂らせています。
しかも、恥ずかしそうな素振りも見せず、僕に堂々とそれを見せつけています。
「不思議。
ドーテイに恥ずかしいトコ見せても全然恥ずかしくないよ」美希はMの字に足を大きく開いたまま、達也にそう言いました。
童貞の僕なんて、男として見ていないということです・・・。
「達也に初めて見られた時は、メッチャ恥ずかしかったのにー!」興奮で小さく震える僕の目の前で遠慮なく大股を開いたまま、美希はそう言いました。
完敗・・・達也のペニスを見た時と同じ文字が、再び僕の頭を過ぎりました。
14歳にしてこの大人っぽさ、落ち着きぶり・・・。
何度も性交を重ねて、肉体的にも精神的にも大人に成長した何よりの証です。
17歳の彼氏も14歳の彼女も、セックスを重ねて僕より遥かに大人の肉体を手に入れていたのです。
29歳の僕が未だ手に入れていない、大人の肉体を・・・!「コーフンしてんでしょ?ほら!ほらっ!」美希がM字開脚のまま、腰を浮かせて股間を僕のほうに迫り出して見せます。
迫り出す度に、左右の淫らな唇がよりいっそう左右に広がります。
「あ・・あ!もう駄目です!!」自らの手でペニスを触るまでもなく、一気に精液がこみ上げて来ました。
突然のことだったので、勃起した肉棒からの射精を手のひらで遮って、美希にかからないようにするだけで精一杯でした。
「あ・・あ・・!」手のひらに、生暖かい精液がたっぷりとかかります。
「見ろよ!こいつ美希のまんこ見ただけでイキやがった!」
「ちょっとチョーハツしただけなのにー。
ドーテイおじさん情けなーい!あはは!」
「あ、あ・・すいません・・・」僕は何故か謝っていました。
手のひらには、精液がべっとりと付いています。
まだ一度も女性の中に発射したことが無い精液が・・・。
「ねえ、ドーテイなのに何で精子出ちゃうの?」美希が、ベトベトに汚れた僕の手のひらを見ながら意地悪く尋ねて来ます。
「そ、それは・・」僕は言葉を詰まらせました。
そんな意地悪な質問に対しての、答えを見つけられなかったのです。
「精子ってセックスして、赤ちゃん作るために出てくるんでしょ?」
「あ・・はい。
そのとおりです・・」
「セックスもしたことないドーテイが精子出すのって意味ないでしょ?」美希は相変わらず、可愛らしい顔で僕を馬鹿にし続けます。
「は、はい・・意味ないです・・すいませんでした・・・」その話に達也も加わって来ました。
「意味ないことをした罰として、その精液を自分のちんぽに擦り付けてみろ」
「ああ・・は、はい・・」命令されるがままに、僕は手のひらにたっぷりと付着している精液を、自分のペニスや睾丸に擦り付けました。
「やだぁ!きたなーい!最悪ぅ!」美希の遠慮の無い罵倒が耳に突き刺さります。
可愛い子から受ける罵倒と、若い二人の前で精液をペニスに塗りつけているという情けなさで、僕のペニスは再び堅くなりつつありました。
精液まみれになった僕のペニスは、あっという間に再度の勃起をしてしまいました。
その間、まだ17歳の達也でさえ、美希のいやらしい裸を見てもペニスを少しも反応させずに、余裕のある顔をしているのに・・・。
29歳の僕が、17歳の達也と比べてどれだけ子供であるかという証拠です。
「おい、こいつもう勃起してるぞ」達也が失笑しています。
「そんなにピンピン立たせちゃっても、ドーテイおじさんのなんかどこにも入れるトコないでしょー?」二人が大笑いします。
達也が全裸のままソファからゆっくりと立ち上がり、床に正座をしたままの僕の目の前に歩いて来ました。
歩を進める度に、ゆっくりと不敵に揺れる大きなペニスが、僕のほうに近づいて来ました。
達也が右足を上げ、僕の左肩に乗せます。
(!?)僕の鼻先に、達也の立派なペニスがぶら下がっている格好になりました。
近くで見るそのペニスは、一段と迫力があります。
大人のペニスであることを、僕にこれでもかと言うくらいに見せつけているのです。
「あ、ああ・・」僕は圧倒されて声も出ませんでした。
僕の左肩に右足を乗せたまま、達也が言います。
「立派だろ?もう4人も経験あるんだぜ」
「り・・立派です・・!」17歳にして既に4人も・・・!堂々とした立派な肉棒を目の前で見せつけられていると、その人数も納得出来ます。
「金玉もでかいだろ?何度も女の中に精液を注ぎ込んでるからな」
「はい。
大きいです・・」
「おまえのドーテイちんぽとは比べ物にならないな?」達也は得意気に言います。
「比べ物に・・なりません!」
「達也のアソコにビクついちゃってるー!情けないおじさん!」ソファに座っている美希が笑っています。
「美希もやってみなよ。
気分いいぞ」
「うん!やってみるー!」達也がソファに戻ると、今度は美希が全裸のまま近づいて来ました。
達也がしたのと同じように、遠慮なく僕の左肩に右足を乗せます。
僕の目と鼻の先に、美希の性器が露わになりました。
「目をまん丸にしちゃってー。
そんなに珍しいの?」先ほど射精したばかりなのに、僕はもうペニスを完全に勃起させていました。
もちろん、視線は美希の陰部に釘付けです。
ほんの少し、頭を前に傾けただけで、顔がくっついてしまうくらいの近さに、14歳の少女の性器が迫っているのです。
「何人と経験あるのか、そいつに教えてやれよ」ソファのほうから達也が言います。
「私はねー、3人だよ。
ドーテイおじさん」
「さ、3人も・・・すごいです・・!」目の前にある女子中学生の性器には、既に3人もの男性のペニスが挿入されていたのです。
「3人なんて普通だよー。
回数は数え切れないけどねっ」数え切れないほどセックスを楽しんだ性器が、今、童貞男の目と鼻の先にあるのです。
「ここに入れたいんでしょ?入れたくて仕方ないんでしょ?」美希が僕を挑発します。
「は・・はい・・!入れたくて仕方ありません!」目の前の性器に、僕のペニスを挿入する・・・たったそれだけのことで僕は童貞という惨めな肩書を外すことが出来るのです。
普通なら、ここまで裸の男女が接近している以上、当然のようにセックスに突入することでしょう。
しかし、今の僕の立場では、それは夢でしかありませんでした。
「もちろん、おじさんなんかに入れさせてあげないけどねっ!」美希は僕を見下したような目で見下ろしています。
「おい、そんなやつほっといてそろそろ楽しもうぜ」達也が美希を呼びます。
「じゃあ、今から私たちが大人の遊び見せてあげるからねっ。
子供はしっかり見てなさいね!」
ラブホテルの広いベッドの上で、全裸の若い二人は抱き合ったまま、濃厚なキスを続けます。
くちゅくちゅという音が、部屋中に響きます。
達也の舌が美希の乳首を転がし始めると、美希は快楽の吐息を漏らし、喘ぎ始めました。
上半身を微妙にくねらせながら、美希は乳首への刺激を楽しんでいるようです。
達也は非常に複雑な舌の動きで、乳首を転がしたり舐めあげたりしていました。
見ているだけで気持ちよさそうな舌の動きをしています。
今まで見て来たどんなアダルトビデオでも、あそこまで細かい舌の動きは映っていませんでした。
それは、本物のセックスを知っている男性でないと、決して出来ない舌技です。
そんなテクニックを、僅か17歳の高校生が体得しているのです。
しかし、達也にしてみれば、それは前戯のほんの小技に過ぎませんでした。
一頻り乳首をしゃぶった後、達也はベッドに寝そべりました。
それと同時に、今度は美希が起きあがり、達也の上に覆い被さりました。
今度は美希が、達也の乳首を吸い始めました。
ベッド上での行為が始まってから、まだ二人の間には全く言葉はありません。
言葉なんて使わなくても、もう二人には次何をするかということが全て分かっているのです。
それだけ、セックスというものを知り尽くしている証拠です。
全く言葉を交わさないのに、流れるように次から次へと行動を移していく若い二人の姿は、童貞の僕にはとても信じられないものでした。
途方もないくらいに、子供のまま取り残されている自分の存在を感じました。
二人が交わるのを見ているのは僕のほうであるにも拘わらず、自分の存在が恥ずかしくて仕方ありませんでした。
そんな僕を尻目に、若い二人は堂々と、僕の前で何一つ包み隠さずに交わり続けているのです。
美希が達也の乳首を吸い、舌で転がしています。
強く、そして優しく、達也の乳首に奉仕する美希・・・。
達也はじっと目を瞑ったまま、快感を楽しんでいる様子です。
僕には決して味わうことが出来ない快感を、若い達也が心ゆくまで味わっているのです。
交わるのを見せつけられている童貞の僕とは、立場がまるで違います。
そんなことを考えているうちに、美希の舌は乳首から脇腹、そして臍の周りへと移って行き、そこから更に下降していきました。
驚いたことに、達也のペニスは未だ勃起をしていませんでした。
僕にとっては夢のような、美希の愛撫の数々を受けているのに、ペニスを反応させないことが信じられませんでした。
そんな姿を見ているだけの僕が、もうこんなに興奮して勃起をしているというのに・・・!
しかし、美希の唇が、達也の陰毛の茂みを通過してペニスに到達した後、僕は更に驚いたのです。
美希が右手でペニスを持ち上げ、愛おしそうにその根元に舌を這わせます。
舌は根元からカリ首へと移って行き、カリの溝を舌先で丁寧になぞった後、その小さく可愛らしい唇で、太い亀頭をぱくりと銜えました。
そして、彼女が口の中で亀頭をしゃぶり始めると、今まで全く無反応だった達也のペニスが、みるみるうちに漲り始めたのです。
美希が口で扱くように数回出し入れしているうちに、達也のペニスは完全に挿入の準備を整えた状態になりました。
美希が一旦口を離すと、その大きさが露わになりました。
何という立派なペニスでしょうか。
堂々と天井を向いてそびえ立つそのペニスが、17歳の所有物であるとはとても信じられません。
美希が再び、達也の巨大なペニスをしゃぶり始めました。
ぺちゃぺちゃ・・ぺちゃぺちゃ・・おしゃぶりの音が響きます。
あんな可愛い彼女にしゃぶられるなんて、最高に幸せでしょう。
その可愛い女の子に指一本触れてもらえないペニスを勃起させたまま、そう思いました。
達也は目を閉じたまま、時折息を漏らしていました。
これだけ激しいフェラチオを受けているのですから、さぞかし気持ち良いことでしょう。
もし僕だったら、もう何度も射精してしまっていることでしょう。
しかし、高校生の達也は静かに目を閉じたまま、まさに大人らしい快感の楽しみ方をしています。
そうしているうちに、美希は達也のペニスから口を離すと、起きあがって達也の腰を跨ぎました。
美希が僕のほうを向いて、言いました。
「ドーテイおじさん。
もっとこっちに来て、よぉく見ててね」僕はベッドのすぐ脇まで行き、床の上に正座をしました。
垂直に伸びるペニスの先端に、美希が性器をぴたりと押し当てていました。
これから遂に、二人のセックスが始まるのです。
美希が、ゆっくりと腰を沈めて行きました。
太く長いペニスが、驚くほどすんなりと美希の股間の唇に吸い込まれていくではありませんか。
「ああっ!」美希が声をあげました。
あっという間に、美希の性器は、達也の大きな性器を根元まで飲み込んでしまいました。
29歳童貞の僕の目の前で、中学生と高校生が一つに繋がったのです。
「あっ!あっ!あっ!」美希は喘ぎ声をあげながらも、自ら腰を動かして達也の努張したペニスを出し入れし始めました。
膣液で濡れたペニスが、美希の下半身の唇から出入りしています。
「すごい!」
僕は思わず声をあげてしまいました。
目の前で男女の成熟した性器同士が繋がり合うその光景は、童貞の僕にとってはあまりにもすごい迫力があったからです。
その迫力は、アダルトビデオなんかとは比べ物になりません。
17歳と14歳のセックスで、29歳の僕は圧倒的な迫力負けをしていました。
美希はホテルじゅうに響くかのような凄い喘ぎ声をあげながら、リズミカルに腰を振り続けていました。
くちゅっ、くちゅっと、性器を擦り合わせている音が間近で聞こえます。
本当にこれが、世間から未成年と言われている年代の二人が行っている行為なのでしょうか。
オナニーの快感しか知らない僕にとって、目の前の二人は雲の上ほど高い所にいるような絶対的な差を感じていました。
美希は、達也のペニスを一旦根元まで膣に納めると、そのままくるりと身体の向きを180度変えてしまいました。
(何が起こるんだろう・・・?)二人は当たり前のことのようにやっていることが、僕には全てが真新しいことなのです。
達也が上半身を起こし、両手で美希の腰をがっしりと掴むと、そのまま足のほうに美希の身体を押し出しました。
そして達也は膝立ちになり、美希は四つんばいになりました。
そうです。
二人は性器を交えたまま、騎乗位から後背位へと体位を変えたのです。
しかも、お互い全く言葉を掛け合うこと無く・・・。
後背位の体位になると、今度は達也が猛烈に腰を振り始めました。
「あっあ、あ、あ、ああ~ん!」美希が更に大きな喘ぎ声をあげ始めました。
達也のペニスが、激しく出たり入ったりしています。
深く挿入される度に、理恵は義務教育を受けている女の子とは思えないような淫らな声をあげます。
僕は最初に達也に言いつけられたとおり、自分のペニスを触ることも出来ず、二人の結合部に目を釘付けにしていました。
ラブホテルの一室で、後背位でのセックスを楽しむ若い二人。
そしてその姿を羨望の眼差しで見つめる童貞の僕。
きっと他のほとんどの客室でも、愛しあう男女が正常位や後背位や騎乗位などで思い思いのセックスを楽しんでいることでしょう。
夫婦、恋人同士、或いは浮気相手・・・。
二人の関係は様々でも、性交渉を楽しんでいるという事実には寸分の狂いさえ無い筈です。
このホテルの多くの客室、そして近辺の多くのラブホテルにある無数の客室で、童貞の身分では信じられないくらいの卑猥な行為が平然となされているのです。
「あ、あ、あん!あん!あんっ!」そんな事を考えている間にも、目の前の美希の喘ぎ声は一段と激しいものになっていきました。
アダルトビデオのようにボリュームを絞ることもなく、ヘッドフォンをすることもないのに、大音量で喘ぎ声が聞こえてくることが、童貞の僕を圧倒します。
しかも僕を圧倒しているのは、もちろん大きな喘ぎ声だけではありません。
いま目の前で行われている17歳と14歳のセックス・・・。
セックスという行為自体が、童貞の僕の目の前で実際に行われているのです。
僕にとってこれ以上興奮することが他にあるでしょうか。
肛門まで丸見えの美希の股間の唇に、達也の太い肉棒があまりにも激しく出入りを繰り返しているではありませんか。
目の前で見せつけられているその迫力は相当なものです。
二人は繋がったまま、無言のまま自然に正常位に移行していきました。
大きく開かれた美希の両足の間で、達也が一段と激しく腰を振ります。
「ああん!ああん!ああん!ああん!」美希の気持ちよさそうな声が僕の耳に突き刺さります。
既に二人の性器は愛液でべっちょりと濡れていて、達也の膝のところまで雫が垂れていました。
結合部のところのシーツはぐっちょりと濡れていました。
僕の年齢の半分に近い二人が、僕より長く豊かに茂った陰毛を持つ大人の肉体を交え合って、大人としての快楽に酔いしれています。
美希の艶やかな陰唇は、達也の立派な肉棒をいとも簡単に飲み込んでいます。
肉棒が根元まで収まる度に、ぐちゅっといういやらしい音と共に、肉棒と陰唇の間から愛液が溢れ出します。
中学生の女子より短い陰毛を生やした童貞の僕は、瞬きも忘れてその結合部に見入ったまま粗末なペニスを一人前に勃起させていました。
いや、勃起させていただいていました、と言ったほうが的確でしょう。
大人の二人に、子供である僕が興奮を拝受しているのですから・・・。
「ああん!ああん!ああん!ねえっドーテイおじさん見てるぅ?」遠慮のない喘ぎ声をあげながら、美希が僕に声をかけてきました。
「はい!す・・すごいです!大人の人のセックス・・・凄すぎます!」
「ああ~ん!おじさんサイテー!14歳の私がセックスでこんなに・・・あん!あん!あん!気持ちいいのに・・・ドーテイおじさんはオナニーも出来ないなんて!あん!あん!あん!情けなさすぎてたまんなぁい!」喘ぎ声の合間に笑いながら美希は叫びました。
しかもその台詞にも激しく興奮してしまう29歳の僕がここにいるのです。
「美希・・・そろそろイキそうだよ」達也が激しく腰を振りながら美希に声をかけました。
「あん!あん!私もぉ!」美希はそう返事をすると、左右に大きく広げていた足を達也の腰に巻き付けました。
いよいよフィニッシュという合図なのでしょうか・・・中学生とはとても思えないような行為の連続です。
達也もそれに応じて、美希の身体を力一杯抱きしめました。
そして、達也の腰の動きがこれまでよりも更に加速されていきました。
「あ!あ!あ!あ!あ!あ!」
美希の喘ぎ声もそれにつられて小刻みなものになって行きました。
(本当にこれが・・・高校生と中学生のセックスだというのか・・・!)童貞の僕には、この部屋に入ってからの二人の全ての行動が信じられないものでしたしかし現実に、目の前で、17歳と14歳の二人は激しく抱き合いながら猛烈な性交を楽しんでいるではありませんか。
これが現実なんだよと、29歳の童貞に見せつけている若い二人が実際に目の前にいるのです。
達也と美希は激しく抱き合い、キスをしながら、更に下半身の動きを加速させていきました。
「うう・・イクっ!」達也が低い声でそう叫んだかと思うと、美希の膣内に根元まで収まっていた肉棒が一瞬小刻みに震えました。
そして、達也の腰の動きはピタリと止まりました。
まるで、どくんどくんと精液が膣内に放出されている音が聞こえてくるかのようでした。
今この瞬間、年上童貞の僕の目の前で、高校生の達也は中学生の美希の膣内に遠慮なく精液を放出しているのです。
「はあっ・・はあっ・・はあっ・・」二人とも抱き合ったまま、肩で大きく息をしていました。
性器はまだ繋がったままです。
二人は息を整えるまでしばらくの間、性器を繋げて抱き合ったままでした。
この若い二人は本当に、大人の行為の一部始終を、情けない童貞の僕に最後まで見せつけたのです。
僕自身のペニスも、少しでも気を緩めればいつでも射精してしまう状態にまで興奮していました。
やがて、美希のほうから口を開きました。
「達也ぁ、めちゃくちゃ気持ちよかった!」
「俺もだよ。
美希」そして、また長いキス。
本当に、本当に目の前のこの若い二人は大人なんだと心から思ってしまいました。
「おい、あいつ見てみろよ。
まだ勃起させてるぞ」
「ホントだあ。
ねえドーテイおじさん見て見て。
私たちまだつながったまんまだよぉ」そう言って、二人はいまだに繋がったままの結合部を僕に見せつけました。
「本当に凄かったです・・・!もう苦しくてたまりません!どうか・・・オナニーのお許しを下さい!」必死でお願いする僕をベッドの上から見下ろしながら、二人は大笑いしました。
「ちんぽ抜くから、近くでじっくり見てろよ」達也がそう言って僕の顔を、結合部のすぐ側まで近寄らせました。
「ぬぷっ!」いやらしい音と共に、達也の肉棒がセックスの後初めて膣から抜き出されました。
その瞬間、半開きの美希の艶やかな陰部からは、精液と愛液が混じり合った液体が大量に流れ出て来ました。
(あああ・・・本当に、この中で射精をしたんだ・・・)目の前で見ていたから当たり前のことなのですが、それでも膣から流れ出る液体を間近で見ると興奮せずにはいられませんでした。
美希は大きく足を開いたまま、セックス直後の半開きの陰部を僕に見せつけています。
「どお?いまセックスしたばかりの、私のお・ま・ん・こ!」女子中学生の陰部から、中出しされた精液が流れ出ている光景は、童貞の僕にはあまりにも刺激的過ぎます。
僕は射精欲を抑えるだけで精一杯の状態でした。
「すっごく、気持ちよかった」美希は「すっごく」の所にアクセントを置いて、そう言いました。
「あああ・・・たまりません・・・」僕はそう答えるしかありませんでした。
達也が、精液と愛液でどろどろの肉棒を、まだベッドに横たわっている美希の顔の側に寄せました。
すると、美希はそんな肉棒を口にくわえ、美味しそうにしゃぶり始めました。
「はあ~。
この後始末フェラがまた気持ちいいんだよなあ」達也がわざと僕に向かって言いました。
「達也、おいひいよ~」肉棒を口にくわえたまま、美希がそう言いました。
後始末フェラどころか、僕なんて自分のペニスに指一本触れてもらった経験は無いのです。
同じ人間なのに、どうしてここまで差が出てしまうのかと愕然としてしまいました。
「あんた、キスも経験ないんだろ?」突然、達也が僕に聞いて来ました。
「はい・・・」
「当然だろうな。
聞くまでもなかったよ」すっかり満足した表情の達也が言います。
「美希と、キスさせてやろうか?」
「え?」僕は、思わず聞き返しました。
僕のことをあまりにも哀れに感じて、キスくらい経験させてやるということでしょうか。
あの可愛い美希とキス・・・想像しただけでも脳が溶けてしまいそうです。
しかし、達也の真意は僕への哀れみとはかけ離れたものでした。
「じゃあキスさせてやるよ・・・ただし、下のクチビルにな」
「そ・・んな・・」下のクチビル・・・つまり陰部のことです。
「あはは!クチビルはクチビルだもんねえ」美希も愉快そうに達也に同意しています。
二人はどこまで残酷なことを思いつくのでしょうか・・・という思いと同時に、そんな二人の意のままに操られていくことに恐ろしいほど興奮している自分がいます。
「ほらほら、キスしたかったら早くクチビルに顔を近づけろ」達也に急かされて、僕はベッド上の美希の股間に顔を近づけて行きます。
目の前に、美希の黒々と茂った陰毛。
そしてその下に精液と愛液でドロドロの陰部があります。
「ちょっとヒゲが濃いけど許してネ」美希がそう言って笑います。
「ねえ達也ぁ、こんなキスの時も私、目つぶったほうがいいのかなあ?」そしてまた笑いが起きます。
29歳の僕は、完全に馬鹿にされているのです。
「さあ!いよいよ29歳ドーテイのファーストキス!」達也が笑いながら叫びます。
僕が、セックス後の精液まみれの股間を躊躇して見つめていると、美希のほうから腰を迫り出して来て、濡れた股間を僕の唇に押しつけました。
その瞬間、僕のファーストキスは、14歳の中学生の陰唇に奪われたのです。
僕は陰毛の茂みの中で息をしながら、美希の陰唇と唇を重ねています。
精液の匂いと女性特有の匂いが入り交じった強烈な匂いが鼻を突きます。
「ちゃんと舌を出して、美希の唾液を吸ってやれよ。
唾液をな」僕は恐る恐る舌を伸ばして陰唇の間に分け入りました。
もちろんそこには唾液など存在しません。
あるのは達也が放出した白濁した精液と、美希の体内から溢れている愛液のみです。
それらが混じった液体を、僕は必死で舌で味わい、口に入れて行きました。
「あはは。ねえ見て。こいつファーストキスのくせにディープキスしてるぅ~!」美希にこいつと呼ばれたこと、そして馬鹿にされたこと、全てが僕を興奮させます。
くちゅ・・・くちゅ・・・くちゅ・・・。
精液が混じった液体を味わい、飲み込んでいくうちに、僕は急にたまらなく情けなくなり、涙が溢れ出てきました。
29歳の僕が、セックス直後の14歳の陰部に口づけをし、17歳が放出した精液を飲み込んでいる・・・そのことが屈辱的だったからです。
しかし、屈辱的なのに、涙を流しているのに、それでも僕のペニスはカチカチに勃起していました。
「おいこいつ見てみろよ。
泣きながら喜んでるぞ!」若い二人は僕への慈悲など欠片もありません。
笑いながら僕の姿を見ていました。
「キスしながらシゴいていいぞ」この時になって初めて、達也からオナニーの許可が降りました。
僕は二人が放出した汁を吸い取り、飲み込み、涙を流しながら自分のペニスを握り、あっという間に射精してしまいました。
もちろん美希の膣内に放出された達也の幸せな精子達とは違い、僕の哀れな精子たちは、全てフローリングの床の上に放出され、その後も二人の嘲笑の餌食となったことは言うまでもありません。
結局キスという名目で、美希のセックス後の陰部を僕の舌と唇で全て綺麗にさせられてしまいました。
17歳の精液と14歳の愛液を全て飲み込まされても、僕はいまだに童貞のままです。
29歳の童貞をセックスの後始末に使った二人は、チェックアウト時のホテル代の支払いも平然と僕に任せて、抱き合いながら帰って行きました。
別れる際、僕の携帯電話の番号をメモして行きました。
また暇な時は、僕を呼び出して見せつけるのだと言い残して・・・
「俺たちのほうが、おまえより大人ってことだ」直樹ははっきりと、僕のことを・・・10歳近くも年上の僕のことを「おまえ」と言ったのです。
こんな年下の人間に「おまえ」だなんて呼ばれたことは初めてです。
僕はあまりにも自分が情けなくて、返答すら出来ない状態でした。
「舞もそう思うだろ?」すると、今まで直樹と僕とのやり取りを聞いているだけだった舞が、ついに口を開きました。
「そうねえ。
私たちのこと先輩って呼んでもらおっか?」
可愛い笑顔から発せられたその一言で、僕はさらに屈辱のどん底へ叩き落とされました。
彼女のその一言は、直樹に馬鹿にされるのよりも何倍も強烈なものでした。
経験豊富な若い二人のほうが、童貞の僕に比べて性の先輩だというのです。
「それいいな!おい、分かったか?童貞」もう直樹の僕に対する口調は、以前のものとは全く違っていました。
明らかに僕を見下す表情で、まるで年下の男に使うような言葉を僕に対して平気で使っていました。
「返事は?」僕はこれを乗り越えた時に訪れる初体験の悦びを想像しながら、懸命に耐えました。
「は・・はい・・・。
直樹先輩・・・舞先輩・・・」二人は今まで以上に大声で笑いました。
「さて、そろそろ・・・」直樹・・いえ、直樹先輩が口を開きました。
遂に、待ちに待った瞬間が訪れるのです。
二人の前で素っ裸にされ、散々屈辱的な言葉を浴びせられました。
しかし、じっと我慢して耐えた報いとして、僕はこれから初体験をさせてもらえるのです。
12歳で精通を迎えてから、はや17年。
ついにその時がやって来たのです。
女性の前では緊張して、会話すらろくに出来ない僕。
このまま一生童貞で終わってしまうのではと、不安でした。
そんな不安とも、今日でお別れなのです。
僕はやっと大人になれるのです。
僕はこの日を一生忘れないでしょう。
誕生日なんかよりも、よっぽど価値のある記念日になる筈です。
大袈裟でも何でもありません。
この歳になるまで羨望し続けた事がやっと叶うのですから。
僕が次にする射精は、自慰によるものでは無いのです。
目の前にいる美しい女神によってもたらされるのです。
その瞬間、僕はきっと生涯最高の悦びを味わっていることでしょう。
僕の頭の中は、これから訪れるであろう幸せな瞬間のことでいっぱいでした。
しかし、そんな僕の考えは甘かったのです。
「そこに正座しな」直樹先輩が指さしたのは、ベッドの足側の床でした。
(何のつもりだろう?)意味が分からないまま、はやる気持ちを抑えながらも、僕は言われたとおり枕とは反対側のほうの床に、ベッドのほうに体を向けて正座しました。
バスタオルで全身をすっぽり覆い隠している舞先輩が、目の前のベッドの上に座って僕を見下ろしています。
(ああ・・僕は今から、こんなに可愛い子とセックス出来るんだ・・)恍惚とした表情で舞先輩の姿を眺めていると、突然、その姿が視界から消えてしまいました。
(!?)それは、正座している僕の目の前に、直樹先輩がアルミ製のスタンドミラーを置いて視界を遮ったからでした。
もともと部屋の隅に置かれてあったそれは、僕の身長くらいの高さと、肩幅くらいの幅がある長方形の無機的なデザインのもので、それを目の前に置かれたことによって、正座している僕からは、舞先輩の姿を含めベッド上の大部分が見えなくなりました。
そして、代わりにそのスタンドミラーには、自分の情けない全裸姿が映っていました。
僕にはさっぱり意味が分かりませんでした。
情けない姿を鏡に映して見せられ、また僕を馬鹿にして楽しむつもりなのでしょうか。
もう馬鹿にされるのは十分だ。
早く初体験をさせて欲しい。
懇願するような目で、横に立っている直樹先輩を見上げました。
すると直樹先輩は、ベッドの上にいる舞先輩に向かって言いました。
「さあ舞、セックスの続きしようぜ」(え・・・)僕には何のことか分かりませんでした。
今からセックスをするのは、この僕なのです。
童貞を散々馬鹿にされ、それにじっと耐えたのですから、あとは哀れな僕に初体験をさせてくれる筈なのです。
なのに、セックスの続きとは一体どういうことなのでしょうか。
直樹先輩は、訳が分からないまま呆然としている僕を見て、まるで僕がそういう表情をすることが分かっていたかのように、わざとらしく言いました。
「驚いた顔して、どうしたんだよ?」
「・・・」僕は言葉が出ません。
「初体験させてもらえると思ってたんだよな?」直樹先輩は、愉快でたまらないという表情でそう尋ねて来ました。
「・・違うの・・・ですか・・・?」僕は言葉を詰まらせながらも、何とかそう聞き返しました。
「当たり前だろ。
世の中そんなに甘い話がある訳ないだろ」その一言で、僕は奈落の底へ突き落とされたような気分になりました。
「じゃあ・・・・どうして・・僕を・・・ここに・・・」喉の奥から、必死で声を絞り出しました。
「舞、教えてやれよ」直樹先輩が、ベッドの上に目を向けました。
「うん・・ドーテイ君がいる部屋で直樹とエッチしたら、もっと興奮して気持ちよくなると思ったの」スタンドミラーに遮られてここからは全く見えない舞先輩が、僕にとっては死ぬほど残酷なことを平気で口にしました。
何ということでしょうか・・・。
隣室で聞かせるだけでは物足りずに、この部屋で直接、童貞の僕を幸せなセックスの興奮材料として利用すると言うのです。
今のままでも十分幸せな若いカップルがさらに幸せなセックスを楽しみたいという理由だけで、たった一度のセックスの悦びも知らない惨めな年上童貞を
さらに惨めな気持ちにさせようとしているのです。
僕という人間の存在なんて、目の前の幸福なカップルがエゴイズムを満たす為だけのものなのです。
同じ人間なのに、僕はなんて惨めなのでしょうか。
自分が哀れで仕方ありません。
しかし、驚いたことにペニスは萎えるどころか一層硬く勃起をしていたのです。
(僕は・・・こんな状況でも興奮しているというのか・・・)自分の底なしのマゾぶりに、自分自身で驚いていました。
「教えてやるよ」直樹先輩がニヤニヤしながら言いました。
「おまえを俺の部屋に呼んだ理由は、いま舞が言ったとおりさ。
最初に言い出したのも舞なんだぜ・・可愛い顔してるのに女ってのは何考えてるかわかんないよなあ」
「直樹ったら、意地悪なんだからぁ」舞先輩の甘えた声が聞こえます。
こんな残酷な事を思いついたのも舞先輩だなんて・・・。
その甘えた声からは想像もつかないことでした。
「じゃあ・・・この鏡は・・・」目の前に置かれたスタンドミラーを見ながら、僕は恐る恐る訪ねました。
「子供にエッチしてるとこ見せられないでしょ?」舞先輩が、笑いながらそう答えました。
そうです。
このスタンドミラーは、二人が愛し合っている所を僕にわざと見せなくする為の仕切りなのでした。
「少しでも覗いたら、このマンションに住んでいる他の住人にもおまえが盗み聞きしてたことや、童貞だってことばらすからな。
あとオナニーも俺たちが許可するまでは駄目だ。
分かったな?」
「ああ・・・そんな・・・」
絶望的な気分になりました。
もし盗み聞きのことや童貞のことなどをばらされてしまったら、恥ずかしくてもうこのマンションには住んでいられません。
それどころか、この街に居ることさえ出来なくなるかも知れません。
僕はもう、若いカップルの言いなりになるしかないのです。
つまり、これから二人がセックスをする部屋に連れて来られた童貞の僕は、二人がセックスをしている所を見ることも許されず、自慰をすることすら許されず、いやらしい声を間近で聞かされながら、ずっとここに正座していなければならないのです。
何という残酷なことを考えるのでしょうか。
童貞の僕にとっては、拷問でしかありません。
しかし、僕は言われたとおりにするしかないのです。
三十路に近い童貞男の悔しそうな表情を、目の前のスタンドミラーがやけに鮮明に映し出していました。
「じゃあ、舞。
始めるよ」直樹先輩は、わざと僕から見える所でパンツを脱ぎました。
立派なペニスが露わになりました。
まだ若い直樹先輩のペニスは、臍に着きそうなほど元気に勃起しています。
そんなペニスを、僕に見せつけているようです。
若いのに幾度となく経験を重ねた立派なペニス・・・。
女性の膣に何度も入ったことがあるペニス・・・。
それに比べて、29年間排泄と自慰にしか使ったことがない僕のペニスはあまりにも情けない存在です。
僕は恥ずかしくて自分のペニスを手で隠してしまいました。
そんな時、正座している僕の横に、ベッドから何かが投げ落とされました。
舞先輩が身体を隠していたバスタオルです。
いま、このスタンドミラーの向こう側で、舞先輩が一糸まとわぬ姿になったのです。
「想像してるんでしょ?ドーテイ君」
スタンドミラーのすぐ向こうから、舞先輩の愉快そうな声が聞こえて来ました。
いま、その声を発した舞先輩は全裸なのです。
僕はまだ見たことがない生の全裸の女性が同じ部屋・・しかもすぐ近くにいるという事に、失神してしまいそうなほど興奮していました。
ああ・・あの可愛い色白な舞先輩の裸・・・いったいどんな裸なのだろう。
僕は頭の中で舞先輩の身体がどれほど美しいものかと、想像を巡らせました。
しかしそれは、どれだけ想像力を働かせても、想像の域を超えることは絶対に無いのです。
ほんの少し頭を傾ければ、想像以上であるに違いない舞先輩の裸体を見ることが出来るのに・・・。
でも僕には、ベッドを覗くことは禁じられているのです。
童貞にとって、これ以上辛いことが他にあるでしょうか。
「正常位な」まだ僕から見える所に立っている直樹先輩が、舞先輩に声をかけました。
「うん・・」舞先輩の返事が聞こえたかと思うと、スタンドミラーの両端から白い足が見えて来ました。
この仕切りの向こうで舞先輩が仰向けになり、両足をベッドの幅いっぱいに大きく広げ、正常位で直樹先輩を迎え入れる姿勢を取ったのです。
スタンドミラーにベッド上の大部分の視界を遮られている僕からは、そんな舞先輩の両足の膝から下の部分しか見えません。
しかし、僕の目の前にある厚さ1センチ程度のスタンドミラーの向こうでは、あの可愛い舞先輩が、こちらに向かって全裸で大股を開いているのです。
この薄いスタンドミラーのすぐ向こうに、童貞の僕が憧れて止まない女性の神秘の部分が、もちろんモザイクなど入っていない現実のものとして、露わになっているのです。
きっと生で見るその光景は、もの凄く淫乱なものなのでしょう。
同じ部屋で、しかも仕切りのすぐ向こうに、そんな信じられない光景が現実のものとしてあるのです。
童貞でなくても、同じ状況なら見ずにはいられないことでしょう。
しかし童貞の僕が、それを見る自由を持っていないのです。
いまだかつてこれほど興奮し、悔しい思いをしたことは他にありません。
気が狂いそうでした。
体じゅうが熱くなり、息が荒くなっていました。
その卑猥な裸体を自由に見ることが出来る直樹先輩は、立派なペニスを更に反り返らせながら、僕を更に興奮させます。
「もうベッチョベチョだな、舞・・・興奮してるんだろ?」
「してるよぉ・・この鏡の向こうにドーテイ君がいるって思うと、なんかすごい興奮するの・・」両足を大きく開いたまま、舞先輩は興奮した声でそう答えます。
僕はもう、いてもたってもいられなくなっていました。
「直樹先輩・・・!見せて下さい・・・僕に・・僕に舞先輩の姿を・・・・見せて下さい!お願いします・・!」ペニスを硬直させて正座のまま、年下である直樹先輩に必死のお願いをしました。
「童貞は生の裸も見たことないんだろ?」直樹先輩は僕を見下ろしながら尋ねます。
「は、はい・・」
「見たくて仕方ないんだよな?」
「はい!」
「けどよ、俺たちも良識ある大人だからさ。
未成年に刺激が強いもの見せる訳にはいかないんだよ」直樹先輩はそう言って笑います。
それを聞いていた舞先輩も笑います。
「あああ・・・!」
未成年扱いされた僕は、ますます惨めな気持ちになりました。
「童貞は声聞かせてもらえるだけでも有り難いって思えよな。
得意の妄想で悶々としてろ!」吐き捨てるように言われました。
「舞も、こいつにエッチな声いっぱい聞かせてやりたいんだろ?」
「うん・・直樹来て・・もう我慢出来ないよぉ。
いっぱい感じさせて・・・ドーテイ君の前で!」直樹先輩は僕を見ると、「じゃあしっかり聞いてろよ。
くれぐれも覗かないようにな」そう言い残してベッドの上にあがって行き、直樹先輩の姿も僕からは完全に見えなくなりました。
「舞・・・いくよ・・・」
「うん・・直樹ぃ」スタンドミラーの左右から見えていた舞先輩の足が持ち上げられ、足の裏が見えました。
「あ・・・あ・・ああ~ん!」すぐに舞先輩の艶めかしい喘ぎ声が聞こえてきました。
遂に、直樹先輩のペニスが挿入されたのです。
壁越しに聞いていた喘ぎ声とは、迫力が段違いです。
パンパンと直樹先輩が腰を打ちつけている音や、クチュクチュと互いの性器が交わっている音までスタンドミラーのすぐ向こうからはっきりと聞こえて来ます。
それらのリズミカルな音と共に、ベッドがみしみしと軋む音まで規則よく聞こえて来ます。
(す・・すごい!この迫力・・・!)
童貞の僕は、二人が発するいやらしい声や音の凄さに、ゾクゾクと鳥肌を立てながら興奮していました。
(こんなにすごい声・・・そして音!これがセックスなのか!)声と音だけで圧倒されている29歳童貞をよそ目に、経験豊富な若いカップルは自らの身体を心ゆくまで重ね合わせ、その快感を楽しんでいるのです。
もしスタンドミラーが無く直接見ることが出来ていたなら、僕はあまりの迫力にショックを受けていたかも知れません。
この瞬間、僕は年下の直樹先輩や舞先輩と比べて自分がどれだけ情けない子供であるかを思い知らされたのでした。
「あぁ~ん!はぁはぁ・・あはぁん・・気持ちいぃ!」部屋中に響く舞先輩の喘ぎ声と、性交のいやらしい音。
スタンドミラーの左右から見える舞先輩の足の裏は、すでに汗で湿っていました。
足指は快感と共にきゅっと閉じたり、いやらしく開いたりしています。
直樹先輩が腰を打ちつける音と共に、むわっとした熱気が僕の頬を撫でていきます。
僕のペニスは勃起しっぱなしで、亀頭から我慢汁があふれ出ています。
若い二人が間近で性の悦びを味わい尽くしているというのに、僕は正座させられ、性交シーンを見せて貰うことも出来ないどころか、自慰さえ我慢させられているのです。
いま自分のペニスに指一本でも触れただけでも、大量の精液を射出してしまいそうな状態でした。
(うう、くくく・・・)
必死で射精欲求を我慢している童貞のすぐ側で、若いカップルはお互いの性欲を心ゆくまで、思い通りに発散させているのです。
こんな惨めな僕の存在なんて、いつでも自由にセックスの快感を楽しむことが出来る若いカップルが更に快感を高める為だけのオプションでしか無いのです。
僕が今ここに居なくても、二人はじゅうぶんに満足なセックスを楽しめるのです。
それなのに二人は、年上で童貞の僕をわざわざ部屋に呼び、未経験の僕を悶々と興奮させて屈辱的な気持ちにさせることを楽しんでいるのです。
まるで、童貞は経験者のおもちゃであるかのように・・・。
僕は激しい喘ぎ声を間近で聞き続けながら、解消することの出来ない猛烈な性欲に身体を震わせているのでした。
「あ~んもうイク・・イクイクッ!イっちゃう!!」
「俺もだよ!あ!あああぁ・・・!」声がひときわ大きくなり、二人は同時に絶頂を迎えたようでした。
卑猥な声を思い切り聞かされ、悶絶し苦しんでいる童貞男の間近で、カップルは誰にも遠慮することなく、性交の快楽に浸っているのでした。
二人はしばらく、荒い呼吸を続けていました。
よほど激しいセックスだったのでしょう。
「ふぅぅ・・すごく良かったよ。
舞・・・」
「私もぉ・・・気持ちよすぎておかしくなっちゃいそうだった・・」クチュクチュッと、ディープキスの音が聞こえました。
僕はカップルがセックスを始めてから終わるまでずっと、悶々とした気持ちを抑えつけていたのでした。
「ふぅ」
直樹先輩がベッドから降りて来ました。
ペニスは半立ちになっていて、精液と舞先輩の液とでぬるぬるになっていました。
ああ・・このペニスがほんの今まで、舞先輩の膣に入っていたんだ。
思う存分、性欲を解消したんだ・・・。
僕は直樹先輩のペニスを見ながら、激しい劣等感に襲われていました。
「久しぶりに中出しして、最高だったよ」直樹先輩は僕をわざと羨ましがらせようと、感想を話します。
「突くたびに舞のアソコがキュッキュッて締まるんだよ。
それがまた最高でさー」二人のセックスの最中ずっと自慰を我慢させられ続けていた僕は、もう射精欲が爆発しそうになっていました。
「ちゃんとオナニー我慢してたか?」直樹先輩が僕の爆発寸前のペニスを覗き込みます。
「いま精子出したくてたまらないんだろ?」性欲を満たしきったばかりのペニスをぶらぶらさせながら、直樹先輩が得意げに僕の顔を見下ろします。
「だ・・・・出したい・・・です・・・・」僕は苦しそうな表情で答えました。
「おいこいつのちんぽ見てみろよ。
爆発寸前だぞ」
「えっ、どれどれ?」スタンドミラーの端から、舞先輩が顔だけひょっこりと出して僕のペニスを見下ろします。
セックスを終えたばかりの舞先輩の顔は上気していて、そのセクシーな表情を見ているだけでペニスははち切れそうです。
「おい身体は見せるなよ。
子供には目の毒だからな」
「あはは、わかってるよぉー。
あ、ホントだ。
ボッキしちゃってる」我慢汁でてかてか光っているペニスを、舞先輩に見られているのです。
「ねえドーテイ君。
いまどんな気分?」
「あ・・・・い、いきそうで・・す・・・」
「そうなんだー」舞先輩は目を細め、クスッと笑いました。
「私たちいま、セックスしたばかりなんだよぉ」可愛い声で、爆発寸前の僕をますます苦しめます。
「すっごく気持ちよかったよぉ。
もー最高に幸せ感じちゃった!」
「あ・・・あ・・・・」ペニスが裂けてしまいそうなほど激しく勃起しています。
「もうすぐ30歳なのにドーテイなんて・・・クスクス」舞先輩の一言一言は、直樹先輩のより数倍も強烈に、僕に劣等感を感じさせます。
(こんな可愛い子に、童貞を馬鹿にされている・・・)我慢汁が溢れて止まりません。
「私たちまだ20歳なんだけどさ、もういーっぱいセックスしてきたよ」舞先輩は微笑みながら言います。
ああ・・・いっぱいしたセックス・・・10歳も年下の子が・・・いっぱい・・・・いっぱいした・・・セックス・・・。
あらゆる妄想が頭の中を駆け巡り、意識が遠のいていく感触でした。
「も・・・もう・・駄目・・・で・・す・・・・」
「ふふ・・じゃあ今日はもう許してあげる・・・出していいよ」
舞先輩のその言葉が耳に入った途端、僕は自分のペニスに指一本触れることなく、目の前のスタンドミラーに向け勢いよく射精してしまいました。
「うわ、こいつ自分で触りもせずに射精したぞ!」
「あはは、さすがドーテイ君!」
「29歳で触らずに射精かよ・・・こんな情けない男にはなりたくないよなー」
「見て見て、すっごいいっぱい出しちゃってるよー」
「よっぽどセックスしたくてたまらなかったんだろうな」二人の情け容赦ない言葉に、僕は恥ずかしくて顔を上げることすら出来ませんでした。
理性が戻って来るにつれ、自分のしたことが恐ろしいくらいに恥ずかしく思えて来るのでした。
セックスを終えたばかりのカップルに罵られ、惚気られながら、僕は彼らの目の前で射精してしまったのです。
しかもペニスには指一本触れず、カップルの言葉だけで・・・。
恥ずかしくてその場から逃げ出したい気分でした。
「おい、鏡汚れちゃったじゃないか。
早く拭けよ」直樹先輩が僕にティッシュの箱を投げてよこします。
スタンドミラーには僕が大量に射出した精液が飛び散っていました。
「あ・・・申し訳ありません・・・」僕は自分の精液をティッシュペーパーで拭き取ります。
カップルはそんな僕の情けない姿をニヤニヤしながら眺めています。
直樹先輩の精液は舞先輩の中に直接射出されたのに、僕の精液は無機的なスタンドミラーに無惨に飛び散っているのです。
同じ男なのに、どうしてこんなにも差が出てしまったのでしょうか。
僕のどこがいけなかったのでしょうか。
自分の精液を拭き取りながら、僕は自分のあまりの情けなさにやりきれない思いでした。
僕は結局、舞先輩の裸を少しも見ることが出来ないまま、自分の部屋に帰されました。
壁に耳を付けます。
案の定、二人は僕を話のネタにして笑い転げていました。
「あいつの情けない顔といったらなかったよ!」
「私の裸すっごい見たそうだった~!目で訴えてたもん。
見せて見せてって。
あんな年上の人にあんな風に物欲しそうな目で見られたの初めてだったよ。
笑えちゃう!」
「今も聞き耳立ててるんだぜ。
俺たちのこと」
「きっとそうだよね。
意地悪言われて興奮しちゃってるんでしょ?マゾドーテイく~ん!あはは!」情け容赦ない二人の会話が聞こえて来ています。
(僕は最低のマゾ童貞なんだ・・・)違う意味で、僕にとって一生忘れられない記念日になりました。
その後も、直樹先輩と舞先輩の羨ましいセックスの声が、深夜まで延々と聞こえ続けました。
僕は今日も寝不足のまま出社しました。
直樹先輩と舞先輩のセックスの声が深夜に聞こえなくなるまで、興奮して眠れなかったからです。
昨日、僕はとんでもなく恥ずかしい姿を、20歳の大学生カップルに見られてしまったのです。
そして、カップルのエゴイズムを満たす為に、屈辱的な『童貞おもちゃ』として使われたのです。
しかも、あんな目に遭ったにもかかわらず、僕は今までに無いくらい激しく興奮してしまっていたのです。
(マゾドーテイく~ん!)昨日、舞先輩に言われた言葉が胸の中に響き渡ります。
マゾ童貞・・・何という哀れな言葉でしょう。
救いようが無いという感じがします。
そんな惨めな言葉で、僕は呼ばれてしまったのです。
あの可愛い年下の女の子に・・・。
でも僕は思いました。
舞先輩のような経験豊富な女の子は、実際にはそんなに居ないのでは無いだろうか・・・。
テレビや雑誌などは、世の中の性交に対する風潮がかなり自由であるかのように伝えているが、本当は殆どの女性は結婚まで処女を守り通しているのでは無いだろうか・・・。
いま自分の周りで、性欲の欠片すら表情に見せずに働く後輩の女の子達を眺めていると、そんな自分の考えがまんざら間違いでもないと思うのでした。
異性と性器を交えるなどという卑猥極まりない行為は、少なくともこの真面目な後輩達には無縁のものであるかのように思えたのです。
その日は後輩の淳に誘われ、後輩の女の子達と一緒に飲みに行きました。
淳は他の男性社員達にも声をかけていましたが、皆都合が悪かったのでしょうか、男性は僕と淳の二人だけでした。
僕は酒はあまり得意ではなかったので乗り気ではありませんでしたが、僕を含む男性社員達の憧れの存在である新人の優奈も来るということだったので、思い切って参加することにしたのです。
でも男が、社内一下ネタ好きな淳と、童貞の僕の二人だけというのが些か不安ではありました。
今までも酒の席でそういう話になることはしょっちゅうでしたが、僕は童貞だということを悟られないように振る舞い続けて来ました。
ましてや今日は僕が一番の年配者なのです。
(今日もそんな会話になったら適当に誤魔化しておこう)そう考えていました。
夜になり、僕と淳の男二人と、真紀、恭子、瞳、優奈の女四人で居酒屋の個室に入りました。
酒の席では淳が場を盛り上げ、女の子達も楽しそうにしていました。
最初のうちは、仕事のことや休日のことなどの一般的な話が中心でした。
「優奈ちゃんは休みの日とか何してるの?」淳が軽やかな口調で聞きます。
「買い物に行ったり・・あとはごろごろしてますよぉ」眩しいほどの笑顔で優奈が答えます。
この笑顔を独り占めすることが出来たら、どんなに幸せだろう・・・皆の会話をぼんやりと聞きながら、僕はそんな妄想をしていました。
酒が進むにつれ、皆だんだんと上機嫌に、そして大胆になって来ました。
「いや~それにしてもカワイイ女の子四人に囲まれて、僕は幸せだなぁ!」淳がグラスを片手に、本当に嬉しそうに言います。
「あはは~だいぶ酔ってますねぇ」そう言う恭子も酒で顔を赤くしています。
「酔ってなくても幸せだよ!祐二さんもそう思いますよね?」
「え・・あ、う、うん・・」いきなり話を振られて、僕はしどろもどろしながら答えます。
「祐二さんって彼女いないんですか?」明るくて、女の子達の中心的存在である真紀が、突然聞いて来ました。
「そ・・そうだね・・今はいないなぁ・・」女性と手すら繋いだことがない僕は、そんな恥ずかしい事実を悟られまいと、さも過去には付き合っていた人がいたかのような言い方をしました。
「そういう真紀ちゃんはどうなのさ~」
僕の代わりに淳が聞き返します。
「私?いちおーいますよ!」真紀が答えます。
(あ・・)僕は少し動揺しました。
真紀は25歳です。
やっぱり25歳にもなれば、彼氏くらいいるんだな・・・会社ではそんな素振りすら見せなかったのに・・・。
真紀と同い年の恭子が口を挟みます。
「一応だなんて言っちゃって。
ラブラブのくせにー」
「あはは。
ばらされちゃった!」真紀が笑います。
僕には、後輩の真紀が少しだけ自分からは遠い存在になったかのような感じがしていました。
今日は皆、いつも以上に酒が進んでいるようです。
若手ばかりで、女の子のほうが多いという安心感もあるのでしょう。
それだけに、今までに無いくらいに大胆な話が続きます。
「じゃあ私もばらしちゃうからね!恭子には幼なじみのカレがいまーす!」
「あー!真紀ったらもう!」そうは言うものの、恭子もまんざら悪い気分ではなさそうです。
「恭子もかよ!瞳ちゃんはどうなの?」淳は瞳にも話を振ります。
「私もいますよっ」小柄な瞳はきょとんとした表情のまま、驚くほどあっさりと答えました。
まるで交際相手がいることが当然のようなその言い方に、僕は内心動揺していました。
「瞳はもう二年も遠距離続けてるんですよー」酒が入りすっかりお喋りになっている真紀が言いました。
「もう二ヶ月以上も会って無いんですよ」と言ったあと、瞳はハァと小さく溜息をつきました。
僕から言わせればたったの二ヶ月です。
何しろ僕は、29年間女性に縁が無かったのですから・・・。
「またすぐ会えるさ!明るくいこっ!明るく!」淳が元気づけます。
「じゃあ、優奈ちゃんは?」皆が一斉に優奈を見ます。
「え・・私は・・」優奈は顔を赤らめます。
真紀、恭子、瞳・・・三人の後輩に交際相手がいることがわかり、彼女達のことが次々と遠い存在に感じられるようになった今、残るは優奈だけです。
彼氏がいるかどうかと聞かれただけで顔を赤らめているその純情な優奈のことだ。
きっとまだキスもしたことが無いに違いない・・・。
僕は自分にそう言い聞かせました。
しかし・・・。
「優奈も私にばらされたぁーい?」真紀が楽しそうに優奈を見つめます。
「あー、真紀さんの意地悪ぅ」優奈はますます顔を赤らめます。
「と・・いうことは?」淳は興味津々といった表情です。
「・・いますよぉ」優奈は顔を赤くしたまま、観念したかのように答えました。
僕は一段と動揺していました。
新人の優奈にまでも、異性との交際経験という点で先を越されていたのです。
後輩である彼女達のことが、今までと違ってぐんと大人に見えて来ました。
「優奈ちゃんもかよ!」淳は少し残念そうでした。
「自分もいるくせにー」恭子がすかさず返します。
「あ、バレてた?」淳が笑いながら後頭部を掻く素振りを見せます。
みんながどっと笑います。
僕も瞬時に笑顔を作りましたが、その顔は引きつっていました。
いま居酒屋の個室にいる六人の中で、僕が一番年配者なのです。
なのに、僕以外の全員が異性と交際をしているのです。
「しかも優奈ったらねー、こう見えて年下の男の子と付き合ってるんですよ」真紀が優奈の交際相手のことまで明かしてしまいます。
「えーん、真紀さん意地悪ぅー」優奈は恥ずかしそうな笑顔のまま、両手を顔の前に持って行って泣く仕草をして見せます。
「それはすごいや!どこで知り合ったの?」淳も驚いていました。
「大学の後輩なんです・・」照れながら優奈は答えます。
「じゃあ女の子達みんな、アッチのほうは溜まってないんだね!?」調子に乗った淳が、ついに下ネタを切り出します。
「そう来ると思ってましたよー、淳さん」またもや恭子がすかさず返します。
「ま、そういうコトです」真紀がげらげらと笑いながら答えます。
「私溜まってますよおー!」大胆にそう答えたのは、遠距離恋愛中の瞳でした。
「ははは、そうだった!その様子だとよっぽど溜まってそうだな!」淳はビールをぐいぐいと呷りながら瞳に向かって言います。
「だって二ヶ月半ですよ、二ヶ月半!そんなに我慢出来ないでしょお?」瞳もかなり酔っているようです。
「うん、俺には無理だ」淳があっさりと答えます。
皆が普通にいやらしい話を始めていることに、僕は気持ちが付いていけていませんでした。
会社では真面目に、性欲の欠片も見せずに働いている後輩の女の子達が、自分達に性体験があるのが当然という発言を、平気でしているのです。
この場の空気はもう、性体験が無いという答えをすることは間違いであるかのようなものになっていました。
これがきっと、大人の会話なのです。
そんな大人の会話に、僕は一人だけ取り残されつつあるのでした。
僕の気持ちなど誰一人気付かずに、会話は続いて行きます。
「でもね、実は今週末に会えるんだ~」瞳が一転、嬉しそうに話します。
「エッチしかしないつもりだろ?」すっかり酔っぱらって本能の赴くままに尋ねている淳に、上機嫌の瞳も大胆な答えを返します。
「当然ですよぉ。
一日中ホテルでイチャつきま~す!」(今週末、朝から晩まで何度も何度もセックスするのか・・・)僕は想像するだけで全身が痺れるような感覚を味わっていました。
「瞳ぃ、彼氏こっちに帰って来るの?」真紀が尋ねます。
「そうですよぉ」
「私たちも週末ラブホなのよねえ~。
ばったり会うかもねっ!」
「あはは!それもいいかも!」(瞳だけではなく、真紀までも週末に・・・)
僕はますますいたたまれない気持ちになっていました。
「恭子も週末ラブホ?」
「ううん。
私はカレの部屋にお泊まり」(恭子までもが、週末に彼氏の部屋で・・・)誰も僕がこんな悶々とした気持ちでいることに、少しも気付いていません。
僕はちらりと優奈のほうを見ました。
淳にどんどん酒を勧められ、かなり酔っているようでした。
(まさか優奈も、週末に・・・)僕がそう思いかけた時・・・。
「優奈も溜まってないもんね~?」まるで僕が聞きたかったことが分かっていたかのように、真紀が優奈に尋ねました。
優奈はほんの一瞬躊躇していたようでしたが、この場の雰囲気と酒が手伝ってか、すんなりと口を開きました。
「適度に解消してますからぁ」(あああ・・・)ついに、優奈までもが性交を認める発言をしたのです。
僕は自分が狭い箱の中に押し込められているような、とても窮屈な気持ちになっていました。
しかしそんな気持ちでありながら、僕はそんな状況にまたもや興奮してしまっていることに気付いたのです。
「週末はどこで過ごすのさ?」淳が興味津々といった表情で、優奈に尋ねます。
「ちょっと旅行に・・」
「いっぱいしちゃうんだろお?」
「えー・・誰でもしてることですよぉ」もう先ほどのように恥ずかしさばかりを表情に見せている優奈ではありませんでした。
明らかに、この場の雰囲気と大胆な会話を楽しんでいる表情をしていました。
でも僕には既に、表情にも気持ちにも余裕はありませんでした。
優奈の口から、誰でもしてるだなんて・・・。
きっとこの場にいる全員が経験者だと確信しているからこそ・・・みんな大人なのだから経験していて当然と思っているからこそ・・・そのような発言をした筈です。
それは逆に言えば、未経験者はこの場にいる筈が無いと言っているのと同じことなのです。
とある居酒屋の個室の中、その場にいる六人のうち唯一異性の身体を知らない最年長の僕は、更にいたたまれない気持ちを強めているのでした。
大胆な性の話題はますますエスカレートしていました。
もう皆すっかり酔いが回っていて、いやらしい話を平気でしています。
「後ろからしてもらうのが一番かなっ」
「私はやっぱり正常位がいいなー」
「うんうん、私も正常位!」
「愛されてるって感じしますよねぇ」いつの間にか体位の話になっていました。
真紀が、恭子が、瞳が、そして優奈が・・・。
僕には付いていけない大人の話を、いとも簡単にしています。
そんな彼女達の会話を、スケベな淳はとても満足そうに聞いています。
「じゃあみんな!ちょっとエッチなゲームしようよ!」突然、淳が全員に提案します。
「どんなゲーム?」真紀が聞くより先に、淳は鞄の中から何かを取り出しました。
それは携帯用のヘアスプレー缶と、小さな箱でした。
「きゃー、いつも持ち歩いてるの?」
「さすが。
淳さんらしいですね!」女の子達は、淳が取り出した小さな箱を見ながら次々にそんなことを言っています。
この小さな箱は何だというのだろうか?女の子達は皆、気付いているようだが・・・?「名付けて、ゴム早付け競争!」淳のその一言を聞いて、僕はやっと気付いたのでした。
その小さな箱がコンドームの箱であることに・・・。
ここにいる後輩達の誰よりも遅く、僕はそれに気付いたのでした。
「このスプレー缶にゴム付けるのが一番遅かった人はビール一気飲み!どう?」
「えー、私付けるの遅いですよぉ」
「私も付けてあげるの下手ですー」
女の子達は一斉に自信が無いと言い出します。
しかし、誰一人たりとも、コンドームを付けてあげた事が無いと言う女の子はいませんでした。
ここに、男性でありながらコンドームの実物を初めて見た先輩がいるというのに・・・。
僕はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
童貞にとって全く縁が無いコンドーム・・・。
初めて見ただなんて、とても言える雰囲気ではない・・・。
こんな僕に、上手く装着出来る訳がないじゃないか・・・。
なんてとんでもない事を言い出すんだ。
淳は・・・。
額から冷や汗が出て来ました。
「いいからいいから。
ここはひとつ年齢順にってことでいいですよね?」淳が僕のほうを見ました。
僕に一番にやれと言うのです。
コンドームなんて触ったこともないこの僕に・・・。
「あ・・・ああ・・・」そう返事するしかありませんでした。
下手に嫌がると、僕が童貞だということが皆に知られてしまうような恐怖心があったからです。
しかしそのせいで、童貞の僕が、経験者である後輩達の前で、一番先にコンドーム装着をして見せなければならなくなったのです。
スプレー缶が目の前に置かれます。
心臓が飛び出しそうでした。
女の子達の視線が、僕のほうに集中しています。
箱を開けます。
コンドーム入りの袋が、それぞれの繋ぎ目の部分で折りたたまれて入っていました。
こんな形態でコンドームが売られているということすら、今知ったのです。
手を震わせながら、その一つを取り出します。
「祐二さんなら、きっと余裕ですよね~」真紀のその一言に、僕はびくっと身体を震わせました。
やっぱりそう思われているんだ。
30歳近い僕の年齢なら・・・。
ますますプレッシャーがかかります。
額に汗が滲みます。
とんでもない事になってしまった・・・そう思いました。
淳が自分の腕時計をストップウォッチ代わりにしています。
「じゃあ袋を開ける所からいきますよー。
よーいスタート!」いきなり始まりました。
僕は慌てて、手にしている小さな袋の端を破りました。
中のものを取り出します。
29歳にして初めて実物を見て、それを手にしているのです。
雑誌などでどんな形をしているものかはだいたい知っていましたが、それが濡れているということは、今初めて知りました。
きっと潤滑油か何かが塗られているのでしょう。
頭の隅でそんなことを考えながらも、早くスプレー缶にそのコンドームを被せようと必死でした。
スプレー缶の頭にそれを当て、懸命に被せようとします。
しかし、それは全く被せられません。
時間ばかりが無情にも過ぎて行きます。
(何故だ・・・どうして被せられないんだ・・・!)
焦れば焦るほど、うまくいきません。
冷や汗がだらだらと流れます。
女の子達の視線が突き刺さります。
手にも汗が滲みます。
「あの・・祐二さん・・・」堪りかねたように恭子が口を開きます。
「え・・?」
「それ・・裏表逆だと思うんですけど・・」
「あ・・・」そうです。
僕はコンドームを裏表逆にして被せようとしていたのです。
これでは被せられる筈がありません。
そんな常識的なことさえ、後輩の恭子に言われて初めて気付いたのです。
(しまった・・・!)僕は心の中で叫びました。
しかし、既に遅かったようです。
皆、そのことに気付いたようです。
僕が生まれて初めてコンドームを触っていることに・・・。
裏表をひっくり返すと、ゴムの丸まっていた部分がやっとで伸ばせるようになりました。
しかし、初めてコンドームを触る僕にとって、綺麗に装着出来る筈がありません。
均一に装着出来ず途中何度もゴムを巻き込み、しかもしわくちゃにしながら、ようやくスプレー缶への装着を終えたのです。
僕は、テーブルの上に置いたそのスプレー缶に目を遣っていました。
しわだらけのコンドームが、大きく歪んで装着されていました。
とても後輩達の視線を見ることは出来ませんでした。
この何とも言えない重苦しい空気・・・。
これだけで、僕が童貞だということが皆にばれてしまったことが明白でした。
「祐二さん、1分2秒・・・」淳が僕の成績を発表した途端、女の子の誰かがクスッと笑う声が聞こえました。
それにつられて、皆がクスクスと笑い出しました。
僕の顔は、燃えているかのように熱くなっていました。
「さすがに1分は超えないかなあ」真紀がスプレー缶を手に取ります。
僕は俯いたまま、目だけでその表情を見ていました。
恥ずかしすぎてまだ顔をあげることが出来ません。
真紀はスプレー缶を見て彼氏のペニスでも想像しているのでしょうか。
うっとりとした表情でそれを眺めています。
「次は真紀ちゃんだね。
よーいスタート」淳が時計のストップウォッチを作動させます。
僕は思わず顔を上げてしまいました。
真紀がとても手慣れたようにコンドームを袋から取り出し、スプレー缶に装着し始めたからです。
ゴムの先端の突起のような部分を指で摘みながらスプレー缶に被せ、そのままするするっと簡単そうに装着していました。
「はい、終わり」僕が装着したのとは大違いでした。
コンドームの皺や弛みや歪みは全く無く、完璧な装着でした。
「真紀ちゃん、11秒」しかもこんな短時間で・・・。
完敗でした。
次の恭子も、ゴムの先端の突起部を指で摘みながら慣れた手つきでスプレー缶に被せようとしていました。
「祐二さん、こうやって先っぽを摘んでから被せないと、空気が入って破れちゃうことがあるんですよー」恭子は僕にそう言いながら、手でゴムをするするっとたやすく装着しました。
それを聞いて他の女の子達がまたクスクスと笑い声を漏らしました。
年上であるこの僕が、年下の女の子にコンドームの装着方法を教えてもらったのです。
僕は俯いて顔を真っ赤にしてまま、何も言い返せませんでした。
「恭子ちゃん、19秒」
「あー、祐二さんに付け方教えてあげてたから、遅くなっちゃったぁ」
恭子はなおも僕を小馬鹿にするようにそう付け加えました。
また周囲から声を押し殺したような笑いが聞こえます。
僕はもう帰りたい気持ちでいっぱいでした。
続く瞳も12秒という手早さで、容易くコンドームの装着を終えました。
「さ、あとは優奈ちゃんだけだよ」淳が彼女の前にスプレー缶とコンドームを置きます。
昼間まではひょっとしたら処女かも知れないと思っていた優奈。
でも今では、僕の心の中では彼女の存在は完全に変わっていました。
人間として先輩だという自信は、今はもう全くありません。
異性を知っている優奈のほうが、今では僕よりずっと目上の存在なのです。
この可愛らしい後輩は、仕事上の後輩でしかなく、肝心の人間としての経験からすれば、僕なんかよりも遙かに大人なのです。
セックスの経験の有無は、それくらいに大きなものなのです。
優奈のコンドーム装着には、僕はもちろんのこと、周りの後輩達も目を見張っていました。
淳の合図があったかと思うと、白く細い指であっという間にコンドームの袋を破り、取り出し、瞬きをする暇もないほど素早く装着を終えてしまったのです。
「優奈ちゃん・・・すげえ!7秒!」
「すごーい!優奈ってみかけによらず・・・」皆がその早技に驚いていました。
「たまたまですよぉ」優奈は恥ずかしそうにそう答えていたものの、あの早技が豊富な経験によるものであることは明白でした。
いつもあの眩しいくらいに可愛い表情で、あの白く細い指で、彼氏のグロテスクな肉棒にコンドームを装着しているというのか・・・。
僕には、あのほっそりとした指と、グロテスクな肉棒が実際に触れ合っているという事実がどうしても信じられません。
しかしそれが事実であることは、優奈の早技を見たら誰も疑う余地はありません。
あの手で、あの指で、何度も何度も異性の生殖器に触れているのは事実なのです。
年上であるこの僕が、まだ一度も異性の生殖器に触れるどころか、実際に見たことすら無いというのに・・・。
劣等感とともに、股間が激しく漲るのを感じていました。
その後、僕は罰ゲームのビール一気飲みをさせられました。
しかし、そんなことよりも、みんなに童貞だということがばれたということのほうが僕にとってはよほど大きな屈辱なのでした。
飲み会の帰り。
酔っぱらった後輩の女の子達に、遠慮の無い嘲笑と軽蔑を受けた僕は、大きな屈辱と同時に、じっとしていられないくらいの興奮をしていました。
ペニスは既にズボンの中で激しく勃起していました。
一人になった僕の足は、自然とホテル街に向かっていました。
飲み会の席で、一番の年長者である自分だけが童貞・・・。
後輩の女の子達は全て、豊富な性交の経験者・・・。
僕は、もうすっかり性交未経験者であることの劣等感で興奮してしまう体になってしまっていました。
自分でそれを認めたくなくても、下半身は正直に熱い血を漲らせています。
幸せなカップルが自由にセックスしている現場に立ち会いたい・・・。
そして、それを目の当たりにしながら激しい劣等感で興奮したい・・・。
酔っている僕は、その変態的欲求を抑えきれないまま、ラブホテルが建ち並ぶ狭い通りに歩いて来ていました。
色とりどりのネオンが、各ホテルの入口で妖しい光を放っています。
いや、これを妖しい光と感じてしまうのも、僕が未経験者だからかも知れません。
何度も来ているカップルから見れば、きっと日常のワンシーンに過ぎない光景なのです。
そう考えるだけでも、股間はいっそう熱くなりました。
電柱の影に体を隠し、携帯電話で話をしているふりをして通りのほうを見ました。
時刻は既に深夜。
実に多くのカップルが身体を寄せ合いながら、立ち並ぶラブホテルに出入りしていました。
いま僕が目にしている全てのカップルが、これからセックスをするか、ついさきほどまでセックスをしていたのです。
童貞男が激しい屈辱を感じながら羨ましそうに眺めていることなんて全く知らずに、カップルは幸せな時を過ごしているのです。
異性と生殖器を交える悦びをもう十分に知り尽くしているカップル達が、異性に指一本さえ触れられたことが無い生殖器を持っている僕の横を通って、何十回目、何百回目の性交を楽しむ為にラブホテルに入って行くのです。
しかもそんな僕は、幸せなカップル達に見られないようにと、無意識のうちに電柱の影に体を隠していたのです。
何も悪いことはしていないのに・・・。
幸せなカップル達に、一人者の情けない童貞男の姿を見せることすら申し訳なく思えたのです。
しかし、異性経験が無いというだけでこれほど肩身の狭い思いをしていることに激しく興奮していました。
自分の立場の低さに興奮している間にも、何組もの若いカップルがラブホテルに入る為に・・・セックスをする為に僕の横を通り過ぎていきました。
こそこそと人目を忍んでラブホテルに入っていくカップルは一組もいません。
どのカップルもパートナーとの会話を楽しみながら、極めて自然体で、かつ堂々と、当然のことのようにラブホテルに消えていきます。
それは、レストランに入って行く時のカップルの姿と全く同じでした。
お腹が空いたから食欲を満たす為にレストランに入るのと同じように、セックスがしたくなったから性欲を満たす為にラブホテルに入っていくのです。
そう、彼らにとっては当然の事をしているに過ぎないのです。
僕の感覚では到底信じられないことなのですが、それが現実なのです。
そして、そんなことを考えている間にも、ここに立ち並ぶラブホテルの中では、きっとものすごい数のセックスが行われていることでしょう。
前から、後ろから、思い思いの体位で性器をしっかりと繋ぎ合わせながら、性の悦びと生の喜びを思い切り味わっている筈です。
そんなラブホテル街の一角で、大学生カップルや会社の後輩に見下された29歳の童貞男が密かに悶々としているのです。
凄まじいまでの立場の違いに、股間を痛いほどに勃起させた僕はいてもたってもいられない気持ちで体を震わせているのでした。
僕の横を通り過ぎていくカップルの中に、見覚えのある顔を発見しました。
あどけない感じの可愛い女の子です。
同い年くらいの男と腕を組んで、楽しそうにお喋りしながら通り過ぎていきました。
一瞬どこで見た顔なのか思い出せませんでしたが、すぐに気付きました。
そして、恐ろしいほどに興奮してしまいました。
何故ならその子が、毎朝通勤電車の中で見かける女子中学生だったからです。
一瞬思い出せなかったのは、いつも見慣れている制服姿ではなかったからでしょう。
朝早い電車の中でいつも英単語の暗記をしている真面目な女の子・・・それが、彼女の印象でした。
そんな彼女が、男と腕を組んでラブホテルの門をくぐったのです。
僕はもう、じっとしていられませんでした。
通りの人影が途切れたことを確認してから、同じラブホテルに入って行きます。
一人者の、しかも童貞の僕にはあまりにも敷居が高い感じがします。
しかし思い切って中に入って行きました。
自動ドアを抜けると、赤い絨毯が敷かれた廊下になっていました。
薄暗い照明と、音量を絞ったクラシックのBGMが、大人の世界に足を踏み入れてしまったことへの躊躇を覚えさせます。
ここは童貞が、一人で来るような所じゃない・・・。
大人が大人の時間を過ごす場所なのだ・・・。
女子中学生は平気でこの建物の奥に入っていったのに、30近くになる僕が入口で既に圧倒されそうになっているのです。
そんな自分の情けなさがたまりません。
少し歩くと、壁に各部屋の写真のパネルが掲げられていました。
バックライトで明るく光っている写真と、そうでない写真、それに点滅している写真も一つだけあります。
それぞれの写真の下には、ボタンが付いています。
ざっと見たところ、部屋は各フロアに6室ずつあり、2階から8階まで全部で42室あります。
そのうち9割ほどの部屋のライトは消えていました。
ライトが点灯している部屋が空室でチェックイン出来る部屋だということは、さすがに僕でも理解出来ました。
そして、一部屋だけライトが点滅している7階の702号室。
そこに女子中学生カップルがチェックインしたということでしょう。
横の703号室が空いているようでした。
意を決して、703号室のボタンを押します。
703号室の写真も、点滅を始めました。
次に、廊下の角を曲がったところにあるエレベータに向かいます。
狭いエレベータに乗り込み、7階のボタンを押します。
静かに上昇を始めます。
僕にとっては今までに経験したことがないような雰囲気に、ずっと圧倒されっぱなしです。
7階でドアが開くと、チェックアウトする別のカップルと鉢合わせてしまいました。
カップルは、怪訝な表情で一人者の僕を見ています。
「あ・・・す、すみません」僕は言葉を詰まらせながらそう言い、エレベータをカップルに譲りました。
カップルはゆっくりとエレベータに乗り、1階へと降りていきました。
僕は何も悪いことをしていないにもかかわらず、カップルに思わず謝って、急いでエレベータを譲ったのです。
僕よりずっと若いカップルは僕を怪訝な表情で見ながら、悠然とエレベータに乗り、降りていったのです。
同じホテルの客なのに、その差は歴然としていました。
たった一人で、703号室に入りました。
室内は、普通のビジネスホテルの2倍以上の広さがあります。
そして、ベッドも二人でゆったりと眠れる大きさのものです。
いずれも、単身の僕には広すぎます。
大きいテレビやビデオデッキ、カラオケセットまで備え付けられています。
この歳で初めてラブホテルに入室した僕は、物珍しさにきょろきょろしていました。
きっと、隣の702号室に入室した女子中学生は、そんなことは無いのでしょう。
あんなにあどけない顔をしているのに、あの様子だと、何度も来たことがあるといった感じの雰囲気でした。
目を瞑ってても、室内のどこに何があるか知り尽くしているかもしれません。
初めて入室して、物珍しさできょろきょろしている僕とは大違いです。
702号室に面した壁に、耳を押しつけました。
女子中学生と、男が会話している声は聞こえますが、何を言っているのかまでは聞き取れません。
家にいても、ラブホテルに来ても、いつも一人で同じことをしている僕・・・。
30歳を目の前にして、なんて情けない男なのでしょうか・・・。
突然、部屋に備え付けの電話が鳴り出したので、僕は驚きました。
恐る恐る、受話器を取ります。
「ありがとうございます。
ご休憩ですか?」
「え・・・あ、はい・・・」
「チェックアウトは内線9番までお願いします。
それではごゆっくり」電話の女性は事務的にそう言うと、一方的に電話を切りました。
ラブホテルのシステムを全く知らない僕は、電話が鳴っただけで心臓をどきどきさせているのでした。
本当に、情けない男だ・・・。
つくづく自分のことをそう思いました。
その電話をじっと見つめているうちに、あることを思いつきました。
(もしかしたら、ビジネスホテルのように部屋番号が内線番号になっているのではないか・・・)
受話器を耳に当て、震える指先で「702」とボタンを押します。
もちろん、隣に入室した筈の女子中学生カップルの部屋の番号です。
受話器の向こうで、呼び出し音が鳴り出しました。
しばらく鳴った後、男が電話に出ました。
「はい?」
「あ、あの・・僕は・・・」
「えっ?誰?もしもーし」
「僕・・ど、童貞なんだ・・・。
彼女のエッチな声・・聞きたいんだ」言っている間、心臓が飛び出しそうでした。
「はあ?何言ってんの?」男は訳が分からないといった感じで聞き返します。
僕は必死で説明します。
「僕は・・29歳にもなって、まだ童貞で・・・ラブホテルに一人で入って・・こ、興奮しているんだ・・」男は受話器を顔から離し、彼女・・そう、女子中学生となにやら話しています。
二人の笑い声も聞こえました。
男の声がまた近くなります。
「29歳で童貞?マジ?スゲーよあんた!」さっきまで不機嫌そうだった男でしたが、29歳童貞という僕に興味を持ったのでしょうか。
口調が変わっていました。
「あの・・君らは、いくつ?」
「俺17。
彼女は14」
17歳の彼氏に、14歳の彼女・・・!そんな二人が、ラブホテルに・・・!「あああ・・・すごいよ君たち・・若いのに・・」
「は?今どきフツーっしょ?そんなの」男は呆れた声で笑います。
高校生と中学生が、ラブホテルに来るのが普通だなんて・・・。
「もしもし?」電話の向こうの声は、14歳の女子中学生のものに変わっていました。
全身に電流が走るような感覚でした。
「あ・・・あの・・・」
「本当に、29でドーテイ?」可愛い声で質問して来ます。
「そう・・だよ・・」女の子は思いきり笑い始めました。
「チョーウケルぅ~!」彼女は笑いが止まらないといった感じで、そう言いました。
14歳の少女に笑われながら、僕は股間を熱く硬くしていました。
「私、もういっぱいエッチしたよ?」女の子は、僕を罵るように言います。
あの可愛い14歳の少女が・・いっぱいした・・・。
その言葉だけで射精してしまいそうになっていました。
「すごい・・・すごいよ・・・」僕は息を荒げながら、そう答えました。
「そんなんでコーフンしてんの?笑いとまんないから止めてよー!」そう言うとまた笑い始めました。
僕の人生のおよそ半分しか生きていない女の子が、僕の知らない大人の経験を、沢山しているのです。
頭の中には、電車の中でいつも見かける女の子の顔が鮮明に浮かんでいます。
そして今、電話でその14歳の女の子に笑われているのです。
屈辱に打ち拉がれながらも、僕は片手でズボンとパンツを下ろし、硬く勃起しているペニスを握りました。
「今ちんちん、握っちゃったよ・・僕・・」
「は?マジでー?ヘンターイ!最悪ぅ!」女の子は僕のことを大笑いしながら罵倒し続けます。
「私ねー、これから彼氏とセックスすんのよー、セックス」セックスという単語にアクセントを置いて、女の子は得意気に言います。
「ドーテイおじさーん、セックスってどんなことか知ってますかぁー?」そう言ってまた笑い出しました。
女の子に屈辱的な言葉をかけられる度に、僕は激しく興奮していました。
息がかなり荒くなってきています。
完璧に、馬鹿にされています。
性に関しては電話先の女子中学生のほうが、知識も経験も上です。
しかも、その差は雲泥ほどの開きがあるのです。
「ねえ、セックスってどんなことか本当に知ってるのー?」14歳の女の子は、電話で僕を馬鹿にし続けます。
「そ、それくらいは・・知ってるよ・・・」僕は女子中学生相手にしどろもどろです。
「じゃあ言ってみて。
どーいうことなのか」
「それは・・男のちんちんを・・・女の人のアソコに・・・」
「そーじゃなくてっ!」女の子は笑いながら言います。
「入れた時に、どんな感じなのかってことっ!」
「そ、それは・・・」
「ああ、おじさんドーテイだもんねぇ。
知ってるわけないよねー」また僕のことを、女の子は笑いものにします。
「私14だけど、入れられた時の感じ知ってるんだけどー?」
「あ・・あ・・・」興奮し過ぎて、言葉が出ません。
「29のおじさんなのに、まだ知らないんだよねー?」そう言ってまた笑われます。
「う、うん・・・知らない・・んだ・・」
「学校に29歳の先生がいるけど、もう三人も子供いるよ?」
「さ、三人も・・・」
「それにくらべてさー、同じ29でドーテイって恥ずかしくない?」
「恥ずかしい・・・よ・・」女の子は、もう言いたい放題です。
「今どき高校生でもなかなかいないんじゃない?ドーテイって」
「は、はい・・」
「はいだってー!おじさん情けなさすぎー!」
「す・・すみません・・大人の人には敬語使わないと、失礼だと思って・・」
「チョーウケル!29が14にオトナだってー!」
「ああ・・・」
「でもホントそーだよね。
14の私がオトナで、29の君はコドモ!」
「そのとおり・・です・・!」僕はもう劣等感での興奮を丸出しにしていました。
14歳の彼女のほうが大人で、29歳の僕が子供・・・。
その言葉が頭の中でぐるぐると繰り返されます。
それは、紛れもない事実なのです。
動物的に見て、交尾を経験している個体が大人で、まだ未経験な個体は子供の筈です。
いつも清楚な制服に身を包んでいる14歳の少女のほうが、いつもスーツ姿で働いている29歳の僕よりも大人だということが、この世の現実として存在しているのです。
「先生と同じ年の男に敬語使われるって、なんか気分いいかもー」
「あ、ありがとうございます・・」
「何お礼言ってんの?ホント、ドーテイって情けなーい!」
「す、すみません・・」
「まだおちんちん握ったままなの?」
「は・・はい・・・」
「29でエッチ知らないおちんちんって、スゴイよねー」
「そうです・・天然記念物みたいなちんちんです・・・」
「自分で言ってる!ウケるー!」
「ずっと興奮しています・・!」
「ね、29のドーテイおちんちんにも、カリってあるの?」
「あ、ありますよ・・」
「何のためにカリあんの?意味ないでしょー!?」女の子は笑いっぱなしです。
「あああ・・意味ないです・・・!」14歳の女の子が、カリ首の役割を知っているということだけで異常に興奮してしまっているのです。
精神的にも、彼女のほうが大人であることは間違いありません。
「んぁっ!」突然、女の子が奇妙な声を上げました。
「あ、あの・・・?」一瞬の沈黙の後、女の子が言います。
「いまねぇ、彼氏が私の乳首にキスしたの。
チュッて。
いきなりだから感じちゃったぁー」電話のすぐ向こう・・壁のすぐ向こうで・・・14歳の女の子が乳首にキスをされたのでした。
そして、それだけでセクシーな喘ぎ声をあげたのです。
中学生にして、豊富な性体験で性感帯まで発達しているのでしょう。
僕はたまらない気持ちになりました。
「ドーテイおじさんは、女の子に乳首触られたこともないんでしょ?」
「ありません・・・体に指一本触れられたことすら、ありません・・」
「やっぱりねー・・あふぅ・・・あんっ・・・」ピチャピチャという音と共に、再び女の子は喘ぎ始めました。
彼氏に乳首を舐められているのでしょうか。
「あぁぁ・・んっ!おっぱい、気持ちいいよぉぉ・・・!」何というセクシーな声なのでしょうか。
まだ義務教育を受けている女の子の声とはとても思えません。
僕が14歳の頃のことを思い出していました。
当時、既にオナニーは経験していて、性欲旺盛な時期でしたが、セックスなどというものは具体的にどういうものかということすら満足に知りませんでした。
性についての情報源が、中学生の僕にはあまりにも少なかったのです。
アダルトな本やビデオが見たくて仕方ありませんでしたが、中学生でしかも小心者の僕には、本屋の成人向け書籍コーナーの前を横目で見ながら通過するのがやっとでした。
色鮮やかな無数のアダルト本の表紙を見るだけで、ペニスをカチカチに勃起させていました。
教室で女の子の白いブラ紐がブラウスから透けて見えていただけで射精してしまい、パンツの中を汚したこともありました。
14歳の僕は、そんな男の子でした。
それから15年経った今でさえ、まだ異性経験はゼロなのです。
それに比べて、電話の向こうにいる14歳の女の子は既に異性経験豊富で、今この時間にも、彼氏に乳首を舐められて喘いでいるのです。
僕が未だに性欲の終着点であるセックスを経験出来ていないのに、まだ14歳のあどけない顔をした少女は、もうとっくにセックスの楽しさ、素晴らしさ、気持ちよさを知っているのです。
怖いくらいに興奮してきました。
そして、まだ性交に使ったことのないペニスを激しく擦り続けました。
僕のその行為は、15年前から同じことの繰り返しです。
手の使い方も、ペニスの握り方も、全く変わっていません。
性について15年も前から成長していない僕を尻目に、その1年後にやっと産まれてきた女の子は、あっという間に成長し、セックスを何度も何度も経験し、すっかり大人になったのです。
そして今、僕の精通よりも後に産まれたその女の子に、僕は性の点で馬鹿にされ続けているのです。
本来ならば性の大先輩である筈の、この僕が・・・。
「ねぇ・・チョー気持ちいいよぉ・・ドーテイおじさんはこんなことも経験ないんだよね?」
「な・・ないです・・・羨ましいです!」
「こーんなに気持ちイイのに、経験ないなんて・・あん・・あうっ!」
「すごいです・・!」
「今ねぇ太股の内側、舐められてるんだよ・・・」
「太股の内側・・ということは・・・」
「ドーテイでも一人前に想像ついちゃうんだ?」
「は、はい・・・!」
「じゃあドーテイおじさん・・しっかり聞いててよね!」
「はい!!」
「達也ぁ、おまんこ舐めて・・・」受話器を少し離し、女の子が彼氏にそうお願いしているのが聞こえました。
「あっ!あぁぁ~ん!!」その直後、電話の向こうからと壁の向こうからと同時に、凄い喘ぎ声が聞こえて来ました。
14歳の女の子が、豊富な経験がある性器を彼氏に舌で可愛がられて、大きなよがり声を上げ始めたのでした。
「あぁ~ん!あぁ~ん!あぁ~ん!」艶めかしい声が、受話器から絶え間なく聞こえて来ます。
この震えが来るほどアダルトでセクシーな声を上げているその女性は、信じられないことに、まだ義務教育を受けている可愛らしい中学生なのです。
そんな女の子が、彼氏のクンニリングスで悦びの声をあげているのです。
きっともう何度も何度も経験している筈の、性の悦びの声を・・・。
女子中学生でさえそうなのに、30歳間近の僕ときたら、その悩ましい声だけで打ち負かされそうになっていました。
(女子中学生に電話越しの声だけでここまで興奮させられて、射精寸前になってしまうなんて・・・)
童貞はどれだけ歳を取っても「童貞」という言葉が示すとおり、子供なのだということを思い知らされていました。
外見はもう何年も前から立派な大人と見られていて、社会的な地位も確立しつつある僕なのに、いまだに子供という意味を持つ「童」の文字が付いた単語を背負っていなければならないのです。
それは、女性と経験を持ってこそ男として一人前だという認識があるからこそ、生まれた単語でしょう。
昔の人はうまいことを言うものです。
事実、もうすぐ20代も終わりという年齢の僕が、異性経験豊富な女子中学生に、声だけでここまで興奮をさせられているのですから・・・!
電話からは、遠慮の無い快楽の声が聞こえ続けています。
童貞という単語を背負った惨めな僕とは対照的に、壁一つ向こうの部屋には、心身共に成長した幸せな若い男女がいるのです。
僕は思い切って言いました。
「あの・・・愛しあってるところ・・・見せてくれませんか?」電話の向こうで喘ぎ声が途切れ、彼氏の達也と何か話しています。
そして、僕に言いました。
「何でも言うこと聞くぅ?」
「き、聞きます!」僕はあまりの興奮に、つい言ってしまいました。
「じゃあこっちの部屋に来て」そう言うと、女の子は電話を切りました。
僕はフロントに電話をし、訝しがる受付の女性に必死に説明をし、中高生カップルの部屋にも確認の電話をしてもらって、ようやく僕の部屋と隣の部屋のドアのロックを外してもらいました。
いったん廊下に出て、隣の部屋に入ると、バスローブを着た若い男女がソファに腰掛けていました。
「おい、本当に来た!」ゆったりとソファに座っている中高生カップルの前で、僕だけが緊張していました。
「よ・・よろしくお願いします・・」二人に向かって深く頭を下げます。
「俺は達也。
こっちは彼女の美希」
「はじめまして。
ドーテイおじさん」美希と呼ばれた中学生の女の子は、僕と同じ電車に乗っていたことは気付いていないようです。
普段は制服姿しか見ていないだけに、目の前のバスローブ姿は中学生とは思えないくらいにセクシーです。
「初めまして・・見せてもらえますか?」二人の前で硬直したまま、恐る恐る尋ねます。
「まあまあ、ドーテイおじさん。
焦る気持ちは分かるけどさあ」達也が笑いながら言います。
「俺たちもさあ、せっかく二人きりで愛しあってたのにさあ、頼まれたからってハイ見せますって訳にはいかないよ」
「え・・ということは・・?」
「三つの条件呑んでくれるならOKするよ」
「どんな・・条件ですか・・?」
「まずおじさんの身分証明書見せてよ。
社員証とか、あるんだろ?」
「え・・」
「俺たちも誰だか分からないような人に見せたくないからさあ」この歳にして童貞の僕が、断る筈が無いと思っているのでしょうか。
なかなか切れる高校生のようです。
そうなのです。
今の僕には、もう彼に従うことしか頭にありませんでした。
「分かりました・・」僕は財布から社員証を出して、達也に渡しました。
達也と美希は、社員証と僕の表情を交互に見ています。
「おじさん、こんなコト会社にばれたらまずいんじゃないのお?」美希が面白そうに目を輝かせながら言います。
痛い所ばかりを突いて来ます。
よりによって女子中学生のセックスを見せてもらえるように頼み込んで、その部屋に入って来たことがもし会社に知られたら・・・。
もう二人には決して逆らえないということです。
「ばっちり記憶させてもらったよ。
おじさん」達也が、社員証を投げ返して来ました。
「二つめの条件は、このホテル代をおじさんが持つこと」
「分かりました・・」若い二人がセックスを楽しんだホテル代を、童貞の僕が払わされるのです。
屈辱に興奮してペニスが敏感に反応しているのが分かりました。
「三つめは、許可なく俺たちの身体にはもちろん、自分の身体にも触らないこと」
「分かりました・・」セックスをさせてもらえる訳でもなく、ただ目の前でセックスを見せつけられるのにも拘わらず、若いカップルに都合の良い条件だけを三つも突きつけられたのです。
そして、そこには全てに黙って従う情けない僕がいました。
「おじさん、おまんこ見たことあるの?」美希が僕を挑発するような口調で言いました。
「な、ないです・・」
「やっぱりねー。
そうだよねー。
ドーテイだもんねー」若すぎるくらいに若い美希が、小悪魔のような笑みを見せます。
色白のその頬は、会社にいる20歳前後のOLのそれとは比較にならないほどのきめ細かな美しさを持っています。
その顔は、本当にどこにでもいるような中学生のものでした。
「まずおじさんから裸になってよ」達也が僕にそう言いました。
「分かりました・・」さきほどから高校生の指示に大人しく従うだけの僕・・・。
全てを脱ぎ、興奮で勃起しているペニスを二人の前に晒します。
「大人のくせに、俺のよりちっちぇーじゃん!」
「ホントだぁ・・セックスしたことないから成長しなかったんじゃない?」
「まんこに入れたことないちんぽなんて、マジ中学ん時の修学旅行で同級生の見て以来だよ」
「私なんて初めて・・あ、従弟のオムツ換えてあげる時見たことあるぅ」
「それって赤ちゃんじゃん」
「そう。
こんな大人の人なのに同じレベルってウケるー!」
「だいたい童貞なんて、勃起する意味ねえもんなあ」
「達也のは意味あるよねっ。
私のこと気持ちよくさせてくれるからぁー」一言喋る度に大笑いする二人の前で、僕は顔を紅潮させ俯いていることしか出来ませんでした。
「じゃあ美希、この童貞にたっぷり見せつけながら楽しもうぜ」達也がその場に立ち上がり、バスローブを脱ぎ捨てました。
(!)目の前に現れた高校生のペニスは、まだ全然勃起していないにも拘わらず、僕がいま勃起させているペニスとほぼ同じ長さと太さをしていました。
皮は完全に剥けきっていて、太い亀頭を重そうにぶら下げています。
すっかり大人のペニスです。
一目見ただけで、何度もセックスを経験しているペニスだと分かるような、堂々とした物でした。
僕と達也は、向き合って立っている状態です。
29歳の僕が、二人の言葉だけでペニスを垂直に勃起させているのに、17歳の彼は、その立派なペニスをぴくりと反応させる様子もなく、大きな睾丸とともに堂々とぶら下げているのです。
陰毛でさえ、僕より一回り長いものを豊かに茂らせています。
完敗・・・その言葉が頭を過ぎりました。
そもそも、性体験の有無で僕達の勝敗はとっくに着いている筈ですが、ペニスの比較だけで、これほど経験の有無を思い知らされるとは正直思っていなかったのです。
そういう意味で、完敗なのです・・・。
僕は思わず、達也の足元に跪き、彼が脱ぎ捨てたバスローブを綺麗に折りたたみ始めました。
そんな僕の姿を、美希は大笑いしながら、達也は上から満足そうに、それぞれ見下ろしていました。
一頻り笑い終えると、美希が言いました。
「次は、私の番だよねー」美希が立ち上がり、バスローブの紐を解きました。
僕は、達也が脱ぎ捨てたバスローブを折りたたむ為に、跪いたままです。
美希は、少しも恥じらう様子も無く、スルスルッとバスローブを脱ぎ捨てました。
(!!)目の前に、夢にまで見た生の女性の裸体が露わになったのです。
目の前の裸体は、とても中学生のものとは思えないほど大人っぽいものでした。
豊かに膨らんだ乳房と、斜め上を向いた乳首・・・。
僕よりも深い股間の茂み・・・。
足を閉じているので陰部はまだ見えませんでしたが、中学生にして既にこれほどまでに色気のある身体を目の当たりにした僕は、それだけで限界を感じていました。
「見ろよ!こいつ美希のおっぱいと毛を見ただけでこんなに興奮してる!」あまりの興奮に、そんな達也の声も遠くで聞こえていました。
「じゃあ、こんな格好しちゃったらどうなるの?」美希は跪いている僕の目の前で、再びソファに座り、両足をMの字に開いて見せました。
女子中学生の美しく、そして途方もなく淫乱な性器がついに目の前に現れたのです。
「あははー。
達也見てよ。
ドーテイおじさんの顔!」
「マジで初めて女のまんこ見たんだな!しかも初めて見たまんこが中学生のものなんだぜ!恥ずかしいやつだよな!」そうです。
僕はいま生まれて初めて、女性の性器を目の当たりにしたのです。
しかもそれは、14歳の女子中学生の性器なのです。
貝を連想させる股間の淫らな唇は、左右にうっすらと開いていました。
何度も彼氏の肉棒を受け入れて来たであろう性器が、童貞の僕の目の前にあるのです。
性器の周りには、しなやかでありながら成熟した大人のものと遜色のない陰毛を、豊かに茂らせています。
しかも、恥ずかしそうな素振りも見せず、僕に堂々とそれを見せつけています。
「不思議。
ドーテイに恥ずかしいトコ見せても全然恥ずかしくないよ」美希はMの字に足を大きく開いたまま、達也にそう言いました。
童貞の僕なんて、男として見ていないということです・・・。
「達也に初めて見られた時は、メッチャ恥ずかしかったのにー!」興奮で小さく震える僕の目の前で遠慮なく大股を開いたまま、美希はそう言いました。
完敗・・・達也のペニスを見た時と同じ文字が、再び僕の頭を過ぎりました。
14歳にしてこの大人っぽさ、落ち着きぶり・・・。
何度も性交を重ねて、肉体的にも精神的にも大人に成長した何よりの証です。
17歳の彼氏も14歳の彼女も、セックスを重ねて僕より遥かに大人の肉体を手に入れていたのです。
29歳の僕が未だ手に入れていない、大人の肉体を・・・!「コーフンしてんでしょ?ほら!ほらっ!」美希がM字開脚のまま、腰を浮かせて股間を僕のほうに迫り出して見せます。
迫り出す度に、左右の淫らな唇がよりいっそう左右に広がります。
「あ・・あ!もう駄目です!!」自らの手でペニスを触るまでもなく、一気に精液がこみ上げて来ました。
突然のことだったので、勃起した肉棒からの射精を手のひらで遮って、美希にかからないようにするだけで精一杯でした。
「あ・・あ・・!」手のひらに、生暖かい精液がたっぷりとかかります。
「見ろよ!こいつ美希のまんこ見ただけでイキやがった!」
「ちょっとチョーハツしただけなのにー。
ドーテイおじさん情けなーい!あはは!」
「あ、あ・・すいません・・・」僕は何故か謝っていました。
手のひらには、精液がべっとりと付いています。
まだ一度も女性の中に発射したことが無い精液が・・・。
「ねえ、ドーテイなのに何で精子出ちゃうの?」美希が、ベトベトに汚れた僕の手のひらを見ながら意地悪く尋ねて来ます。
「そ、それは・・」僕は言葉を詰まらせました。
そんな意地悪な質問に対しての、答えを見つけられなかったのです。
「精子ってセックスして、赤ちゃん作るために出てくるんでしょ?」
「あ・・はい。
そのとおりです・・」
「セックスもしたことないドーテイが精子出すのって意味ないでしょ?」美希は相変わらず、可愛らしい顔で僕を馬鹿にし続けます。
「は、はい・・意味ないです・・すいませんでした・・・」その話に達也も加わって来ました。
「意味ないことをした罰として、その精液を自分のちんぽに擦り付けてみろ」
「ああ・・は、はい・・」命令されるがままに、僕は手のひらにたっぷりと付着している精液を、自分のペニスや睾丸に擦り付けました。
「やだぁ!きたなーい!最悪ぅ!」美希の遠慮の無い罵倒が耳に突き刺さります。
可愛い子から受ける罵倒と、若い二人の前で精液をペニスに塗りつけているという情けなさで、僕のペニスは再び堅くなりつつありました。
精液まみれになった僕のペニスは、あっという間に再度の勃起をしてしまいました。
その間、まだ17歳の達也でさえ、美希のいやらしい裸を見てもペニスを少しも反応させずに、余裕のある顔をしているのに・・・。
29歳の僕が、17歳の達也と比べてどれだけ子供であるかという証拠です。
「おい、こいつもう勃起してるぞ」達也が失笑しています。
「そんなにピンピン立たせちゃっても、ドーテイおじさんのなんかどこにも入れるトコないでしょー?」二人が大笑いします。
達也が全裸のままソファからゆっくりと立ち上がり、床に正座をしたままの僕の目の前に歩いて来ました。
歩を進める度に、ゆっくりと不敵に揺れる大きなペニスが、僕のほうに近づいて来ました。
達也が右足を上げ、僕の左肩に乗せます。
(!?)僕の鼻先に、達也の立派なペニスがぶら下がっている格好になりました。
近くで見るそのペニスは、一段と迫力があります。
大人のペニスであることを、僕にこれでもかと言うくらいに見せつけているのです。
「あ、ああ・・」僕は圧倒されて声も出ませんでした。
僕の左肩に右足を乗せたまま、達也が言います。
「立派だろ?もう4人も経験あるんだぜ」
「り・・立派です・・!」17歳にして既に4人も・・・!堂々とした立派な肉棒を目の前で見せつけられていると、その人数も納得出来ます。
「金玉もでかいだろ?何度も女の中に精液を注ぎ込んでるからな」
「はい。
大きいです・・」
「おまえのドーテイちんぽとは比べ物にならないな?」達也は得意気に言います。
「比べ物に・・なりません!」
「達也のアソコにビクついちゃってるー!情けないおじさん!」ソファに座っている美希が笑っています。
「美希もやってみなよ。
気分いいぞ」
「うん!やってみるー!」達也がソファに戻ると、今度は美希が全裸のまま近づいて来ました。
達也がしたのと同じように、遠慮なく僕の左肩に右足を乗せます。
僕の目と鼻の先に、美希の性器が露わになりました。
「目をまん丸にしちゃってー。
そんなに珍しいの?」先ほど射精したばかりなのに、僕はもうペニスを完全に勃起させていました。
もちろん、視線は美希の陰部に釘付けです。
ほんの少し、頭を前に傾けただけで、顔がくっついてしまうくらいの近さに、14歳の少女の性器が迫っているのです。
「何人と経験あるのか、そいつに教えてやれよ」ソファのほうから達也が言います。
「私はねー、3人だよ。
ドーテイおじさん」
「さ、3人も・・・すごいです・・!」目の前にある女子中学生の性器には、既に3人もの男性のペニスが挿入されていたのです。
「3人なんて普通だよー。
回数は数え切れないけどねっ」数え切れないほどセックスを楽しんだ性器が、今、童貞男の目と鼻の先にあるのです。
「ここに入れたいんでしょ?入れたくて仕方ないんでしょ?」美希が僕を挑発します。
「は・・はい・・!入れたくて仕方ありません!」目の前の性器に、僕のペニスを挿入する・・・たったそれだけのことで僕は童貞という惨めな肩書を外すことが出来るのです。
普通なら、ここまで裸の男女が接近している以上、当然のようにセックスに突入することでしょう。
しかし、今の僕の立場では、それは夢でしかありませんでした。
「もちろん、おじさんなんかに入れさせてあげないけどねっ!」美希は僕を見下したような目で見下ろしています。
「おい、そんなやつほっといてそろそろ楽しもうぜ」達也が美希を呼びます。
「じゃあ、今から私たちが大人の遊び見せてあげるからねっ。
子供はしっかり見てなさいね!」
ラブホテルの広いベッドの上で、全裸の若い二人は抱き合ったまま、濃厚なキスを続けます。
くちゅくちゅという音が、部屋中に響きます。
達也の舌が美希の乳首を転がし始めると、美希は快楽の吐息を漏らし、喘ぎ始めました。
上半身を微妙にくねらせながら、美希は乳首への刺激を楽しんでいるようです。
達也は非常に複雑な舌の動きで、乳首を転がしたり舐めあげたりしていました。
見ているだけで気持ちよさそうな舌の動きをしています。
今まで見て来たどんなアダルトビデオでも、あそこまで細かい舌の動きは映っていませんでした。
それは、本物のセックスを知っている男性でないと、決して出来ない舌技です。
そんなテクニックを、僅か17歳の高校生が体得しているのです。
しかし、達也にしてみれば、それは前戯のほんの小技に過ぎませんでした。
一頻り乳首をしゃぶった後、達也はベッドに寝そべりました。
それと同時に、今度は美希が起きあがり、達也の上に覆い被さりました。
今度は美希が、達也の乳首を吸い始めました。
ベッド上での行為が始まってから、まだ二人の間には全く言葉はありません。
言葉なんて使わなくても、もう二人には次何をするかということが全て分かっているのです。
それだけ、セックスというものを知り尽くしている証拠です。
全く言葉を交わさないのに、流れるように次から次へと行動を移していく若い二人の姿は、童貞の僕にはとても信じられないものでした。
途方もないくらいに、子供のまま取り残されている自分の存在を感じました。
二人が交わるのを見ているのは僕のほうであるにも拘わらず、自分の存在が恥ずかしくて仕方ありませんでした。
そんな僕を尻目に、若い二人は堂々と、僕の前で何一つ包み隠さずに交わり続けているのです。
美希が達也の乳首を吸い、舌で転がしています。
強く、そして優しく、達也の乳首に奉仕する美希・・・。
達也はじっと目を瞑ったまま、快感を楽しんでいる様子です。
僕には決して味わうことが出来ない快感を、若い達也が心ゆくまで味わっているのです。
交わるのを見せつけられている童貞の僕とは、立場がまるで違います。
そんなことを考えているうちに、美希の舌は乳首から脇腹、そして臍の周りへと移って行き、そこから更に下降していきました。
驚いたことに、達也のペニスは未だ勃起をしていませんでした。
僕にとっては夢のような、美希の愛撫の数々を受けているのに、ペニスを反応させないことが信じられませんでした。
そんな姿を見ているだけの僕が、もうこんなに興奮して勃起をしているというのに・・・!
しかし、美希の唇が、達也の陰毛の茂みを通過してペニスに到達した後、僕は更に驚いたのです。
美希が右手でペニスを持ち上げ、愛おしそうにその根元に舌を這わせます。
舌は根元からカリ首へと移って行き、カリの溝を舌先で丁寧になぞった後、その小さく可愛らしい唇で、太い亀頭をぱくりと銜えました。
そして、彼女が口の中で亀頭をしゃぶり始めると、今まで全く無反応だった達也のペニスが、みるみるうちに漲り始めたのです。
美希が口で扱くように数回出し入れしているうちに、達也のペニスは完全に挿入の準備を整えた状態になりました。
美希が一旦口を離すと、その大きさが露わになりました。
何という立派なペニスでしょうか。
堂々と天井を向いてそびえ立つそのペニスが、17歳の所有物であるとはとても信じられません。
美希が再び、達也の巨大なペニスをしゃぶり始めました。
ぺちゃぺちゃ・・ぺちゃぺちゃ・・おしゃぶりの音が響きます。
あんな可愛い彼女にしゃぶられるなんて、最高に幸せでしょう。
その可愛い女の子に指一本触れてもらえないペニスを勃起させたまま、そう思いました。
達也は目を閉じたまま、時折息を漏らしていました。
これだけ激しいフェラチオを受けているのですから、さぞかし気持ち良いことでしょう。
もし僕だったら、もう何度も射精してしまっていることでしょう。
しかし、高校生の達也は静かに目を閉じたまま、まさに大人らしい快感の楽しみ方をしています。
そうしているうちに、美希は達也のペニスから口を離すと、起きあがって達也の腰を跨ぎました。
美希が僕のほうを向いて、言いました。
「ドーテイおじさん。
もっとこっちに来て、よぉく見ててね」僕はベッドのすぐ脇まで行き、床の上に正座をしました。
垂直に伸びるペニスの先端に、美希が性器をぴたりと押し当てていました。
これから遂に、二人のセックスが始まるのです。
美希が、ゆっくりと腰を沈めて行きました。
太く長いペニスが、驚くほどすんなりと美希の股間の唇に吸い込まれていくではありませんか。
「ああっ!」美希が声をあげました。
あっという間に、美希の性器は、達也の大きな性器を根元まで飲み込んでしまいました。
29歳童貞の僕の目の前で、中学生と高校生が一つに繋がったのです。
「あっ!あっ!あっ!」美希は喘ぎ声をあげながらも、自ら腰を動かして達也の努張したペニスを出し入れし始めました。
膣液で濡れたペニスが、美希の下半身の唇から出入りしています。
「すごい!」
僕は思わず声をあげてしまいました。
目の前で男女の成熟した性器同士が繋がり合うその光景は、童貞の僕にとってはあまりにもすごい迫力があったからです。
その迫力は、アダルトビデオなんかとは比べ物になりません。
17歳と14歳のセックスで、29歳の僕は圧倒的な迫力負けをしていました。
美希はホテルじゅうに響くかのような凄い喘ぎ声をあげながら、リズミカルに腰を振り続けていました。
くちゅっ、くちゅっと、性器を擦り合わせている音が間近で聞こえます。
本当にこれが、世間から未成年と言われている年代の二人が行っている行為なのでしょうか。
オナニーの快感しか知らない僕にとって、目の前の二人は雲の上ほど高い所にいるような絶対的な差を感じていました。
美希は、達也のペニスを一旦根元まで膣に納めると、そのままくるりと身体の向きを180度変えてしまいました。
(何が起こるんだろう・・・?)二人は当たり前のことのようにやっていることが、僕には全てが真新しいことなのです。
達也が上半身を起こし、両手で美希の腰をがっしりと掴むと、そのまま足のほうに美希の身体を押し出しました。
そして達也は膝立ちになり、美希は四つんばいになりました。
そうです。
二人は性器を交えたまま、騎乗位から後背位へと体位を変えたのです。
しかも、お互い全く言葉を掛け合うこと無く・・・。
後背位の体位になると、今度は達也が猛烈に腰を振り始めました。
「あっあ、あ、あ、ああ~ん!」美希が更に大きな喘ぎ声をあげ始めました。
達也のペニスが、激しく出たり入ったりしています。
深く挿入される度に、理恵は義務教育を受けている女の子とは思えないような淫らな声をあげます。
僕は最初に達也に言いつけられたとおり、自分のペニスを触ることも出来ず、二人の結合部に目を釘付けにしていました。
ラブホテルの一室で、後背位でのセックスを楽しむ若い二人。
そしてその姿を羨望の眼差しで見つめる童貞の僕。
きっと他のほとんどの客室でも、愛しあう男女が正常位や後背位や騎乗位などで思い思いのセックスを楽しんでいることでしょう。
夫婦、恋人同士、或いは浮気相手・・・。
二人の関係は様々でも、性交渉を楽しんでいるという事実には寸分の狂いさえ無い筈です。
このホテルの多くの客室、そして近辺の多くのラブホテルにある無数の客室で、童貞の身分では信じられないくらいの卑猥な行為が平然となされているのです。
「あ、あ、あん!あん!あんっ!」そんな事を考えている間にも、目の前の美希の喘ぎ声は一段と激しいものになっていきました。
アダルトビデオのようにボリュームを絞ることもなく、ヘッドフォンをすることもないのに、大音量で喘ぎ声が聞こえてくることが、童貞の僕を圧倒します。
しかも僕を圧倒しているのは、もちろん大きな喘ぎ声だけではありません。
いま目の前で行われている17歳と14歳のセックス・・・。
セックスという行為自体が、童貞の僕の目の前で実際に行われているのです。
僕にとってこれ以上興奮することが他にあるでしょうか。
肛門まで丸見えの美希の股間の唇に、達也の太い肉棒があまりにも激しく出入りを繰り返しているではありませんか。
目の前で見せつけられているその迫力は相当なものです。
二人は繋がったまま、無言のまま自然に正常位に移行していきました。
大きく開かれた美希の両足の間で、達也が一段と激しく腰を振ります。
「ああん!ああん!ああん!ああん!」美希の気持ちよさそうな声が僕の耳に突き刺さります。
既に二人の性器は愛液でべっちょりと濡れていて、達也の膝のところまで雫が垂れていました。
結合部のところのシーツはぐっちょりと濡れていました。
僕の年齢の半分に近い二人が、僕より長く豊かに茂った陰毛を持つ大人の肉体を交え合って、大人としての快楽に酔いしれています。
美希の艶やかな陰唇は、達也の立派な肉棒をいとも簡単に飲み込んでいます。
肉棒が根元まで収まる度に、ぐちゅっといういやらしい音と共に、肉棒と陰唇の間から愛液が溢れ出します。
中学生の女子より短い陰毛を生やした童貞の僕は、瞬きも忘れてその結合部に見入ったまま粗末なペニスを一人前に勃起させていました。
いや、勃起させていただいていました、と言ったほうが的確でしょう。
大人の二人に、子供である僕が興奮を拝受しているのですから・・・。
「ああん!ああん!ああん!ねえっドーテイおじさん見てるぅ?」遠慮のない喘ぎ声をあげながら、美希が僕に声をかけてきました。
「はい!す・・すごいです!大人の人のセックス・・・凄すぎます!」
「ああ~ん!おじさんサイテー!14歳の私がセックスでこんなに・・・あん!あん!あん!気持ちいいのに・・・ドーテイおじさんはオナニーも出来ないなんて!あん!あん!あん!情けなさすぎてたまんなぁい!」喘ぎ声の合間に笑いながら美希は叫びました。
しかもその台詞にも激しく興奮してしまう29歳の僕がここにいるのです。
「美希・・・そろそろイキそうだよ」達也が激しく腰を振りながら美希に声をかけました。
「あん!あん!私もぉ!」美希はそう返事をすると、左右に大きく広げていた足を達也の腰に巻き付けました。
いよいよフィニッシュという合図なのでしょうか・・・中学生とはとても思えないような行為の連続です。
達也もそれに応じて、美希の身体を力一杯抱きしめました。
そして、達也の腰の動きがこれまでよりも更に加速されていきました。
「あ!あ!あ!あ!あ!あ!」
美希の喘ぎ声もそれにつられて小刻みなものになって行きました。
(本当にこれが・・・高校生と中学生のセックスだというのか・・・!)童貞の僕には、この部屋に入ってからの二人の全ての行動が信じられないものでしたしかし現実に、目の前で、17歳と14歳の二人は激しく抱き合いながら猛烈な性交を楽しんでいるではありませんか。
これが現実なんだよと、29歳の童貞に見せつけている若い二人が実際に目の前にいるのです。
達也と美希は激しく抱き合い、キスをしながら、更に下半身の動きを加速させていきました。
「うう・・イクっ!」達也が低い声でそう叫んだかと思うと、美希の膣内に根元まで収まっていた肉棒が一瞬小刻みに震えました。
そして、達也の腰の動きはピタリと止まりました。
まるで、どくんどくんと精液が膣内に放出されている音が聞こえてくるかのようでした。
今この瞬間、年上童貞の僕の目の前で、高校生の達也は中学生の美希の膣内に遠慮なく精液を放出しているのです。
「はあっ・・はあっ・・はあっ・・」二人とも抱き合ったまま、肩で大きく息をしていました。
性器はまだ繋がったままです。
二人は息を整えるまでしばらくの間、性器を繋げて抱き合ったままでした。
この若い二人は本当に、大人の行為の一部始終を、情けない童貞の僕に最後まで見せつけたのです。
僕自身のペニスも、少しでも気を緩めればいつでも射精してしまう状態にまで興奮していました。
やがて、美希のほうから口を開きました。
「達也ぁ、めちゃくちゃ気持ちよかった!」
「俺もだよ。
美希」そして、また長いキス。
本当に、本当に目の前のこの若い二人は大人なんだと心から思ってしまいました。
「おい、あいつ見てみろよ。
まだ勃起させてるぞ」
「ホントだあ。
ねえドーテイおじさん見て見て。
私たちまだつながったまんまだよぉ」そう言って、二人はいまだに繋がったままの結合部を僕に見せつけました。
「本当に凄かったです・・・!もう苦しくてたまりません!どうか・・・オナニーのお許しを下さい!」必死でお願いする僕をベッドの上から見下ろしながら、二人は大笑いしました。
「ちんぽ抜くから、近くでじっくり見てろよ」達也がそう言って僕の顔を、結合部のすぐ側まで近寄らせました。
「ぬぷっ!」いやらしい音と共に、達也の肉棒がセックスの後初めて膣から抜き出されました。
その瞬間、半開きの美希の艶やかな陰部からは、精液と愛液が混じり合った液体が大量に流れ出て来ました。
(あああ・・・本当に、この中で射精をしたんだ・・・)目の前で見ていたから当たり前のことなのですが、それでも膣から流れ出る液体を間近で見ると興奮せずにはいられませんでした。
美希は大きく足を開いたまま、セックス直後の半開きの陰部を僕に見せつけています。
「どお?いまセックスしたばかりの、私のお・ま・ん・こ!」女子中学生の陰部から、中出しされた精液が流れ出ている光景は、童貞の僕にはあまりにも刺激的過ぎます。
僕は射精欲を抑えるだけで精一杯の状態でした。
「すっごく、気持ちよかった」美希は「すっごく」の所にアクセントを置いて、そう言いました。
「あああ・・・たまりません・・・」僕はそう答えるしかありませんでした。
達也が、精液と愛液でどろどろの肉棒を、まだベッドに横たわっている美希の顔の側に寄せました。
すると、美希はそんな肉棒を口にくわえ、美味しそうにしゃぶり始めました。
「はあ~。
この後始末フェラがまた気持ちいいんだよなあ」達也がわざと僕に向かって言いました。
「達也、おいひいよ~」肉棒を口にくわえたまま、美希がそう言いました。
後始末フェラどころか、僕なんて自分のペニスに指一本触れてもらった経験は無いのです。
同じ人間なのに、どうしてここまで差が出てしまうのかと愕然としてしまいました。
「あんた、キスも経験ないんだろ?」突然、達也が僕に聞いて来ました。
「はい・・・」
「当然だろうな。
聞くまでもなかったよ」すっかり満足した表情の達也が言います。
「美希と、キスさせてやろうか?」
「え?」僕は、思わず聞き返しました。
僕のことをあまりにも哀れに感じて、キスくらい経験させてやるということでしょうか。
あの可愛い美希とキス・・・想像しただけでも脳が溶けてしまいそうです。
しかし、達也の真意は僕への哀れみとはかけ離れたものでした。
「じゃあキスさせてやるよ・・・ただし、下のクチビルにな」
「そ・・んな・・」下のクチビル・・・つまり陰部のことです。
「あはは!クチビルはクチビルだもんねえ」美希も愉快そうに達也に同意しています。
二人はどこまで残酷なことを思いつくのでしょうか・・・という思いと同時に、そんな二人の意のままに操られていくことに恐ろしいほど興奮している自分がいます。
「ほらほら、キスしたかったら早くクチビルに顔を近づけろ」達也に急かされて、僕はベッド上の美希の股間に顔を近づけて行きます。
目の前に、美希の黒々と茂った陰毛。
そしてその下に精液と愛液でドロドロの陰部があります。
「ちょっとヒゲが濃いけど許してネ」美希がそう言って笑います。
「ねえ達也ぁ、こんなキスの時も私、目つぶったほうがいいのかなあ?」そしてまた笑いが起きます。
29歳の僕は、完全に馬鹿にされているのです。
「さあ!いよいよ29歳ドーテイのファーストキス!」達也が笑いながら叫びます。
僕が、セックス後の精液まみれの股間を躊躇して見つめていると、美希のほうから腰を迫り出して来て、濡れた股間を僕の唇に押しつけました。
その瞬間、僕のファーストキスは、14歳の中学生の陰唇に奪われたのです。
僕は陰毛の茂みの中で息をしながら、美希の陰唇と唇を重ねています。
精液の匂いと女性特有の匂いが入り交じった強烈な匂いが鼻を突きます。
「ちゃんと舌を出して、美希の唾液を吸ってやれよ。
唾液をな」僕は恐る恐る舌を伸ばして陰唇の間に分け入りました。
もちろんそこには唾液など存在しません。
あるのは達也が放出した白濁した精液と、美希の体内から溢れている愛液のみです。
それらが混じった液体を、僕は必死で舌で味わい、口に入れて行きました。
「あはは。ねえ見て。こいつファーストキスのくせにディープキスしてるぅ~!」美希にこいつと呼ばれたこと、そして馬鹿にされたこと、全てが僕を興奮させます。
くちゅ・・・くちゅ・・・くちゅ・・・。
精液が混じった液体を味わい、飲み込んでいくうちに、僕は急にたまらなく情けなくなり、涙が溢れ出てきました。
29歳の僕が、セックス直後の14歳の陰部に口づけをし、17歳が放出した精液を飲み込んでいる・・・そのことが屈辱的だったからです。
しかし、屈辱的なのに、涙を流しているのに、それでも僕のペニスはカチカチに勃起していました。
「おいこいつ見てみろよ。
泣きながら喜んでるぞ!」若い二人は僕への慈悲など欠片もありません。
笑いながら僕の姿を見ていました。
「キスしながらシゴいていいぞ」この時になって初めて、達也からオナニーの許可が降りました。
僕は二人が放出した汁を吸い取り、飲み込み、涙を流しながら自分のペニスを握り、あっという間に射精してしまいました。
もちろん美希の膣内に放出された達也の幸せな精子達とは違い、僕の哀れな精子たちは、全てフローリングの床の上に放出され、その後も二人の嘲笑の餌食となったことは言うまでもありません。
結局キスという名目で、美希のセックス後の陰部を僕の舌と唇で全て綺麗にさせられてしまいました。
17歳の精液と14歳の愛液を全て飲み込まされても、僕はいまだに童貞のままです。
29歳の童貞をセックスの後始末に使った二人は、チェックアウト時のホテル代の支払いも平然と僕に任せて、抱き合いながら帰って行きました。
別れる際、僕の携帯電話の番号をメモして行きました。
また暇な時は、僕を呼び出して見せつけるのだと言い残して・・・
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19.2012
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