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軽く唇を開けゆっくりと喉を鳴らして精液を飲み込んだ。

カナコとの出来事
第一章 カナコ・・・出会い
 8月の始め、暑い日差しが照り付ける毎日。
あれは、まだ僕が初めて伝言ダイヤルに電話をかけるようになって間もない頃であった。
ここ何日か恒例のように昼休みにオープン伝言に録音していたが、返って来る返事は何度もはじめましてって入れてくるサクラと援助目当ての女子高生ばかりだった。
やっぱり伝言なんてこんなもんかなぁと半ばあきらめかけていた。

ある水曜日の夕方、いつものように伝言の返事をチェックするとレスは3件。
1件めはいつものサクラ。
2件めはぼそぼそ言っていて良く聞き取れない。
また今日も駄目だったかぁ。
と思いつつ3件めのレスを聞く。
しかしそのレスはいままでと違う雰囲気を感じた。
レスの内容はこんな感じだった・・・
「こんにちは。私、こういうところに初めて電話するので何を話してよいのかわからないのですが、あなたのメッセージを聞いてとてもやさしそうでゆっくりと落ち着いた感じがしたのでお返事してみました。私は新小岩に住んでいてあなたと同じように結婚しています。年齢は25才です。ちょっと住んでいるところが離れているようですが、もしよろしければまたメッセージ頂ければ嬉しいです。それでは失礼します」
とてもかわいいらしく、それでいてしっかりとした口調で話ていたのが印象的だった。
すぐにメッセージを返した。
内容はこんな感じだった・・・
「お返事ありがとうございます。とてもかわいらしい声をされているのが印象的でした。横浜と新小岩だったらそれ程遠くもないですよ。私は東京へ仕事で行く事も多いですしね。もしよければ一度電話で直接話できたらなぁと思います。もしよろしければPHSの番号をお伝えしますがいかがでしょうか・・」
その週に3回ほどメッセージのやり取りを繰り返し、翌月曜日にPHSに電話をくれることになった。

月曜日、その晩は前の会社の連中と飲みに行く約束が入っていた。
店に入りPHSの電波状況を確かめた。
アンテナは1本か2本。
場所によっては入らない。
これはまずいなぁ。
でも今更店を出るのもなんだし・・・。
そう思いながらも飲み会が盛り上がってしまい、22時頃お開きとなった。
念の為PHSの留守電を聞いてみたがなにも入っていなかった。
やっぱり電話なんかくれる気はなかったのか?それとも電話してくれたが繋がらなかったのか?でも何度かメッセージのやり取りをしていて、少なくともサクラではないと感じていた。

一応、彼女のBOX番号にメッセージを入れておくことにした。
「今日は、友達と飲み会でした。PHSが届かない店に入ってしまったので、もしかして電話くれても繋がらなかったのではないかなと思ってメッセージ入れておきます・・・」
しかし、その週に結局返事はこなかった。
やっぱり伝言なんてこんなものか。

翌週、僕は珍しく朝にオープンの録音をしようと電話をかけた。
すると新しいメッセージが入っていた。
録音日時は金曜日の夜11:30。
その声を聞いて僕は飛び上がるほど嬉しくなった。
彼女からの返事だった。

「お返事が遅くなってごめんなさい。月曜日に電話したのですが繋がりませんでした。そのあとは子供が風邪ひいたりして忙しくて今になってしまいました。またPHSに電話してみます。本当にすいませんでした」
よかった、ポアされたわけではなかったんだ。
取り敢えずレスを返しておく。

「時間があったらでかまいませんので今日の夕方6時頃にPHSに連絡頂けますでしょうか?。
よろしくお願いします」
そして夕方6:10、PHSに着信。

  浜「はい」
カナコ「はじめまして。大石と申しますけど、浜さんですか?」
  浜「あ~、はいはい。分かります。電話ありがとうございます」
カナコ「今電話してて大丈夫ですか?」
  浜「ええ、大丈夫です。お待ちしておりました」
最初はお互い緊張気味に話し始めた。
彼女は3才の男の子がいて昼間は保育園に預けてお菓子屋さんでアルバイトしているそうだ。
5分ほど軽く話をしていると緊張も解けてきた。
話も結構合いそうである。

  浜「ところで、もし時間があったら一度お会いして食事でもしませんか?」
カナコ「ええ、そうですね。
どうしたらよろしいでしょうか」
  浜「カナコさんの都合のいい日はありますか?私の方は今週だったら水曜と木曜以外なら時間取れます」
カナコ「急なんですけど明日の火曜日はいかがでしょうか?主人が休みで、子供の心配しなくてもいいものですから」
  浜「わかりました。結構ですよ。では明日の火曜日、夜7時に銀座マリオンの○○銀行の前でお待ちしています。背格好とか服装とか目印になるようなものを教えて頂けますか?」
カナコ「では薄い青のワンピースを着ていきます。背は155Cmくらいで、髪は肩くらいまでのストレートです」
  浜「僕はダウンタウンの浜ちゃんに似てるんですぐ分かると思いますよ」
翌日、果たして彼女は本当に来るのであろうか。

翌日、火曜日。
僕は車を西銀座の地下駐車場へ入れた。
時間は夕方6:30。
ちょっと早かったか。
伝言ではじめて会うこともあって緊張してきた。
どんな女性が来るのだろうか?声はかわいかったがとんでもないバケモノが来たらどうしよう。
もしそうだったら逃げようか。
でもPHS番号は押さえられている。
食事くらいはして追い返すか?でも結構かわいいかもしれない。
頭の中をいろいろな想像が駆け巡る。

6:50、PHSが鳴った。

  浜「はい」
カナコ「大石ですけど、すいません。ちょっと遅くなってしまいます。7時半くらいになってしまうと思いますけど。本当にごめんなさい」
  浜「ああ、いいですよ。適当に時間つぶしてますから、あせらないでいいですよ。走って怪我しないようにゆっくり来て下さいね」
カナコ「ありがとうございます」
この電話でとても気分が落ち着いた。
これでドタキャンはなさそうだし、どんな女性にしろ性格がとてもよさそうではないか。

7:20、またPHSが鳴った。

  浜「はい」
カナコ「今、有楽町に着きました」
  浜「分かりました。○○銀行に前にいますから」
さあ、いよいよご対面の時が来る。
心臓がドキドキしてきた。
え~っと確か青いワンピースって言っていたなぁ。
駅から歩いてくる人波に視線を向ける。

そして、やがて青いワンピースを来た女性がこちらへ歩いてきた。
彼女か?すっごいカワイイ娘だぞ?彼女だったらテレはいらない特上だぞ?違うかな?でも歩きながら視線が泳いでいるぞ。
誰か探しているみたいだ。
きっとそうだ声をかけてみよう。

  浜「あの。大石さんですか?浜ですけど」
カナコ「あっ、はいそうです」
彼女はちょっとうつむきながら答えた。
かなり緊張しているみたいだった。

  浜「はじめまして。すごくカワイイ方なんでビックリしましたよ。私はこんな感じなんですけどどうですか?」
カナコ「カワイイだなんてそんなことないですよ。浜さん29才っておっしゃってましたけど若く見えますね」
  浜「取り敢えず、お食事でも行きますか?なにか希望はありますか?」
カナコ「希望は特にないですけど、今日は仕事忙しくてお昼食べてないのでもうお腹ぺこぺこです」
すこし笑顔が出てきた。

  浜「じゃぁ、イタリア料理でいいですか?」
カナコ「あっ、私パスタ大好きなんです。うれしいなぁ」
食事をしながらいろいろと話をした。
初対面なのに何かと話が合った。
食事の好みや服装の趣味、他愛もないことだが好みが合うということだけでとても親近感が沸いた。
カナコは結婚前に某企業の受付け嬢をしていたそうだ。
受付嬢にふさわしい雰囲気をまだ持っていた。
しゃべり方やしぐさもとても好感が持てた。
僕の名刺を受け取る時なんてもう「では頂戴致します」なんて言いながら受付嬢そのままという感じだった。
ワインの酔いも手伝って話題は途切れることなく続いた。
気が付くと時間は10時になっていた。

  浜「まだ時間大丈夫?もう10時だけどダンナさん心配するんじゃない?」
カナコ「ええそうですね。浜さんも奥さん心配してるんじゃないですか?」
  浜「取り敢えず外出ましょう」
会計をしていると後でカナコが財布からお金を出していた。

  浜「ここは、いいですよ。僕が払いますから」
カナコ「でも私今日遅刻しちゃったし」
  浜「じゃあこの次機会があったらお願いします」
カナコ「はい。今日はごちそうさまでした」外に出て歩き始める。
カナコはちょっとほろ酔い気分のようだ。
ちょっと足元がふらついていた。

  浜「カナコさん大丈夫?」カナコ「はい。ちょっと酔ってしまったみたいですね。つかまって歩いてもいいですか?」
  浜「もちろんですとも」
僕の右腕につかまりながら暫く歩いて行った。
腕にカナコの胸が軽くあたる。
服の上からはよくわからなかったがかなり大きそうだ。
DかEカップくらいかもしれない。
このままどこかへ行ってしまおうか。
でも今日はもう時間が遅い。

  浜「カナコさん、何時頃まで大丈夫ですか?」
カナコ「やっぱり11時頃までには帰らないと・・・。浜さんは?」
  浜「僕は何時でも大丈夫だけど。でも今日は帰りましょう。ダンナさんとお子さんが待ってますよ。でもまた会って頂けます?」
カナコ「はい。また時間作ってお会いしましょう。今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました」
駐車場に行って車に乗る。
助手席のドアを開けてカナコを乗せ、そしてドアを閉める。
普段はやらない行動だがこういう時はなぜか自然にやってしまう。

カナコを送り届ける間もいろいろ話をした。
カナコが昔、憧れていたけど結局告白せずに終ってしまった男性の声に僕の声がすごく似ているそうだ。
最初伝言のメッセージ聞いた時にハッと思って思わず返事を返してしまったらしい。
その時はまさか実際に会うとは思っていなかったそうだ。

カナコの家からちょっと離れたところに車を止める。

  浜「今日は本当に楽しかったです。
今度はもうちょっと時間があるといいですね」カナコ「こちらこそありがとうございました。
また連絡します」
こうしてカナコとの最初の出会いは無事?何事もなく終った。



--第二章 カナコ・・・お台場で
 カナコとの初デートの後、何度か伝言でメッセージのやり取りをしていた。
僕は2週間後の9月の始め頃の幕張で行われるイベントの時に昼間会おうという事でカナコとアポを取っていた。
今度は昼間から会えるので時間もたっぷりある。
とても楽しみにしていた。

8月最終週の月曜日、仕事が終って帰りかけた時にPHSが鳴った。

  浜「はい」
カナコ「大石と申しますけど、今大丈夫ですか?」
  浜「ええ。大丈夫ですよ」
カナコ「突然すいませんがあのぉ、メッセージ聞かれました?さっき夕方5時頃入れたんですけど」
  浜「あっ、ごめんまだ聞いてない。どうしたの?」
カナコ「やっぱり聞かれてないですよね。実は今日、子供を実家に預けて、時間が空いたものですから、もし浜さんのご都合がよろしければお会いできないかと思いまして」
  浜「うわ~、嬉しいなぁ。今丁度仕事終って帰ろうとしていたところなんですよ」
カナコ「あ~良かった。じゃあこれからお会いできますね」
  浜「じゃあ、7時半頃でいいですか?場所は東京駅の八重洲口の・・・」
カナコ「はい。わかりました。では後程」
今日のカナコの服装は真っ白いツーピースのスーツ。
スカートはかなりのミニであった。
なかなか男心をそそる服装であった。

  浜「さて今日はどこ行きましょうか?お腹の空き具合は?」
カナコ「じゃあお食事しましょう。この間の分、今日は私が払いますから」
  浜「どこにしようかなぁ。そうだ、お台場行ってみましょうか」
カナコ「えっ!お台場ですか?私行ってみたかったんですよ。嬉しいなぁ。すごく奇麗なんですってね」
  浜「僕も今日初めて行くんだ。テレビでしか見たことないけど、お店とかできて奇麗らしいね」
お台場はこれがまたビックリするほど奇麗だった。
いつのまにこんなに開発されてしまったのだろう。
正直行って度肝を抜かれた。
お台場ではまたイタリア料理の店に入った。
僕もパスタは好きだがカナコも相当パスタ好きのようだ。
結局またいろいろ話込んでしまい、時間も10時を過ぎてしまった。

  浜「そろそろ出ようか」
カナコ「はい。今日は私が払いますからね」
  浜「はい、じゃあお願いします。ごちそうさまでした」
外に出て、お台場海浜公園を散歩する。
途中ベンチが3つ並んだ一角があり、二つは既にカップルが座っていたが、端の一つが空いていてそこに座った。
目の前にはレインボーブリッジがそびえたっていた。
とてもロマンチックな雰囲気だった。

  浜「カナコさんと一緒にいると本当にとても楽しいんだよね。時間もあっという間に経っちゃて、もっと時間があるといいんだけどね」
カナコ「私もとても楽しいですよ。もっと時間があればいいですね」
  浜「本当なら、このままどこか二人っきりになれるところに行きたいんだけど、でもお互い家庭もあるしやっぱり無理しちゃいけないって思うんだ。
カナコさんとはできれば長くお付き合いしていきたいって思っているしね。
だから今日も11時までには帰ろうね」
カナコ「そうですよね。浜さんのそういうやさしいところが気に入ってこうして一緒にいるんですよ。やっぱり家庭を第一に考えて、時々息が詰まるようなことがあってもこうしてお話してすっきりできればいいなって思います」
ふと気が付くと隣のカップルは熱い抱擁を初めていた。
僕はカナコの肩に手を回した。
カナコは自然と僕にもたれかかってきた。
隣のカップルはダッコちゃんスタイルでベロンベロン、キスしていた。

  浜「カナコ。キスしてもいい?」
カナコは一瞬うつむきかけたが、すぐに顔を上げた。
僕はカナコの唇に僕の唇を近づけ、そして触れた。
柔らかく暖かい唇だった。
そのときカナコの首すじからとてもほのかに香水に匂いがした。
とてもいい匂いだった。
唇を開いて舌で軽くカナコの唇を舐める。
カナコも軽く唇を開いて応えてくれる。
カナコの舌と僕の舌が絡みあう。
僕は左手をカナコの胸に持って行った。
思った通りかなり大きいようだ。
ブラジャーがあるので形まではわからないがDカップ以上あるのは間違いなさそうだった。
カナコは抵抗しなかった。
カナコの口から吐息が漏れる。
ときどきピクッっと反応する。

長いキスだった。
5分以上はキスしていた。
唇を離すとカナコは僕の耳にキスしてきた。
耳の穴に舌を入れて舐めてくれた。
耳を舐められたには初めてだった。
今のダンナに教わったのだろうか?僕はカナコのフトモモに手を置いた。
ゆっくりとカナコのフトモモを撫でる。
閉じていた足がだんだん開いてきた。
フトモモの内側を撫でているとときどきピクッとしながら吐息がだんだん荒くなってきた。
パンティの上から指を割れ目の辺りに沿えると軽く「ああっ」という声を出した。

でももう時間切れだ。
帰らなくてはいけない。
家庭を持っている者同士、無理してはいけない。

  浜「今日は残念だけど、もう帰らなくちゃね。また来週のゆっくり時間取りましょうね」
カナコ「はい。また来週楽しみにしています」
カナコを送っていく車の中でカナコはずっと僕の左手につかまってもたれかかっていた。
ここだけの話だが、僕の車は右ハンドルだけど輸入車だ。
だからウインカーが左側に付いている。
カナコを送っていく間、右手でウインカーを操作せねばならずとても不自由な思いをしたのであった。


--第三章 カナコ・・・幕張で
9月の第一週。
その日は幕張でとある展示会に行くということで一日時間を開けておいた。
そして午前中に幕張本郷駅でカナコと待ち合わせた。
5日前の電話では今風邪ひいてしまい熱が39度もあるとのこと。
でもなんとか直して行きますと言っていた。
僕は無理だったらキャンセルしてもいいからねと言っておいた。

その日、カナコは結局来た。
でも風邪は完全には直っていない。
熱も微熱があるようだ。

  浜「大丈夫?無理しないほうがいいよ」
カナコ「大丈夫です。薬でちょっとボーっとしてるかもしれませんけど」
  浜「じゃあ、とりあえずどこか喫茶店でも行こうか」
幕張プリンスの「トップオブマクハリ」へ行った。
ミルクティを飲みながら暫く話をする。
でもやっぱり体調はすぐれないようだ。

  浜「やっぱり今日はゆっくり休んだほうがいいんじゃない?」
カナコ「でもせっかく会えたんですから、ドライブくらいなら全然平気です」
車に戻り、ちょっとドライブする。
調子悪そうなのでどうしようか迷ういながらも言ってみる。

  浜「じゃあどこかゆっくりできるところ行こうか?」
一瞬、沈黙が流れる。

  浜「それどころじゃないよね。あははは」
カナコ「いえ、そうじゃないんですけど・・・・」
  浜「いやぁ僕はカナコさんと一緒にいられるだけで十分楽しいんだよ。そりゃ男だからそれなりの欲望もあるけど、カナコさんとはそれだけの付き合いにしたくないから・・・」
カナコ「今日は風邪だけじゃなくて・・・。あれになっちゃたんです」
  浜「ああ、そうか生理のせいで調子悪いんだ。
じゃあ尚更無理しちゃだめだね。
でも僕は生理でもぜんぜん構わないと思う方だけどね」
しばらく関係ない話が続いたが、また沈黙が流れた。

カナコ「もし、浜さんが気にしないんだったら私構いませんけど・・・」
  浜「本当?無理しなくてもいいんだからね」
カナコ「いえ。別に無理してません」
  浜「よし、じゃあどこかホテル行ってみますか。行ってみてやっぱり無理だったらそれでも構わないからね」
さっき幕張本郷駅近くにホテル街があったのを覚えていたので、そちらに向かう。
そしてとあるホテルに車を滑りこませた。

部屋を案内するボードには2部屋しか空き部屋がなかった。
こんな真っ昼間からなんでこんなに混んでるんだ・・・。

エレベータに乗り5階へ上がる。
部屋は結構広い作りであった。
カナコは緊張しているようであった。

  浜「なんか緊張しちゃうね。
シャワーどうする?一緒に入る?それもと風邪ひいてるからシャワー辞める?」
カナコ「一緒は恥ずかしいですから、先にどうぞ」
僕はシャワーを終えて部屋に戻った。

  浜「シャワーどうぞ」
カナコ「はい」
ちょっとぎこちない笑顔でカナコは答えた。

僕はテレビを見ながら待った。
カナコがシャワールームから出てくるまでの数分間がとても長く感じられた。

カナコは白いバスローブをまとい、シャワールームから出てきてソファーに座った。
僕は冷蔵庫を開けた。

  浜「カナコさん、なんか飲みます?ビール、ジュース、烏龍茶。あっワインクーラーがいいかな?」
カナコ「はい。それでいいです」
グラスを二つとワインクーラーのビンを持ってカナコの隣に座る。
2つのグラスにワインクーラーを注いだ。
カナコは喉が渇いていたのかグラス半分くらいを一気に飲んだ。

カナコ「あ~、おいしい。
さっきまでちょっと緊張してたんだすけどシャワー浴びていたら落ちついたみたいで、すごく喉渇いちゃった」
  浜「そうそう。リラックスしてせっかくなんだから楽しまなくちゃね」
僕はカナコの肩を抱いて、ほっぺたにキスをした。
次にグラスを手にとり一口、口に含みカナコにキスをした。
カナコは軽く唇を開け、僕はゆっくりとカナコの唇に液体を注ぎ込んだ。
カナコは喉をごくっごくっと鳴らしながらその液体を飲み込んだ。

カナコ「すごくおいしい・・・。もっとください・・・」
再度、僕はカナコに口移しで飲ませた。

  浜「カナコ、僕にも飲ませて」
カナコの唇がゆっくりと開き、冷たい液体が僕の口の中に注ぎ込まれた。
軽い炭酸の刺激が口の中に広がる。
舌の上で転がしながら、カナコの唇に舌をはわす。
カナコの舌と僕の舌が絡み合いながらその液体の味を堪能する。
唇の端から漏れた液体がカナコの首すじへ流れ落ちた。

流れ落ちた液体にそって僕は唇を動かしていった。
カナコの首からこの前嗅いだ香水の匂いが感じられた。
なんとも言えないいい匂いだった。
よくありがちな香水とはちがいフルーティというか甘い感じの匂いだった。

首から胸元へ唇を進めた。
バスローブの上からバストに手を添えるともう乳首が固く隆起しているのが感じられた。
胸元に舌を這わせながらバスローブをめくっていく。
そしてカナコのバストが露わになった。
僕の手のひらに余るほどの乳房であった。
子供を生んだためだろうが乳輪はちょっと大き目だけど悪くはない。
乳首を口に含んで転がすとカナコはピクッピクッと反応する。
乳首がコリコリに固くなってくる。
カナコは「あん、あん」とかわいらしく声を上げはじめた。

手をフトモモに沿わせ、だんだんとカナコの秘部へと近づける。
カナコの秘部はすでにグショグショに潤っていた。
僕はクンニしようと顔を秘部に近づけようとすると
カナコ「あっだめ。きたないから。血がついちゃう・・・」
  浜「大丈夫。きたなくないよ。心配しないで。もうこんなに濡れてるよ」
カナコ「やだ。恥ずかしい・・・」
カナコの秘部からは白っぽい液体が流れだしていた。
見た目には血は出ていなかった。
カナコのクリトリスを舐める。
ちょっとしょっぱい味がした。
クリトリスはもう十分固くなっていた。

  浜「ねぇ、カナコはクリトリスと中どっちが感じるの?」
カナコ「わかんない。
あんまりしたことないから」
  浜「でも、結婚してるし、子供もいるんでしょ?」
カナコ「主人と結婚してすぐ子供できてそれからしていないの。
主人も求めてこないし」
  浜「じゃあ今はSEXレス状態なんだ。不満はないの?」
カナコ「不満ってことはないわ。
私も主人のことを家族って考えるとあまりSEXの対象って思えなくなっていたし、それに最近までは子供を育てるのに夢中であまり気にならなかったの」
  浜「結婚する前は、他に付き合ったことあるんでしょ?」
カナコ「2人くらいあったけど、でもあまり遊んでなかったから・・・」
  浜「じゃあ、ちょっと遊び足りないって感じだったのかな?子供もある程度大きくなって手が離れたからちょっと遊びたくなったんでしょ」
カナコ「それもあるかもしれない」  
  浜「SEXではあまりイッたことないの?」
カナコ「そうね。
イクって感じがあまりわからない」
  浜「オナニーとかではイッたことないの?」
カナコ「いや、恥ずかしい・・・。
でもあまりしないけど、多分これがイッたのかなって感じはある」
  浜「よしじゃあ、今日は思いっきりカナコにいってイッて貰おう」
膣の中に舌を差し込むと鉄の味がした。
カナコは腰をもぞもぞとくねらせて「あん、あん、あ~ん」とかわいい声でもだえだした。
クリトリスを舐めていた時より膣の中を舐めている方が感じるようであった。
中指をゆっくりとカナコの中へ挿入する。
「あ、あ~~ん」思わず声がでる。
中は結構ザラザラしている。
子供を生んでいる割には結構締まっていそうだった。

クリトリスを舐めながら指をゆっくり出し入れする。
カナコの腰がくねくねと動き始める。
指を2本挿入し、ピストン運動をだんだん早めていった。
カナコの腰はそれにあわせて動きが早く大きくなってきた。
指に絡み付く粘液は薄いピンク色になっていた。

  浜「カナコ。腰がこんなに動いているよ。すごくエッチだね」
カナコ「あ~ん、なんか勝手に動いちゃうの~。あ~~ん。すごい」
  浜「気持ちよくなってきた?」
カナコ「すごく気持ちいい~。
あ~おかしくなりそう。
ねぇ浜さんもう来てぇ」
  浜「入れてほしいの?」
カナコ「うん。あ~。はやく入れてぇ。お願い」
僕はすばやくコンドームを付けた。

  浜「カナコ、入れるよ」
カナコ「う~ん、いいわぁ。早く来てぇ」
ペニスをカナコの中へ挿入する。

カナコ「あ~ん、いいわぁ。ねえ、こんなの初めてなのぉ~。あああ~ん」
  浜「カナコ。気持ちいいよ。ほらカナコの中に入っているよ。カナコ触ってごらん」
カナコの右手を結合部へと導く。
カナコは最初は恐る恐る触っていたがだんだんしっかりとその感触を確かめるように触りはじめた。

カナコ「ホント・・・。入ってる。私の中に入ってるのね。あ~んすごい」
  浜「カナコの中、熱いよ。さぁ今度はカナコが上になって」
結合したまま、カナコの背中を持ち上げ騎乗位にする。

カナコ「あ~~~っ、奥まで届いてるぅ~。もうすごい。ああああ」
  浜「ほらカナコ、動いてごらん。もっともっと腰を動かして」
カナコは腰を動かしはじめた。
SEXはあまりしていないって言っていたが結構、前後によく動いていた。
僕のペースにとても合っていた。

  浜「カナコ、すごいよ。腰の動かし方がうまいよ。気持ちいいよ」
カナコ「ああああ。なんだか勝手に腰が動いちゃうのぉ。あああ。気持ちいい頭おかしくなりそうよぉぉぉ」
  浜「もっと、もっと動いてごらん。そして声ももっとだしていいんだよ。他に誰も聞いてないから恥ずかしがらずに思いっきり声だして」
カナコ「う、うん。そうね。あああああああ。うああああ。ああああ~ん」
カナコは叫ぶように声を上げはじめた。

カナコ「うああああ、気持ちいいのぉぉぉ。すごい。とけちゃうよぉぉぉ。もっと、もっといっぱい。いっぱいしてぇぇぇぇ。ああああああ。後ろから・・・、後ろからしてぇぇぇぇ。ああああ。お願いぃ」
カナコを四つんばいにして後ろからペニスを一気に突き刺す。

カナコ「うううわあああああああああ。もうだめぇぇ。おかしくなっちゃう。イきそう。いきそうよぉぉぉ。もうイッっちゃうぅぅぅわあああ」
  浜「カナコぉぉ。気持ちいいかい?僕もイきそうだよ。一緒にイこう。イッっていいよぉ。うわああああ」
カナコ「ああああ。イク、イク、イッちゃうぅぅぅぅぅぅ・・・」
カナコは全身をピクピクと痙攣させながら、絶頂感にひたっていた。
僕はカナコとほぼ同時に大量の精液を噴射していた。

しばらくの間、ベッドの中で腕枕しながら話をしていた。

カナコ「私ね。
こんなに気持ち良かったのはじめて。
結婚する前にもっと早く出会ってればよかったのに・・・」
  浜「SEXも相性があるからね。
僕もこんなに充実したSEXは久しぶりだったよ。
ダンナのカナコをほっておくなんてもったいないことするよなぁ」
カナコはもぞもぞと手を伸ばし、僕のペニスを触りだした。
それに僕のペニスは反応してきた。

  浜「カナコ、そんなことするからまた大きくなっちゃったじゃないか」
カナコ「ちょっと悪戯しちゃお」
カナコは布団をめくり、僕のペニスへ顔を近づけ、そして咥えた。
チュパチュパと音を立てて吸い付くように舐めた。
なかなかうまいではないか。
SEXあまりしたことないなんて思えないくらいだった。

  浜「カナコ。フェラチオうまいね。すごく気持ちいいよ」
カナコ「うふふふ。そうですか」
カナコは一生懸命ペニスをいと惜しむようになめる。
僕のペニスは破裂せんばかりに大きくなっていた。
フェラの速度がだんだん早くなってきた。

  浜「ねえ、カナコ。このままイッてもいいの?」
カナコ「うん」
カリの部分を咥えながら根元を手で上下にこする。
すごく気持ち良かった。
だんだん我慢できなくなってきた。

  浜「あああ。カナコ。イッちゃうよ。カナコの口の中に出しちゃうよ」
体の底から快感がこみあげ、僕はカナコの口中へ発射した。

  浜「あああ。カナコ気持ち良かったよ」
僕は枕元にあったティッシュをカナコに渡そうとした。

  浜「カナコ。さあこれに出していいよ」
カナコ「ん?別にいいの」
  浜「あれ?飲んじゃったの?うわ~ありがとう」
僕は思わずカナコを抱きしめた。

カナコ「浜さんのためだったら私何でもできるわ」
  浜「でも本当にフェラチオ上手だね。誰に教わったの?」
カナコ「そうかなぁ。でも昔付き合ってた彼がフェラチオ好きでよくさせられてた。でも彼は自分がイければそれでいいって感じの人だった。私もそれで満足していたし。でもね、飲んだのは初めて」
  浜「どんな味だった?喉につまったりしなかった?でも蛋白質だから栄養にはなるのかな」
カナコ「あははは。変な事言わないでよ。ドロっとしてて飲みにくかった。ちょっと生臭いっていうか苦い感じかな。でも平気だった」その後いっしょに風呂にはいった。
バスタブにつかっているとまたまた欲情してしまい、風呂場でもう一回SEXしてしまった。



--第四章 カナコ・・・誕生日
 9月も終わりに近づいていた。
近くのそば屋で昼めしを食べていると携帯が鳴った。
電話はカナコからだった。

カナコ「あの、突然でごめんなさい。今日なんですけど夜時間ありますか?」
  浜「えっ?あ、うん大丈夫だけど。どうしたの?」
カナコ「いえ、ちょっと遅くなってしまったんですけど浜さんこの間お誕生日だったでしょう?だからお祝いしたいと思って」
  浜「ええっ?本当?ありがとう。うれしいな」
カナコ「今日は私が出しますからおいしいもの食べにいきましょう」
そういう訳で急遽デートとなった。
東京駅で待ち合わせてお台場の日航ホテルへ向かった。
途中車の中でカナコはバッグの中から箱を取り出した。

カナコ「あのぉ。これ大したものじゃないんですけど一応プレゼントです」
  浜「うわ~。ありがとう。なんだろう。あとで開けてみよう」
日航ホテルの駐車場へ車を入れ、ロビーへ向かう。
レストランが何個所かあったのでフロント聞いてみる。
フランス料理の店は今日はもう予約でいっぱいだそうだ。
そこでバイキング形式の店に行くことにした。
一人6000円も取るだけあってなかなか豪華な料理が並んでいた。
席もみんな窓側を向いていてレインボーブリッジがよく見え、夜景がキレイだった。

ワインを軽く飲みながら2時間ほど食事をした。
いままでもそうだったが何か話をするたびにお互いの趣味や好みが一致していることに気が付き、驚くこと多かった。
例えばパスタのソースはトマトが一番好きとか、食べ物は好きなものを最後に食べるとか、肉より魚が好きとか、洋服でベストを良く着るとか、車は小さくてキビキビ走るのがいいとか、書いて見ると他愛もないことだが、ちょっとしたことでも意見が合うという事は気分がいいものである。

  浜「さっきのプレゼント開けてもいい?」カナコ「ええ、どうぞ。でもほんと大したものじゃないんですよ」
プレゼントはネクタイピンだった。
シルバーに緑のアクセントが入っている。

  浜「ありがとう。いい色だね。僕は緑色が好きなんだよ。それに身につける物はゴールドよりシルバーが好きだし。うれしいな」
カナコ「あっそうだったんですか。私も緑好きで、それにアクセサリーはシルバーがいいって思っていたからこれにしたんですけど、ほんとにいろいろと意見が合いますね。不思議なくらい」
食事も終わりちょっと酔い覚ましにお台場の公園を散歩する。
ここへくるのは2回目だった。
なんか二人にとって思い出の場所になってしまった気がする。

またこの間のベンチが空いていたのでそこに座った。

  浜「今日はありがとう。今度はカナコの誕生日やらなくちゃね。来月だったよね。次回会う時はカナコの誕生会だよ」
カナコ「ありがとうございます。実は、もうひとつ話しておかなくちゃいけないことがあるんです。多分近いうちに北海道へ引っ越すかもしれません。主人が転勤するかもしれないので」
  浜「えっ?本当?そうかせっかく知り合ったのに残念だね。でもいつ頃引っ越す予定なの?」
カナコ「まだはっきり決まってないんですけど、多分10月の終わりか11月初め頃になるみたいです」
  浜「じゃああと一ヶ月くらいだね。短い間だけれどいろいろ思い出作っておきたいなぁ。そうか・・・残念だね」
カナコ「私もようやく慣れてきたし、毎日に張り合いが出てきたっていうか新鮮な気分で毎日が送れるようになったところなんですけど・・・。
でも仕方ないですよね」
  浜「そうそう。もう二度と会えないって訳じゃないでしょ。住んでいる所は離れていても、なんかの機会に会えるかもしれないし、電話で話すこともできるし、カナコの新しい生活、応援するよ。北海道には知り合い居るの?」
カナコ「主人の実家が北海道なんです。でも私の知り合いは全然いません。だからちょっとだけ不安です」
  浜「大丈夫だよ。カナコの明るい性格だったらどこでもうまくやって行けるよ。でも引っ越す前にまた会おうね」
カナコ「はい、わかりました」
いつかは終ってしまう日がくることは分かっていた。
だけれども正直言ってちょっとショックだった。
でも仕方がないことだ。
結婚していない立場だったら「ちょっと待ってくれ」とかって言ってしまったかもしれない。
でもお互い既婚者同士だ、お互いの家庭を第一に大切にすることが大原則である。
結局、この日はキスだけして帰った。

9月終わりの「引越し」宣言のあと、は結局時間がなくてなかなか会う時間がなかったが、ようやく10月の終わりになって会うことができた。

いままで会う時はいつも東京方面だったが今回は横浜にきてもらうことになった。
夜19:00に横浜駅で待ち合わせ、車で繁華街から離れた料亭へ連れて行くことにしていた。
そこは離れがあってとても雰囲気がいい店であった。

  浜「今日は、カナコの誕生会だよ。ずいぶん遅くなっちゃったけどね」
カナコ「うれしいなぁ。どこに連れていってくださるんですか?」
  浜「それは着いてのお楽しみ」
店に着き、仲居さんに案内されて離れに行くとカナコはとても喜んでいた。
住宅街の中にあってとても静かな場所だった。
離れの窓からは奇麗に手入れされた庭が照明で照らされている。

カナコ「うわ~。すごくキレイですね。値段もすごく高いんじゃないですか?でもうれしい」
  浜「まぁそんなことはいいから、ゆっくり食事しよう」
料理もコースの順序に従って、仲居さんがひとつひとつ運んでくる。
でも二人の邪魔をしない配慮なのだろう、運び終わるとすぐに引っ込んでしまう。
以前来た時は一品一品、丁寧に料理の説明をしてくれたが、今日はそんなことはしない。
なかなか気が利いている。

一通り食事も終わり、会計を済ませて外に出た。
その料亭の敷地内にはアンティーク雑貨の店が併設されていた。
カナコはアンティークに興味があった。
雑貨の店の中を一通りみてまわった。
そこで僕は陶磁器製の足つきグラスで気にいったものを見つけた。
その時に僕は何も言わなかったのだが、カナコもそれが気に入ったらしく、
カナコ「このグラスいいと思いません?買っていこうかしら。そうだ二つ買って、それぞれ持って帰りませんか?思い出になるし」
  浜「そうだね。それいい考えだね。実は僕もそのグラスいいなぁって思ってたんだ」
カナコ「じゃあ、私が買いますから今日のお礼です」
買い物を終え、車に乗る。
さてこの後はどうしようか。

  浜「この後はどうします。時間は何時頃までいいのかな?」
カナコ「今夜中に帰れればいいです」
車を運転しているとカナコが僕の左手を握ってきた。
そして信号で止まっているとその手をカナコの胸元へと動かした。
カナコは潤んだ瞳をしていた。

  浜「カナコ。今日はHな目をしているね。なんかSEXしたくてしょうがないって感じだよ」
そういいながらカナコの胸を揉んだ。

カナコ「一ヶ月会えない間、なんかとっても寂しかったの。
初めてなの。
こんなに自分からしたいって思ったの」
  浜「そうか。じゃあ僕のこと考えながらオナニーした?」
カナコ「うん。しちゃった。結婚してからしてなかったのに」
  浜「じゃあ、今日はカナコのオナニーを僕に見せてくれる?」
カナコ「いやよ。そんなの恥ずかしいじゃない」
カナコは僕の股間に手を伸ばした。

カナコ「あっ。固くなってる」
  浜「そうさ。僕もカナコとしたくてたまらなかったよ。今夜は時間が許す限りいっぱいしようね」
カナコの乳首は服の上から分かるほど固くなっていた。
スカートをめくりももの内側へ手を差し込むとカナコは軽く足を開いた。
僕の指がストッキングの上からカナコのクリトリスの辺りを撫でるとカナコは大きくため息をついた。

20分後、近くのラブホテルにチェックインしていた。
部屋に入るなり、僕はカナコを抱きしめキスをした。
舌を絡め合いキスをした。
キスをしながらカナコの服を脱がせる。
カナコも自分から服を脱ぎはじめた。
カナコのシャツのボタンをはずし、ブラジャーのカップをずらすとカナコの固く勃起した乳首が現れた。
乳首を舐めながらスカートをめくりストッキングとパンティを下ろす。

立ったまま軽く足を広げさせ、カナコの秘部に指を差し入れる。
そこはもう既にぐっしょりと濡れていた。
ふとももを伝って愛液が流れている。

  浜「カナコ。もうこんなにぐしょぐしょじゃないか。ほらふとももまで滴れてきてるよ」
カナコ「だって・・・」
  浜「ほら、自分でさわってごらん」
カナコの手を取り秘部へとさそう。

カナコ「恥ずかしい・・・」
  浜「大丈夫だよ。何も恥ずかしくないよ。僕はHなカナコが好きだ。ほら自分でオナニーするように触ってみて」
カナコはゆっくりと自分の秘部へ指を這わせた。
そしてクリトリスを指で刺激しはじめた。

  浜「そうだよ。カナコ。自分でクリトリス愛撫しているんだね。すごくHだよ。もっと見えるように足を開いて」
カナコ「あああん。恥ずかしいけど、なんか変な気分」
カナコは両手を使って、クリトリスと小陰唇の辺りを愛撫していた。

カナコ「ああ。もうだめ立ってられない」
  浜「じゃあ、ソファーに座って」
ソファーに座らせ、足を大きく広げさせる。

  浜「カナコのHなオマンコが良く見えるよ。
カナコのオマンコから、いっぱい愛液が滴れてるよ。ソファーまで滴れてるよ」
カナコ「あああ~ん。ああああ。いや~ん。恥ずかしい」
  浜「指入れてごらん」
カナコをゆっくりと人差し指を挿入した。

カナコ「うう~~ん。あああ」
  浜「カナコのオマンコに指が入ってるよ。僕の指も入れてみるよ」
カナコの中に僕の指も挿入する。
カナコの中で僕の指とカナコの指が絡み合う。

カナコ「浜さん、お願い許して。もうだめおかしくなっちゃう。ねえ、きて。ほしいの。はやくきて」
  浜「まだまだ」
カナコのオマンコに指を入れながら、クリトリスを舐める。
カナコは自分から軽く腰を振ってきた。

  浜「カナコ。気持ち良くなってきたの?腰が動いてるよ」
カナコ「あああああ。気持ちいいのぉ。ああもういや~ん。気持ちいい」
カナコのアナルを舐める。
カナコは嫌がらなかった。

  浜「カナコはアナル使ったことある?」
カナコ「ああああん。ああう。そんなのないわよぉぉぉ。ああああああ」
  浜「ちょっと試していいかな」
カナコ「いやぁ。だめよぉ。そんなのきたないじゃないぃぃ。ああああ」
アナルに愛液をたっぷ塗り、指で軽く突いてみた。
カナコはお尻を固く締めてしまった。

  浜「カナコ、もっとお尻の力抜いて」
カナコ「いやぁぁぁ。だめよぉぉ。できないぃぃ。ああああん。あああ」
仕方が無いので今回は断念した。

カナコ「それよりもぉぉぉ。早くきて。お願いぃぃぃ。あああ。ううう」
  浜「どうしてほしいの。言ってごらん」
カナコ「もういじわるぅぅ。あああ。オチンチンを入れてください」
  浜「どこに入れて欲しいの?」
カナコ「・・・・」
  浜「はっきり言ってごらん。すっきりするから」
カナコ「うううああああ。浜さんのオチンチンを私のオマンコに入れてくださいぃぃぃ。ああああん。あ~~~ぁぁぁ。早くぅ」
僕はコンドームを付けてカナコのオマンコにいっきにペニスを突き刺した。

カナコ「うううわああああ。すごいぃぃぃ。はん。ああん。気持ちいいぃぃ」
僕もかなり興奮していたせいだろう、ものの数分でイきそうになってきた。
ちょっとペースを落としながら気を紛らわせていた。

カナコ「後ろからしてぇぇ。あああ。お願いぃぃぃ」
  浜「カナコは後ろが好きなの?」
カナコ「はあはあ。そうなのぉ。後ろがいいのぉぉぉ。うううああああ」
カナコを一度立たせて、ソファーに手を付かせる。
そして後ろからカナコの
オマンコにペニスを挿入した。

カナコ「はっうわあああ。いい。いいわ。すごいいいのぉぉぉ。うううあああもう壊れちゃうぅぅ。もうイきそう。イきそうなのぉぉ。もっともっと強く突いてぇぇ。はうぅぅ。うううわああああ」
僕は思いっきりカナコを突いた。
激しく強く。
僕ももうそろそろ限界が近づいていた。

  浜「カナコぉ。僕も行きそうだよぉぉぉ。うううわあああ」
そう言った途端、射精が始まってしまった。
カナコはまだイッていない。
僕は射精が終ってからもしばらく動いていた。
ペニスの硬度はまだ落ちていない。
もう少しがんばれそうだ。

カナコ「ううううわあああああああああああ。もうだめぇぇぇ。いくいくいっちゃうぅぅぅ。はあああああああああああああああぅぅぅ」
カナコは背中をのけぞらしながらイッた。
そしてそのままうずくまるようにしゃがんでしまった。
床にしゃがみながらピクピクと軽い痙攣を起こしていた。

この後にもベッドでもう一回戦してこの日は12時過ぎに帰った。



--第五章 カナコ・・・長いお別れ
 11月になり、朝晩はめっきり冷え込むようになった。
カナコはもうすぐ東京を離れ、遠い場所へ行ってしまう。
最後にもう一度会っておきたい。
短い時間だけでもいい。
一目会ってお別れを言いたい。
そう思い、僕はカナコの家に電話してみることにした。
初めて彼女の家に電話することになる。
とても緊張した。
カナコは「昼間だったら大丈夫だから」と言っていたが、もしダンナさんが出たら・・・と思うと彼女の自宅に電話するのはやはり勇気がいる。
もし男の人の声だったら間違い電話のふりをして切ってしまおう。
そんな風に考えながら電話のボタンをプッシュする。

プルルルル、プルルルル、プルルル、カチャ。
「はい。大石です」カナコの声だった。
ちょっと安心した。
でも近くにダンナがいるかもしれない。
僕は慎重に話しはじめた。

  浜「もしもし。あのぉ浜ですけど。今、大丈夫ですか?」
カナコ「ああ!浜さん?電話してくださったの初めてですね。ええ大丈夫ですよ。ちょっと○○ちゃん、あっちで遊んでてね」受話器の向こうでは子供の声がしている。
ちょっとだけ彼女の家庭を覗き見ししまった気がした。

  浜「ごめんね。突然電話しちゃって。どうしようか迷ったんだけど」
カナコ「いいえ、とても嬉しいですよ。私も電話しようかなって思っていたんです」
  浜「もうすぐ引っ越しちゃうでしょ。だからその前に会えないかなって思ったんだけど」
カナコ「多分、11日に引っ越すんですけど、その前にお逢いしたいですね。土日とかでも大丈夫ですか?」
  浜「もちろん。カナコさんに合わせて時間作りますよ」
カナコ「多分今度の土曜日だったら大丈夫だと思うんですけど、ちゃんと予定が決まったらまた連絡します」
  浜「うん、わかった。じゃあ、大丈夫そうだったら連絡ください」
そして11月7日の夜、カナコから電話がきた。
明日8日の金曜日から9日の土曜日まで一緒にいられるということであった。
僕も金曜日は仕事を午前中だけで片づけられるだろう。

僕はせっかく時間があるからどこか小旅行みたいなことができないかと思った。
金曜の朝、会社に行く前にホテルを探した。
あまり遠くだと移動に時間がかかってしまう。
いろいろ考えた末に、鎌倉に行くことにした。
ホテルは鎌倉プリンスなら空いてるだろう。
鎌倉プリンスに電話をして部屋はキープできた。
ルームチャージで35k。
多分、カナコとは最初で最後の旅行になるはずだ。
これぐらいの贅沢もいいだろう。

午後、会社を出て東京駅へ向かう。
14:00の約束で30分ほど前に僕は八重洲の駐車場に着いた。
本屋に寄り鎌倉のガイドブックを立ち読みする。

約束の時間通りにカナコはやってきた。
トランク型のバスケットと可愛らしい帽子をかぶってまるでピクニックにでも行くような雰囲気であった。

  浜「なんかピクニックにでも行くような格好だね。その帽子かわいいよ」
カナコ「ふふふ。そうですか?ありがとうございます」
  浜「今日はね。鎌倉に行こうと思うんだけど。いいかな?」
カナコ「うわぁ~。鎌倉行きたいって思ってたんですよ。高校の頃に一回行っただけなんですよ。嬉しいなぁ」
車で鎌倉に向かう。
天気は雨。
雨はだんだんとその雨足を強めて行った。
夕方、鎌倉に着く頃には雨はドシャブリになっていた。
まるで僕とカナコの別れを悲しむかのように激しい雨が降っていた。

一旦、ホテルにチェックインしてから、鎌倉の街に出る。
雨は少し弱くなってきた。
僕とカナコは、傘を一本だけさして腕を組んで歩く。
まるで付き合い始めたばかりの恋人同士といった感じで、新鮮な気持ちで小町通を歩いていく。
雑貨屋さんやガラス細工の店を覗いたりした。
どこからともなくカレーのいい匂いが漂ってくるのに気が付いた。
そう言えばお腹も空いてきた。
このカレーの匂いはどこから来ているのだろう。
僕とカナコはカレーの匂いに釣られて路地を曲がった。
そこには小さなカレー専門店があった。
あまりにもいい匂いなので晩御飯はここで食べる事にする。
僕がチーズチキンカレー、彼女はビーフカレーを頼んだ。
なかなかおいしいカレーでボリュームもあった。
安い夕食だったが、大満足であった。

ホテルに戻り、テレビを見たりしながら話をした。
子供の頃の話とかしていると本当に普通の恋人同士のような感覚になってしまう。
不思議なものだ。
伝言で知り合ったとは言え、これほど気が合う人と知り合いになれることもあるのだ。
もし、お互い結婚する前だったら確実に結婚を前提とする付き合いに発展していったことであろう。
しかし、お互いに結婚している身である。
割り切った付き合いと分かっていても、あまり気が合いすぎるのも恐い感じがする。
それぞれの家庭を壊すようなことはしたくない。
そういう意味からすると、彼女が遠くへ引っ越してしまうということはいい機会だったのかもしれない。

そんなことを話していると、カナコがこう言った。

カナコ「もし、私達がおじいちゃん、おばあちゃんになって、それぞれのパートナーと別れてしまうようなことがあったら、その時は一緒になりたいですね」
  浜「そうだね。それはいいかもしれないね。今の家庭は大切にしていかなくちゃいけないよね。でも遠い将来、離婚とか死別とか理由はいろいろあるだろうけど、一人になっちゃうようなことがあったら、その時に新しい人生をカナコを歩んで行けたら最高だね。まあもちろん無理にそう考えるもないだろうけど。自然にそうなればいいね」
カナコ「そう、自然にっていう考えはいいですよね。もし神様がいて、運命っていうものが決まっているのなら、それに従って自然とそうなるものだと思うんですよ。今のダンナと結婚したのも運命だし、将来どうなるかも運命なんだろうなって思うんですよね」
  浜「もし、遠い将来、一緒になれたら旅行行きたいね。客船に乗って海外クルーズなんていいかもね」
カナコ「じゃ、おばあちゃんになってしわくちゃになって嫌われないようにお手入れしておかなくちゃ」
その夜、僕とカナコは別れを惜しむかのようにはげしく求めあった。
カナコはいままでにもまして、激しく動いた。
積極的に自分から攻めてくる。
ソファーでフェラから騎乗位で1回。
バスルームで立ちマンからバックで1回。
そしてベットで3回目を終った時だった。
最中には気付かなかったがシーツに真っ赤な染みが付いていた。

  浜「あれ?血が出てる」
カナコ「あ~ん、はじまっちゃったのかも。そろそろ来そうだなって思ってはいたんだけど」
  浜「カナコ、生理前だったから激しかったのかな?」
カナコ「え?そんなに激しかった?」
僕はシーツをベットから剥ぎ取りバスルームへ持っていった。
シャワーから全開で水を出してシーツに当てると赤い染みがみるみる落ちていった。

  浜「血はすぐに落とせば簡単に落ちるんだよね」
カナコ「へえ、すご~い。
浜さん、他にも経験あるんでしょ」
  浜「ノーコメント」
そんなことをしていたら時間は明け方の4時になっていた。
もう一度、シャワーを浴びて、僕らは眠りに着いた。

目が覚めると、少し開いたカーテンの隙間から明るい光が差し込んでいた。
ベットを抜け出してカーテンを開けると、雲一つ無い快晴だった。

まだベッドで寝ていたカナコも目を覚ました。

カナコ「あっ、おはようございます」
  浜「おはよう。今日はいい天気だよ。デート日和だね」
時間はまだ8時半くらいだった。
このホテルはチェックアウトタイムが正午なのでまだゆっくりできる。

  浜「まだ寝ていていいよ。眠いでしょう」
カナコ「じゃ、浜さんも一緒に寝ましょう」
僕はまたベットに戻った。
カナコと添い寝しながらうだうだと気だるい朝の時間を楽しんでいた。
キスしたりカナコの胸に顔を埋めたりしていると、カナコの手が僕の下半身に伸びてきてやがてパンツの上からペニスを触りはじめた。
カナコが僕のペニスを触っているとだんだんと固くなってきた。
カナコはパンツの中に手を入れて直接ペニスを握った。

カナコ「ねぇ、もうこんなに大きくなってるよ。それにすごく熱い」
  浜「カナコがそうしたんでしょ」
カナコ「ふふふ。悪戯しちゃおう」
そう言うとカナコは布団の中に潜りこんだ。
布団の中で僕のパンツを脱がし、固くなったペニスを優しく口に咥えた。
最初はゆっくりとペニス全体を舐めるように動かす。
やがて舌で尿道口を舐めたり、締め付けるように吸ったりと濃厚なフェラが展開される。
僕は布団を剥ぎ取り、カナコがフェラチオしている姿をじっと見る。
ときどきカナコが顔を上げでこちらを見る。

カナコ「ねぇ、浜さん気持ちいい?」
  浜「ああ、気持ちいいよ。すごくいい」
カナコ「イッてもいいのよ。お願い、出して。浜さんのが飲みたいの」
  浜「カナコの口でイきたいよ。いっぱい出したいんだ」
カナコのフェラのペースがだんだん早くなってくる。
カナコは手でペニスの根元をしごき、亀頭を舌で包むように刺激してくる。
でもなかなかイきそうにない。
僕は一旦、ベットから立ち上がった。

  浜「カナコ。ベッドの上に座って」
カナコ「こう?」
カナコはベットの縁に腰掛けた。
僕は自分のペニスを握りしごき始める。

  浜「僕のオナニーを見せてあげる。カナコも自分で触ってみて」
カナコはペニスをしごく僕の姿をじっと見つめている。
そして右手で自分のバストを触りはじめた。
僕とカナコはお互いに見つめ合いながら、自分自身を愛撫する。
その光景に僕は異様な興奮を覚えた。
カナコも多分そうだったに違いない。
カナコは足を広げ、パンティの上からクリトリスの辺りを触っている。
左手はTシャツの中に手をいれ、乳首を触っているようだった。
カナコはTシャツを脱ぎ、バストが露わになった。
固く尖った乳首を愛撫しながら、右手がパンティの中に入っていった。
パンティに中には生理用のナプキンを付けているはずだが、パンティの中で右手が動く度にくちゅくちゅと音がする。
カナコは虚ろな目をしている。
僕はもう異様な興奮に包まれていた。
ペニスをしごく手の動きがどんどん早くなる。

  浜「あああ、カナコ。もうイきそうだよ。口を開いて」
カナコ「あん、早く。早く来て」
カナコは亀頭を咥える。
僕は更に早くペニスをしごいた。

  浜「うううわぁ。もうイく。イくよぉぉ」
大量の精液はカナコの口に注がれた。
さっき3回も出したとは思えないほど大量であった。
射精の瞬間にはビュッと音が出るほどであった。
カナコはそのままペニスを咥えて舐めていた。
大量の精液をゴクっと喉を鳴らして飲み込んだ。
半分放心状態のカナコの前にひざまづき、カナコの秘部を愛撫しようとした。

カナコ「あっ、だめよ。きたないから・・・。血が出てるし・・・」
  浜「じゃあバスルームに行こう」
バスルームに入り、シャワーでカナコの秘部を流していると、流れ落ちるお湯が真っ赤だった。
バスタブの底をカナコの血が筋をひいて流れて行く。
僕は手でカナコのバストを揉みながらキスとした。
シャワーを置き、カナコの秘部に手をやるとそこは血と愛液が混じってヌルヌルしていた。
生理初日でかなり出血が多いのであろう。
カナコのフトモモを伝って血が流れ落ちていく。
クリトリスを愛撫しているとカナコの膝がガクガクしてきた。
僕のペニスはまた固くなり始めていた。
カナコをバスタブの縁に手をかけさせて尻を突き出させる。
そして僕はカナコの血だらけのオマンコにペニスを挿入した。

カナコ「あああああん。
すごいぃぃ。
気持ちいいのぉぉ」
カナコの腰を掴みながら、激しくペニスを突き入れる。
血があふれ出てきて僕のペニスやフトモモの辺りも真っ赤になる。

カナコ「ああああああああ。もうイっちゃうぅぅぅ。うううわああああ」
カナコは絶頂に達するとバスタブに座りこんでしまった。
バスタブには飛び散った血があちらこちらに付いている。ふと我に返ったような感じがして冷静になってくると、あまりの多量の血に頭がくらくらしてきた。

ペニスも萎んでしまった。
さっきまでの異様な興奮状態はなんだったのだろう。
ちょっと倒錯した世界を垣間見た気がした。
でも冷静さを装いつつカナコに声を掛ける。

  浜「カナコ。気持ちよかったかい?すごい血だね」
カナコ「はい。すごくよかった。頭の中が真っ白になっちゃった」
シャワーでバスタブについた血を流し、それぞれのカラダを洗い流した。

身支度を整えて11時半頃にチェックアウトした。
海岸沿いのイタリア料理店で食事をした。
サラダとパスタと生牡蠣を頼んだ。
とてもおいしかった。

そのあと、江ノ島を散策したり楽しい時間を過ごした。
午後3時過ぎにそろそろ、東京へ戻ることにした。

車の中でもいろいろな話をした。
でももうすぐお別れしなければならない。
ふとレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」という小説を思い出した。
この小説は探偵マーロウとある事件に巻き込まれた男とのちょっと不思議な友情の話である。
直接小説とは関係ないが、僕達の関係も単なる不倫とは違う、ちょっと不思議な付き合い方というか運命的な出会いと別れというものを感じていた。

  浜「『長いお別れ』っていう小説知ってる?」
カナコ「題名は聞いたことあるような・・・」
  浜「レイモンド・チャンドラーっていう人が書いた小説なんだけどね」
カナコ「へえ。それがどうかしたの?」
  浜「主人公の探偵がとあるパーティで偶然出会った男が、その後ある殺人事件に巻き込まれて数奇な運命を辿っていくんだけど、その探偵はちゃんと依頼された事件じゃないにも関わらず、その事件に関わっていくんだ。
そのうちになぜかその男を探偵の間に奇妙な友情が生まれるていくんだ。お互い、実際に会って話をしたことはあまり無いのになぜか、固い友情が生まれていくんだよね。これってなんか運命的なものっていうか、理屈では片づけられないようなことなんだろうね」
カナコ「面白そうね」
  浜「それでね。僕達の関係もなんか不思議っていうか、知り合って3ヵ月くらいでしょ。一緒に居た時間も短いのに、でもなんだかすごく長く付き合ってるような、相手の事をなんでも知ってるような感じがするんだ」
カナコ「そうね。確かにそんな感じはする・・・。私、伝言なんかで人と会ったの初めてで、実際に会うまではドキドキして緊張しちゃってどうしようって思ってだけど、浜さんと最初に会った時になんだかその不安が無くなっていくのが分かった」
  浜「昨日も言ったけど、二人の出会いはもしかしたら運命的なものなのかもしれない。だから、これからまた再会できるかもしれないし、もしかしたら一緒になれることもあるかも知れない。だけど逆にもう会うことはない運命なのかもしれない」
カナコ「運命ね。そうかもしれない。運命は自分で造って行くなんて言う人もいるけど、実際には自分で造っていける部分ていうのはとても小さいものなんじゃないかなって考えたりする」
  浜「僕もそう思っているんだよ。
人生なんて偶然が幾つも重なって作られていくもんなんだろうなぁって。
自分が努力した結果、こうなったって考える人もいるけど、もしかしたらそれは自己満足の世界の話で運命的にはそうなるように決まっていたって考えることもできるんじゃないかなって思う。
人間のやっていることなんて宇宙単位でみたら目に見るないくらいちっぽけなことなんじゃないのかなぁって」
カナコ「そうね。
自分で考えて、自分の力で未来を切り開いていくなんて考えているのは、人間の勝手で、大きな自然や宇宙の中の出来事としてはすごくちっぽけなことなのかもしれないわね」
  浜「だから、今日、僕はカナコに『さよなら』は言わないよ。長いお別れになるかもしれない。でも『さよなら』じゃないんだ。近い将来また会えるかもしれない。輪廻転生というのが本当にあるのならば来世、来々世に会えるかもしれない。今の宇宙に終りがあったとしたら、次の宇宙の世界で会えるかも知れない。そう考えてこれから生きて行こうかなって思ってる。いや、心に留めておく必要は無いのかもしれない。運命ならば自然にそうなるはずだから」
カナコは何も応えなかった。
黙って車の窓から外を眺めていた。
よくは解らなかったが、もしかしたら泣いていたのかもしれない。

夜19時過ぎ、彼女の家の近くまでやってきた。
いつもカナコを下ろす場所に車を止めた。
軽くキスをした。

  浜「それじゃ、また」カナコ「はい。それじゃ、また」
そして僕は、帰りの高速へと車を走らせた。


Webmasterから著者の浜氏は、本当にダウンタウンの浜ちゃんにそっくりです(笑)
で、このお話しに出てくるカナコさんのJPEGを見せてもらいました。
(すいません、みなさん。
浜氏は面識がある私を信頼して見せてくれたものなので公開はできません)めちゃめちゃかわいいです。
こんな女性が子持ちの人妻なんて……!!と思うほどです。
カナコさんが北海道に越したあとも、浜氏との連絡は続いているそうです。
しかし、うらやましい。
私にその幸運をくれぇぇ(涙)
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02.2012

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